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カラスとヒシタさんとわたくし

2020/10/01(木)
朝、野菜のスムージー。栗の渋皮煮入りヨーグルト。トースト。柿と梨。
コーヒーを飲んで、淡路島へ車を走らせる。
両親とわたしでみかん狩りへ行くことになったのだ。
1人900円で、とったみかんはその場で食べて良い。持ち帰るなら計って相応の金額を支払う。
その場で食べるほうが断然お得なのだが、ふたつ食べるとお腹がいっぱいになってしまった。

食べごろのみかんがなる木には、赤い旗が立てられている。大きなものよりは小さなもののほうが美味しい、など、いくつかのおいしいポイントを教えてもらう。まだみかんは早くて、甘みよりも酸味が強いけれど、爽やかでおいしい。

持ち時間は1時間だったが早々に満腹になった。あまり収穫しすぎても出費になってしまうので、20分後には食べるのももぐのもやめて、みかん農園を散策して遊んだ。

思ったより早くみかん農園を出たので、淡路島から神戸市西区の畑へと移動する。

職場の退職者のみんなで畑を借りているのだ。両親の持ち場にはいちご、白菜、オクラ、ほうれん草などが植えられている。
広い空の下には土と虫と葉っぱしかなくて、言いようのないのどかさに包まれる。感染症による行動制限があった期間でも自家用車に乗ってここまで来て畑で黙々と草むしりをし、作物を育てられたという。あの欝々とした期間に畑があったことは、本当によかった。
カラスが多いんよね、と母が言う。
カラスは言葉がわかるから、挨拶すればいいんだよ。そう教えて、わたしは「こんにちは!かぁかぁかぁかぁ!!」と大きな声を発した。

「こんにちはぁ」
すこし離れた畑からヒシタさんが挨拶を返す。そこに畑のお仲間がいたなんて、わたしも両親も気付いていなかったのだ。赤面する。
それでもかぁかぁ言っていたせいか、みごと、カラスがいなくなった。両親は驚きながらも喜んで、「スピーカーで地獄ラジオ(わたしの発信するpodcast)を流そうよ」などとおどける。

昼、サンドウィッチ。
帰宅して、採ってきた栗やみかんを拭く。
見逃したテレビ番組、黒柳徹子さんのプロフェッショナルを観て過ごす。

一日、太陽のもとで遊んでいたので、今日の両親はダジャレも少なく、静かだ。わたしもぼうっとしている。
夜、冷しゃぶ、大根と柿のなます、栗ごはん、おすいもの。

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