この本には
わたし好みの条件が3つも揃っている。
移民文学
子どもの頃の話
詩のような文体
例えばこんな一文。
『いびきと、雨と、ママの、パンみたいな匂いの髪の毛。』
アメリカンドリームを求める中米からの移民が集まる街に引っ越してきた少女エスペランサ。
夢と貧困と女たち。
ひっぱたかれる女たち。
薄汚れているけれどビビッド。
一章ごとがとつとつと語られるような短さで、
この国でのエスペランサがぎこちなく
世界との距離を縮めていっているようだ。
大切な一冊になりそう。
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