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3年前に亡くなっていた叔父の相続放棄

 こんにちは、司法書士の酒井厚枝です。

 子供の頃から我が家は母方の親戚付き合いがなかった。疎遠になった理由は両親から聞いていなかったので、よくわからないけど、実際、名前もどこに住んでいるかも何人いるのかもわからないし、記憶にある限り会ったこともない。

 それで日々の生活が困ることもなく、これまで普通に暮らしてきた。今の僕にとって、見たことのない彼らはまさに近くの他人より遠い存在だった。

 ある日突然、〇〇県△△市役所の税務課から僕宛に手紙が届いた。第一印象は「全く関係ない役所から郵便?なんで?」〇〇県は、母の出身地だったなと思いながら開封してみる。

 納税通知書とタイトルがあって「貴殿は平成30年に死亡した〇〇〇〇さんの法定相続人に該当します。〇〇さんが未払いの市民税を法定相続割合で割った金額を納付する義務があります。納付金額は金●●円、納付期限は〇月〇日です。未納付の場合、延滞金も発生します。」と書いてあった。

 そもそも、〇〇〇〇さんって誰?なんで僕が?

 でも、放置する訳にもいかず、翌日、△△市役所の税務課に電話してこう言われた。

「〇〇さんはあなたのお母様の弟にあたる人で、奥さんやお子さんは既に相続放棄をしています。あなたのお母様は亡くなられているから、現在、あなたは〇〇さんの法定相続人です。もし、〇〇さんの滞納税金を払いたくなければこれから3か月以内に相続放棄の手続をしてください。」

 あれ、〇〇さんが亡くなってから3年経っているけど、僕、相続放棄ってできるんだっけ?

 〇〇さんを取り巻く状況がわからないし、滞納税金を支払うつもりはないので、僕は「相続放棄」をするための書類を〇〇県△△市にある家庭裁判所に出さないといけないらしい。しかも、書類の提出期限があって、△△市は新幹線の距離…。行って帰ってくるだけで一日仕事。

 仕事は忙しいから休めないし、面倒な書類集めもご免だし、そもそも、家庭裁判所のホームページに貼ってある相続放棄の書類の記載見本を見ただけで、素人の僕が自分に合った書類を作るなんて無理。もう誰か代わりにやってくれないかな…。

 相続放棄には期限があります。その方の状況によって変わってきますが、ご相談に来られたときには、相続放棄ができない場合もあります。

 当事務所では、丁寧に状況をお聞きして、相続放棄申述書が受理されるように最大限の努力をいたします。提出先は全国どこでも対応可能です。

 相続に関する相談は無料ですので、お気軽にご連絡くださいね。

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