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手術を終え、生まれ変わる

前回からの続きストーリーとなっています。
ぜひこれまでのもご覧くださいね!

《第2部》
✮1話 ストレスリーディングサロン、始動!   
https://note.com/atsucoco55/n/n60730ae0e321
✮2話 違和感、、
https://note.com/atsucoco55/n/n34c0bb4e169c 
✮3話 恐れと不安、諦めの大群に襲われて… https://note.com/atsucoco55/n/n5f739f0cf673
✮4話 新たなる一筋の光 
https://note.com/atsucoco55/n/ne4011186342f

✮5話 2倍速で老いたアラフォー女の最後のあがき
https://note.com/atsucoco55/n/n8871e1c83247
✮6話 母の鬼一言からの最大の決断https://note.com/atsucoco55/n/n9e29122961c1
✮7話 ついに手術の意思を医師に伝えるhttps://note.com/atsucoco55/n/n56253262aee7
✮8話 いざ、手術へ
https://note.com/atsucoco55/n/n56b0aba88f87

「Atsucoさーん、終わりましたよ!」
「無事手術は成功しましたよ」

さっき超絶気持ちよく
眠りについたと思ったら
まもなくして看護師さんからの
呼びかけでAtsucoは目覚めた。

意識がまだ朦朧としているが
時間にしたら
約1時間くらい経過していたようだった。

ストレッチャーに寝たまま
病室まで移動して
自分のベッドに寝かされた。

担当医の先生からもう一度
「Atsucoさん、お疲れさまでした。
 手術は無事成功しましたからね。」
と声をかけてもらって

Atsucoはまだクリアでない意識の中
「先生、ありがとうございました」
と一言だけ話すことができた。

夕方の手術だったため
その日はすぐに夜になった。

Atsucoは事前に
おそらく術日の夜が一番
傷口の痛みが出て辛い夜になると
聞かされていた。

だが実際はどうだろう…
思っていたほどでもないな、
というのがAtsucoの感想だった。

4歳のとき手術したときは
麻酔が覚めてからはもう
痛くて痛くて
ずっと泣いていた記憶があったのだが

医療も40年を経て格段に進歩したのだろう。
看護師さんが決まった時間に
炎症止めと痛み止めの点滴を打ってくれて
そのせいもあってか
傷口の痛みをそこまで感じることはなかった。

むしろずっとベッドで
同じ姿勢をとって動けないために
腰とおしりへの負担からくる
痛みの方が気になるくらいだった。

どうしても寝返りを打ちたいときは
看護婦さんを呼び
傷口と反対側を下にして
横向きになることができたが

膝にクッションを挟み
背中にも大きなバナナクッションで
転がってしまわないように
抑えるので
まあまあ大変だった。

戻るときも
看護婦さんに頼らないといけなかった。

そして手術したその日の夜は
全身麻酔であまりにも心地良い眠りを
体験してしまったせいなのか
まったく眠れなかった。
覚醒してしまった。

病院の夜は異様に長い。
21時には消灯になってしまうからだ。

Atsucoはずっと空腹と闘っていた。
前日の夕方を最後に
何も食べれていない。

鳴りやまないお腹を尻目に
ただ朝が来るのを待つ。

とても不思議な感覚だった。

ずっと長い年月の間
手術だけはしたくないと
別の方法をやれることは片っ端から試し
あがき続けてきた自分が
ついに手術をしたのだ。

もう今までの自分はいないと思った。

生まれ変わったAtsucoが今ここに居る。
(術後はおむつふんどしみたいなの履いて
まさに赤ちゃんだしね 笑)

朝が来たら
入院、リハビリ生活が始まる。

術後の入院生活でAtsucoは何を得たのか?
順調に回復して
予定どおり退院できるのか?

次回につづく…


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