わたしの遅すぎた出会い、スタージョン
物事を始めるのに遅いなんてない。
とは言うものの、スタージョンの
作品にはもっと早くに出会いたかった。
早川書房
異色短編作家集3
『一角獣・多角獣』
シオドア・スタージョン
小笠原豊樹/訳
ロックなのかR&Bなのか
パンクなのかジャズなのか
ジャンルなんてレコードショップが
どう陳列したいかを決めるためにあるもの。
スタージョンの作品が推理小説なのか
SFなのかファンタジーなのか
それぞれが好きなように付ければいい。
ミステリアスで美しくて奇想天外。
何度でも何歳になっても
また読みたいと思うだろう。
にしても、スタージョンとの出会い、
遅すぎた。
もっと早くに出会いたかった。
「めぐりあい」から −いっそ読まないほうがいいのではないか。いや、ほんとうだ。ほんとうにそうなのだ。これは「ひょっとすると、きみの身にも起こるかもしれない」などと、そんな生易しいこととはわけがちがうのだから。
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