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よし、寝よう

睡眠中はあの世に行ってるのか、それとも、脳内シミュレーションが起きているのか。そして、自分とは何だろうか。

枕元に紙とペンを置いて寝る人が割といる。数学者岡潔氏も長時間寝て、寝起きに浮かんだ数式をひたすら書き留めていたという。私も起きている時は全く意識してないことでも寝ている時に間違いに気付いたり、問題解決案が閃いて目が覚めることが多い。

あの世は絶対真理の空間であり、そこから必要な情報をダウンロードしているという説がある。年始にある方が、私の母と会ったこともないのに、あなたの母親はあの世に居る時間が長くなってきていると言った。確かに85歳の母はよく寝る。赤ちゃんもそうだ。きっと生まれたてと死が近づくとあの世は近い存在なんだろう。あの世で情報をダウンロードをしてるなら、自分で考えているようで自分で考えてないともいえる。

後日、池谷裕二著『夢を叶えるために脳はある』を読んだ。脳科学者からの見解が述べられていた。一部要約すると、

夢は現実の再現ではなく、個々の自分が経験したパーツが乱雑に組み立てられ、全体としては奇妙なストーリーが出来上がっている。だから、体験としては知らないはずのことが睡眠中に脳内で繰り広げられる。現実の世界と脳内世界を行き来し、睡眠中に脳内シミュレーションをしながらスタートとゴールの最短経路を編み出していく。

外界の影響から自由になって、脳の中でフリーに情報を編んでは消す作業を繰り返しているのは、むしろ「夢」のほうで、自由な自分、束縛されてない自分は、夢を見ている脳だ。起きている「現実」では、見たり聞いたりと、さまざまな情報が脳に届き、脳の自由なシミュレーションが乱され、歪められた状態に拘束されている。現実と夢では、どちらが本当の自分なんだろうか。 

という内容だった。 

寝ている間の自分が本当の自分かもしれない。とりあえず、寝よう。

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