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ちゃちい映画のように朝が始まる

2020/03/30
また頭の痛みとともに起きる。
毎朝ふりだしに戻って、ちゃちい映画のよう。

朝、パンひと切れ。
どういう仕組みなのかいつも不思議だけれど、頭痛は吐き気をともなう。だけどおかゆを作る気はないので、パンをぼそぼそと食べる。吐きそうになる。

寝て起きる。

志村けんさんの訃報を知る。涙がにじんだことにびっくりする。
小学生の頃、志村けんさんの出ている番組は家で見ることを禁じられていた。親が学童保育所のミーティングに行き、こどもだけで留守番をする夜や、年末の親戚の家でときどき見られるだけだった。

禁止されているものには強い魅力がある。指の隙間から見ることしかできなかった志村けんさんの訃報にこれだけ感情が揺さぶられたのは禁じられていた存在だったからなのか、こんな状況下だからなのか。

昼、冷たいものが食べたくて、ヨーグルトとミューズリーを小皿に入れて食べる。冷たくてさっぱりしていて気持ちがいい。

毎日この繰り返しだ。
痛みで起きて、夜に向けてマシになる。それでも新型の症状は無いから(とはいえ無症状なんていうおそろしいトラップもある)、このまま元気になりたいと願うばかり。

夕方、コーヒーが飲めそうな気配がして豆をひく。カフェインで頭痛を抑えたい。
ドリップペーパーにひいた粉をあけてお湯をたらしたら、粉の少ないことに気がついた。コーヒーミルに豆がまだ半分残っていた。

夜、納豆とご飯。
お薬三種盛り。
お薬を何錠一気飲みできるか、たくさん一度に飲めれば飲めるほど自己満足にひたっていた子ども時代だった。
そのときの癖は変わらない。
大きさにもよるけれど、たぶん七錠はいける。


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