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就活に疲れたのでうなぎを食べに行った

1日に3時間の講義動画を1、2本毎日見て頭に叩き込む生活の長さに比例して、僕の無精髭はいよいよ胸まで達しようかという長さになった。

つまらない。刺激が欲しい────────。

こういう鬱屈が溜まると人間は衝動に走るもんである。精神的エネルギーを創作だとか、創造のような高尚なものに向けられるのはごく一部の人間であり大抵の場合それは"消費"に行き着く。

そういうワケで僕はうなぎを食べに行く。

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これに日本酒『雪の茅舎』と

占めて5100円の大学生にあるまじき贅沢な昼飯。ブリンブリン系ではなくホロホロ系なのがいかにもうなぎ屋のうなぎなのである。

なぜ僕がこうした衝動的な消費行動に走ったか。

論文をあたると、どうやら僕の行動は"準拠集団"なる集団にあてられたものらしい。我々が服を買うにあたって気にするのは「他人にどう思われるか」という点であり、その他者が準拠集団なのである。僕の場合Instagramの友人達がそれにあたる。学費が無駄に高い私立中高のお坊ちゃま同級生や私立小時代のお嬢様学友なんかはまさに僕が憧憬を抱く対象である。

そうした他人の影響で今自分がうなぎ屋に来た、なんてのは何だか情けないので。

僕はうなぎが食べたいからうなぎを食べに来た。それ以上のことは考えずうなぎに食らいついた。

こんなのはうまけりゃいいのだから。

参考出典

https://ci.nii.ac.jp/naid/110007642702

『なぜ人は消費するのか:他者という視点』著:松井剛

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