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私のダンス経歴③高校生Ⅱ

17歳で通い始めたダンススクールはヒップホップのクラスがたくさんあって、私もガールズヒップホップを始めることにした。

月払いの受け放題プランを契約したため、週一回じゃ物足りず、もう一クラス増やすことにした。

受付のお兄さん(popping danceの先生)が即興で実演してもらった中で一番面白そうなジャズダンスを選んだ。

基本的にクラスは初心者向け、中級者向けとレベル分けがされているのだが、ジャズダンスのクラスは「オープンクラス」だったので、中学生から社会人の初心者から経験者まで多様なバックグラウンドを持った方が揃っていた。

先生はオレンジに赤の毛先をした髪の毛にピンクのスウェットを合わせたカラフルな方で、風のようにくるりと舞うターンに17歳の私は虜になった。

しかし、美しいものには棘がある。私もあのターンを身につけたい、そして学校でも見せびらかしたいという野心も虚しく、まずは猫背の矯正から始まった。

(猫背女子高校生VSジャズダンスの記録については以下の記事をご参照ください。)

https://www.univcoop.or.jp/fresh/book/izumi/news/news_detail_668.html


このジャズダンスのクラス、控えめに言ってスパルタなレッスンで、振り付けをミスれば怒号が飛ぶ、プリエのたびに耳を引っ張られるのが毎週繰り広げられていた。

昔の私なら、おっかなびっくり、泣いて逃げ出していただろう。

しかしながら、高校生の私には、「少林寺拳法部の屋上練習で火傷しながら先輩に怒鳴られてた地獄と比べれば、室内だし音楽もかかってるからなんてことない」という感覚麻痺によってこの状況はさほど苦に感じていなかった。

むしろ、注意されればされるほど、何がなんでもダンスを上手くなってやろうという野心が燃え上がっていた。

ジャズダンスの先生はプロダンサー育成のクラスも別の校舎で受け持っており、ダンススクールの合同発表会ではそのクラスの方々と一緒に踊れるチャンスがあった。

1年以内に舞台出演のお誘いを先生からもらいたい。

そう決めてから毎日、ドライヤーで髪を乾かしながらルルベの練習、電車の中でバーレッスンの復習を繰り返して9ヶ月が経った日、ついにお誘いをいただいた。

続く

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