Shareloという非同期コミュニケーションツールを開発しています

最近ブログからすっかり離れていたのですが、ゆるく再開していこうかと思います。

これまでこちらのnoteでは、プログラミング初学者の方向けの記事を書いていたのですが、最近は状況が変わってCS50.jp(https://cs50.jp/)など、質の高い教材が無料で公開されておりこうしたサイトを利用するのがより良いと思っております。

さて、本題に入って近況についてなのですが、現在Shareloという非同期コミュニケーションサービスを作っています。

シェアロとは何をするためのサービスなのか?

シェアロでやろうとしていることを簡単にいうと、企業や個人が動画やドキュメントを利用してストーリーや文脈を簡単にシェアできるようにしようとしています。

ユーザーはシェアロのアプリ上で、動画(スクリーン)の録画や、ドキュメントの作成を行うことができ、複数の動画やドキュメント一つのストーリーとしてまとめた上で、リンクひとつでシェアすることができます。

初期段階では、ストーリー作成の機能のみを提供しますが、予定ではカレンダーやアンケート、フォームなどをつなげてストーリーを見た人が次のアクションを簡単に行えるようにしていく予定です。

どんな用途を想定しているのか

初期は以下の2つの用途にフォーカス予定です。

用途1. 営業時に見込み顧客や既存顧客に提案や新機能紹介

コロナの影響で、現在営業活動で特に新規の場合は顧客を簡単に訪問するということが難しくなっているかと思います。こうした際、シェアロを利用することで、例えば電話やメールでサービスについての説明を送信する許可をとった後、顧客ごとの個別の動画と、サービスの資料を一つのストーリーとしてまとめて送付することができます。顧客はメッセージを見て興味を持った場合は、次のアクションとしてMTGを予約したり、シェアロ上のスレッドで担当者とチャットを行うことができます。

シェアロを利用することで、単なる資料送付と顔が見えない電話でのやりとりではなくて、顧客ごとの個別の動画メッセージを送ることで、より営業マンの顔や人柄が伝わりやすくなり商品が販売しやすくなると考えています。

また既存顧客に対しては、例えば新規の機能が出た時にその顧客がどのような使い方をできるのか実際にスクリーンをシェアしながら説明することでアップセルや継続率の向上につなげることができます。

用途2. 社内でのディスカッション

例えば、社内で定期的な報告ミーティングであったり1:1ミーティングを行う機会があるかと思います。こうした時に、会議の議題などがうまく共有されていないために、実際に会議に入ってから会議内容の前提について共有を行なってから実際に議題に入るというようなことがよく発生していると個人的な実体験も含めて感じています。

こうした会議についても、事前にシェアロを利用して参加者に対して、議題や文脈の共有を行うことで会議時間の短縮を行うとともに、より質の高いディスカッションが可能となります。

またアジャイル開発を行なっている開発チームではスタンドアップミーティング(昨日の開発内容、今日の開発予定、ブロッカー(何が開発の進みを遅くしているのか)をすることも多いかと思います。この時参加者があらかじめシェアロ上に内容をメモしていればマネージャーはあらかじめその内容に目を通してスタンドアップミーティング時に適切なフィードバックをすることができます。

デザイナーと開発者との情報共有などでも同様です。デザイナーがUIをスクリーンシェア及び、UIデザインの背景について記述したドキュメントを使って共有すれば、開発者はシェアロ上のチャットでその画面について開発者やプロジェクトマネージャーとディスカッションすることができます。

SlackやTeamsのスレッドではだめなのか?

上述の社内ディスカッションで言うと、SlackやTeamsといったコミュニケーションツールを利用している場合現状スレッドを利用してやりとりしているという企業も多いかと思います。

しかしSlackやTeamsのようなアプリは、利用者に対して同期的なコミュニケーションを強いるような設計となっており、また会話がどんどん溜まって前の会話が埋もれていってしまうという問題があります。そのため、例えば緊急対応に関するやりとりや雑談などに使う場合は良いのですが、より深いディスカッションには向いていません。

シェアロではSlackやTeamsなどを置き換えるのではなく、コンテキストを共有した上で深いディスカッションをしたい場合にスラック内とは離れた場所を作ることができるようにしようとしています。

Loomのような動画だけではダメなのか?

日本ではあまりサービスがないのですが海外ではLoomのような(日本だと最近レキットというサービスが出ています。)サービスを利用して動画を撮影してシェアするというのはビジネスでも一般的になってきています。

ShareloではLoomと直接競合するのではなく、Loom動画をSharelo上に簡単連携できるようにしようと考えています。

Loomの場合は、1個の動画のみをシェアするサービスなので例えばドキュメントを共有したりするには、例えばメールの文面に動画を埋め込んだ上でメール本文で説明を行ったり、スレッド上で説明を行うということが必要になります。

動画をシェアできるだけでも便利ではありますが、この場合文面を別で貼り付けた場所の中でしかディスカッションができないため不便かと考えています。(例えばメールで送った場合メールのやりとりを続ける必要があり他の人に共有がしづらい。)

まとめ

久しぶりの文章で少し冗長になってしまいましたが、今後もブログを通して近況をお伝えしていきます。

サービス自体は来月から自分用で実験的に運用を始め、3月以降一般ユーザーを招待していく予定です。利用に興味がある方がいましたらぜひこのnoteをフォローしてください。