見出し画像

いざ、手術へ

前回からの続きストーリーとなっています。
ぜひこれまでのもご覧くださいね!

《第2部》
✮1話 ストレスリーディングサロン、始動!   
https://note.com/atsucoco55/n/n60730ae0e321
✮2話 違和感、、
https://note.com/atsucoco55/n/n34c0bb4e169c 
✮3話 恐れと不安、諦めの大群に襲われて… https://note.com/atsucoco55/n/n5f739f0cf673
✮4話 新たなる一筋の光 
https://note.com/atsucoco55/n/ne4011186342f

✮5話 2倍速で老いたアラフォー女の最後のあがき
https://note.com/atsucoco55/n/n8871e1c83247
✮6話 母の鬼一言からの最大の決断https://note.com/atsucoco55/n/n9e29122961c1
✮7話 ついに手術の意思を医師に伝える
https://note.com/atsucoco55/n/n56253262aee7

万を持してAtsucoは入院の日を迎えた。
ずっと熟睡できない日々が続いていた。

その日の朝はいつもどおり
子どもたち2人が学校に出かけるのを
大げさに見送った。

Atsuco的には胸が一杯だったというのに
子どもたちは至って普段と変わらない様子だった(泣)

病院は自宅から
車で2時間弱の場所にあること、
コロナ以降
面会の制限が厳しくなったことから

入院中Atsucoは
ほぼ家族とは会えない孤独を
味わうことになるだろう。

入院当日も病院の1階で
看護師さんに大きな荷物を手渡した
旦那さんから「頑張れ」と一言のみで別れた。

これからは一人ですべてを乗り切る‼
入院生活のスタートだ!

とうとう明日の午後
運命の手術をする。

手術前日は何かとやることがあった。

✮歯科検診
✮麻酔科の診察
✮最後のシャワー浴
✮リハビリの相談

術前の歯科検診を行うわけは
口腔内を清潔に保つことは
身体が菌などに感染しないために
大切だからだ。

とくに今回の手術は
人工物が体内に取り込まれるので
感染症には細心の注意が必要となるらしい。

全身麻酔をするに当たり
これまで麻酔したときの様子などを
聞かれ麻酔科の先生から説明を受けた。

Atsucoは過去に初めて胃カメラをしたときに
麻酔が効きすぎておう吐したことがあった。

そのようなことも考慮して
麻酔量を調整してくれるようだ。

手術台で麻酔のガスを注入されると
10秒~20秒以内で眠りに落ちるとのこと。
ちょっと信じられなかった。

それから術前最後のシャワー浴。
術後は約2週間
シャワーに入れなくなる。
髪の毛を洗うことはできるとのこと。

身体は毎日
看護師さんが拭いてくれるそうだ。

リハビリ自体は
術後1日目からスタートする。

なので術前には現在の脚の状態、
日常生活の様子、
術後はどこまで回復を目指すかなどを
担当の理学療法士さんと話した。

そして手術前日の夕食が
術前に食べられる最後の食事となる。

21時以降は固形物や
ジュースやコーヒーなど味のある飲料も
摂ることができなくなる。

胃の中を空っぽにして手術へと臨むのだ。

Atsucoにとって
この絶食はかなり辛いものだった。

というのも
病院の小食、薄味に慣れていない状態で
夕食を18時頃に採ると
22時くらいにはもう空腹になってしまった。

夜の消灯は21時と早いが
眠れるわけがないため夜が異様に長い。

同室の人たちのカーテン越しの動きが
気になってしょうがない。

その日手術をしたばかりで
めちゃくちゃ痛がっている人、

気持ち悪くておう吐して
食事がずっと摂れない人、

自力でトイレに行こうとするが
間に合わずおもらししてしまう人…

眠れないからだろうか
夜中3時頃ガサゴソと
荷物を片付け始める人…

たまたまか何なのか
いろんな人が居た。

自分も手術したら
こうなるのかもしれないと思うと
明日からの状態がどうなるのかが
怖くてしょうがなくなった。

そしてやはり眠れない…

眠れぬ一夜を過ごしたAtsucoに
とうとう手術日当日がやって来てしまった。

だがその日順番で言うと
Atsucoは最後のオペとなるため
15時以降に呼ばれるの待って過ごした。

空腹に耐えながらただただ待つ。

しばらくは自力で歩けなくなると思い
病棟10階を痛みをこらえて
ゆっくりと歩いてみたりして待った。

そしてほぼ時間通りに
手術室へとお呼びがかかった。

歩くのが遅いため
手術室までは車いすに乗り
看護婦さんに押されて向かった。

まるでジェットコースターに乗り
スタートを待つかのような気分だった。

もはや担当医の先生と
看護師さんチームに
神様に
すべてを委ねるほか術はない。

手術室はドラマなどでも
よく見るまんまの無菌室だった。

リラックスできるようにと
事前にリクエストしたJ-ROCKが
さりげない音量で流れていた。

そして車いすから手術台へと移り
横になり酸素マスクを装着。
眩しいほどの明るさだ。

麻酔の先生から
「ではガスを入れて行きま~す」と一言。

気持ちいいほど一瞬(おそらく10秒以内)で
入眠した。

それからはもちろんまったく記憶はない。

ついにAtsucoにとって運命の手術が始まった。

手術は無事成功するのか?
Atsucoの脚は一体どうなる??

次回へ続く…




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?