見出し画像

#108 定年後の夫の育て方7ーなくなったサラダ

今までのお話はこちら

簡単なあらすじ

「1回作ったらもう逃げだしたっ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

2019年9月2日火曜日、

退職後二日目の朝 、夫は朝の散歩に出かけてしまいサラダ作りを回避した。

あつこはどうしたか。

夫のサラダはなかった。そう、あつこは作ることを拒否したのだ。


あつこはさっさと自分だけサラダを食べて会社に出社。
こういうとき女性は素早いのだ。

夫は仕方なくキャベツだけを食べていた模様。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

2019年9月3日水曜日

次の日もあつこはサラダを作らなかった。

もう千切りキャベツの在庫もなくなった。

夫の食べるサラダはもうない。しかしあつこもサラダが食べられない。
困ったけど、ここで折れるわけにはいかないのさ。

普通に会話はしているけど、でもサラダは作らない

ーーーーーーーーーーーーーーーー

2019年9月4日木曜日

この日もサラダを作らない。 自分が食べるサラダもないのが この作戦の弱点だ。
会社でランチにコンビニで買ったサラダを食べる。うーーん。我が家の方が美味しいかな。
無塩ナッツ買ってこようかな。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

2019年9月5日金曜日

サラダを作らない。以下同文。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

2019年9月6日土曜日

とうとう夫が口をきいた。
「サラダが食べたいんだけどキャベツがないんだ。」

何か他の言い方はないものか。作らなかったのはあなたでしょ。
今日は私の会社が休みだから、それを狙って声をかけてきたのね。


あつこ「キャベツなら冷蔵庫の中に入っているよ」

夫「千切りになってないし」

あつこ「スライサーで千切りにするんだよ」

夫「それは知ってるけど・・・・・」

何とも言えず言いよどむ夫。

うーーん。 少しは分かってるのかな。


あつこ「じゃあ教えてあげる」


おもむろにスライサーを取り出して、使い方を実演。


考えてみれば、スライサーをやったことないんだ、この人。

ふあああああ。


あつこ「手を切らないように、 キャベツの持ち方を工夫して。

安全装置もあるけれども面倒だから使わなくなっちゃったの。

それでスライスしたあとは

キャベツを水でざっと洗ってザルに上げて、スピナーで水切りをするの。

スピナーの小さい部品は無くすと、回らなくなっちゃうから気をつけてね。

じゃあやってみて。」


画像1

(実際に使っているチェリーテラスのスピナー。 このお花型の部品をなくすと回らない)



夫「わかるけどさ、やったことないからなんだか面倒で」

あつこ「じゃあチャレンジのしがいがあるじゃない。やってみて(毅然とした態度で)」


いやいやキャベツのスライスを始める夫。
スライスの速度がのろい。
キャベツが私がスライスするよりも太い。


あつこ「 もう少し早くスライスしても大丈夫だよ」

夫「初めてなんだからさ、分からないんだよ」となんだかちょっと怒り気味。

もう少しでもできればいいので、次の段階に移る。


水洗いして、ザルに上げて

(なぜかキャベツの5分の1が排水溝にこぼれ落ちる)

スピナーに入れて

あつこ「下に濡れ布巾を引かないと、ボールが動いてしまうよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

そんなこんなでキャベツスライスに30分ぐらいかかった。
主婦がキャベツスライスに30分かかっていたら、ご飯なんて作れない。

そしていちいち教えるの疲れる。

あつこ「ちょっと待って、ザルやボウルやスピナーの部品も洗って乾かさないと。水洗いでいいから」

夫「分かってるけど、もうサラダ食べたい」


なんなの。こどもなの。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

もう教えるのも疲れたから、残りのご飯はさっさとあつこが用意してようやく朝ごはん。


時計は9時を過ぎていた。土曜だからまあいいことにしよう。

日本中の主婦の皆さん。私達ってすごく有能なんですね。
となんだか空想してしまうぐらいの キャベツスライス体験だった。

さあ、次の日の朝はどうなるでしょう。


(フフフ、あつこが作るわけないじゃない。)


サラダ編 つづく


投稿数が1500を超えているため「あつこのnoteの歩き方」を説明しています。 https://note.com/atsuko_writer55/n/n30e37e8ac4dc マガジンをフォローして、もっとあつこのnoteを楽しんでくださいね。 noteのお友達、大好きです!