可愛いは魔法の言葉

何度言っても、うちの子は可愛い。
本当可愛い。大好き。だあああーい好き。
ウザいですよね、すみません。でもこの「可愛い」って魔法の言葉なんです。

結婚したてぐらいの時に、夫の実家に行きました。夫の実家の隣には義理の妹さんのお家があり、そちらにもご挨拶に。すると、小学校入る前の甥っ子・生まれたての姪っ子が遊んでおりました。
あまり、小学校前の子供と接したことない私はちょっと緊張しましたが、甥っ子ちゃんが人なつこく寄ってきてくれました。「また来てね」と言われて、とても可愛くて、嬉しい気持ちでいっぱいで夫と帰り際に「甥っ子ちゃん、可愛かったー嬉しかったー」って言っていたら、「甥っ子は、自分が可愛いの知っているからね、最近は可愛いじゃなくてカッコイイとかがいいらしいだ」と夫が教えてくれました。
そのあとも、何度かお家にお邪魔していますが、相変わらず甥っ子ちゃん姪っ子ちゃん、可愛いです。みんなに(夫の実家は大人がたくさん)、じゃらされて、愛されているって顔がまた可愛いです。
そして、甥っ子ちゃん姪っ子ちゃんは、可愛いがられるだけでなく、可愛がるのもとても上手。甥っ子ちゃんはとても赤ちゃんをあやすのが上手。息子ちゃんは甥っ子ちゃんを見ると手を叩いて喜びます。姪っ子ちゃんは、うちの子は一つ年上、本人もまだ赤ちゃんって感じ何ですが、お姉ちゃん的に息子と一緒に遊んでくれます。
そこで、私は、「可愛いがられて育つと、可愛がるのも上手になる」ということだと気付いたわけです。人を大切に思う気持ちが育つんだなあと。

私に至っては、長女で厳しい親の元で育ち、「可愛い」よりは「ちゃんとしなさい」と言われることが多かった気がしますし、同じ世代の友人も怒られて育つ子は多いと思います。でも、やっぱり、可愛いって言われたかったかも。ちょっと自己肯定感低めかなあって思う時もあります。
そこで、息子ちゃんが生まれてからは、「可愛い」の連発。実際に可愛いですし。否、超可愛いですし。ぎゅーってハグしまくりです。

すると、やっぱり、息子ちゃも喋れないけど、「俺って可愛い?当たり前でしょうー」みたいな顔をするようになりました。
それを実感したのは、まだ息子ちゃんが、1歳にならないハイハイの頃です。デパートのお子様フロアの、小さな遊び場でのこと。息子ちゃんと私で、パパを待っていました。近くに別の子のパパがおり、たまたま服装がうちのパパのテイストとそっくり。すると、息子ちゃんがパパと勘違いして、その男性にすり寄っていったわけです。ただ、その男性は自分の子供の動向に集中してて、息子ちゃんには反応せず。その時、笑顔の息子ちゃんが無表情になり、「おかしいな?」って顔して、また別の方へハイハイして去ったんですね。私は驚きました。この子、自分になびかない大人は「おかしいな」って思えるんだねって。普段パパはあなたをいっぱい可愛がってくれるもんね。それが当たり前だもん、不思議がって当然よって私はその時思いました。(ちょっと妄想的かな…。汗。)

可愛いと言いまくってるせいかはわかりませんが、いやきっとそのせいとして、今のところ息子ちゃんはいっぱい笑ってくれますし、パパママ以外にも愛想を振りまいています。(人見知り環境見知りは、あり)
また、息子ちゃんを可愛いと言っている時は、自分の心も癒されているような気がします。心にやわらかく温かい火が灯るような感覚があります。

可愛いって、言われている人にも言っている人にも癒し効果があると思います。本当かどうかはわかりませんが、「脳は主語を理解できない」っていう話を聞いたことがあります。他人の悪口を言うとそれが、自分なのか他人へなのかを認識できず、自分の悪口を言われた時と同じような状態になるそうです。息子を可愛いという事で、私も可愛いと言われたかった過去にひもづく気持ちが満たされているのかもしれません。そういえば、昔ほど外見へのコンプレックスも減ったかもなー。

あと、愛しているって言葉は何か大ごとのような響がありますが、可愛いって言葉はちょうどいいなって思います。誰にでも使えるし、モノにも動物にも何にでも。とっても便利!
寝ている息子ちゃん、ママは明日も君にいっぱい可愛いって言うよ。そうだパパにも可愛いって言おう。おやすみ。

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