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人生の引き出し


今日は、私が活動していた学生団体の話を
しようと思う。

なんの変哲もない大学生が
非日常に触れた1年間の話。

ここ1年間、
わたしのストーリーが
イベントの勧誘で埋め尽くされたり、
めちゃくちゃ大阪とか行っとるけど
何しとるん?と思ったとは思います。
まぁ大阪に行く機会が増えたのは
某アイドルのせいでもありますが
それだけではなく、
学生団体での活動もあります。

その学生団体が、
「TABIPPO」というものです。

「旅で世界をもっと素敵に」

というビジョンのもと活動する団体。
旅に出てくれる若者を増やす、
ということに軸を置いた団体でした。

そもそも、
TABIPPOというベンチャー系の
企業のもとで、学生スタッフとして
活動するという形のもの。


どうしてこの活動を始めたのだろう。
いま原点に戻って考えると
あまり大きな理由はありませんでした。
部活も辞めてバイトばかりの日々も
少し退屈で、なにか自分の価値観を広げたい。

と、まぁなんとも
ありきたりかつぼんやりとした志望理由。

そんなひょんなことで活動を始めたものでした

ひょんなことで始めたのに
どうしてか、
ひょんなことでは得られないものを
わたしはこの活動で
経験できたと感じています。

TABIPPOの学生スタッフでは、
3つのことが約束されていました。

それは、

①かけがえのない一生の仲間

②圧倒的な成長

③最高の感動体験と一生の思い出


約束されたものを、
私は大なり小なりいただけたと思っています。

①かけがえのない一生の仲間

一生のお付き合いになるかどうかは
今しがた分かるものではありませんが、
少なくとも、かけがえのない仲間だったことは
間違いありません。

みんなめちゃめちゃ個性的でクセが強くて。
けれど、
1人1人が私にはないものを持っていて、 
輝こうとしていた。
そんな環境でいろんな挑戦に
触れることができたことは、
何にも変えがたい経験です。


高松支部は、最終9人という
他都市に比べるとアホほど少ない人数しか
残っていませんでした。

けれどもその分、
1人1人が大切で、役割を担っていて
誰1人として欠けてはいけないこと。 

人数が少ない中で
仕事を回さないといけない分、
それだけ1人1人を
信頼しなければいけないこと。

それだけ自分の仕事に
責任を持たないといけないこと。

メンバーの1人1人が
そのグループの方向性を担っていて、
大きく影響を与えているんだということを
私は心の底から知ることができました。

苦しいことや困難、
前代未聞な事件を乗り越えることができたのは
高松支部のみんなを
最後まで信じきれたからだし、
高松支部のみんなが
私のこと信じてくれたからだと思う。

たった一年足らずで
こんなに沢山の思い出ができたし、
こんなに貴重な関係を築けたことは、
本当に幸せなことだと思います。

↑高松支部円陣

それに、
札幌、仙台、東京、名古屋、
大阪、広島、高松、福岡、沖縄といったように
全国に学生支部があるため、
いろんな土地にいる学生と年齢分け隔てなく
出会うことができました。
普段は出会うことのない人。
だけれどいろんな活動を通して、
その人たちのいろんな想いに
触れることができた。
色んなところに知っている人がいると、
色んな場所で誰かが生きているっていう
生きていることの熱を感じれたような、
そんな気がします。

とにかく、

いろんな生き方が

あるんだって思えた。


9都市の学生が集まればやっぱり、
アブノーマルな(笑)学生生活を
送っている人だっているわけで。

タイに行けば、出身地の札幌より
タイのことに詳しすぎる人。
同じ大学なのに何年生かもはや
よく分からないのにめっちゃ仕事できる人。
なんかめっちゃ動画編集うまい人。
なんかめっちゃ休学してる人。
まじで今日平日なのになんで高松いんの?
ってなる広島の高校生。

今までは、Twitterやインスタグラマーでしか
見たことのなかったような
学生生活を送っているような人たちと
実際に活動したりしてみて
あぁ、こんな学生生活実在するんだ。
と、自分の中で学生生活の選択肢をいくつか
増やすことができたと感じています。

今までのやり方に囚われることなく、
自分にとっていいあり方を常に探る人たちは
やっぱり高潔で、かっこいいな、と。

色んな都市の沢山の出会ってくれたみんなに
本当に感謝しています。ありがとう。

↑名古屋支部の皆さんと in タイ🇹🇭


②圧倒的な成長

TABIPPOを通して圧倒的な成長を
経験することができたか。
この答えはNOなんです。
いや、早まらず最後まで読んでね。

なぜなら、私が感じた成長とは、

圧倒的な成長が
TABIPPOの活動を通して感じれた、

というよりかは

沢山の成長機会が身の回りにあることを
気づかせてくれたおかげで、
その成長機会の1つ1つを大切にすることが
できるようになった、

という成長だからです。


自分の頭で考えること

当たり前のようで私はできていなかった。

今していることは、誰のためなのか。
何のためなのか、どうしてなのか。

これは高松支部の代表に
教えて貰ったことだと私は思っています。

アルバイトだって自分の習慣だって
自分の頭で考えて行動すれば
必ず自分の糧になるように工夫出来ること。
頭を使わず何となく過ごせば
その成長機会を失ってしまうこと。

目標意識を持つことは、
自分の伸びしろを伸ばすことにつながるって
ことを、この1年の活動を通して学びました。

きっと自分を変えられるチャンスは
身の回りに沢山溢れている。
見逃しているだけで。

「あぁ、
おまえは今ので成長機会を1つ失った」

「自分で考えろ」

「失敗しながら泥臭くやれ。
そうじゃないと成長しない」

「おい!ゴミムシ!思考停止やぞ今」

心がない発言は随所に見られたものの(笑)
やはり発破をかけてくれる貴重な存在でした。
もう少しマイルドな
言葉遣いならもっと良かったです。



そうやって1つ1つの成長機会を大切にした
結果が積み重なって、
圧倒的な成長を生み出してくれるのだと思う。

いわば、この機会を「圧倒的成長」に
つなげられるかどうかは
私自身のこれからの過ごし方に
関わっているのだと思います。

だから、TABIPPOの活動を通して
圧倒的成長を得たかと聞かれれば
答えはNOとなるのです。

③最高の感動体験と一生の思い出

最高の感動体験。
私にとっての感動体験は一体何だったんだろう

そう考えた時に、やはり思い出すのは
高松支部で運営したイベント、
BackpackFESTAの打ち上げです。
泣いて泣いて、泣いて。
嬉しい涙とか達成感の涙だけではなかったけど
やっぱり、あの時が一番
一緒に頑張ってきた誰かの気持ちに
寄り添った瞬間だったから。

高松での大きなイベント運営を終えた後、
全都市のスタッフのみんなが集まってくれた
打ち上げは本当に感慨深かった。

満席とは程遠い客席で迎えた当日。

パッと客席が目に入った時、
「あぁ、
お客さんが少ないイベントってこうなんだ」
今まで時間をかけていた分、
すごくすごく、複雑な気持ちになりました。

満席が全都市で大切にされてきた理由を
私はそこで痛いほど知りました。

「伝えたいことを伝える相手がいない」
やはり、相手あっての舞台なんだ、と。

高校の時の定期演奏会は、
なんやかんや満席に近かった。
だから舞台であの緊張感やワクワクを味わえた

けれど、客席に空席が目立てばどうだろう。
あの熱気を感じることはできない。

舞台を生かすのは内容だけじゃない。
客席だって鍵を握っている。
痛いほど知った。

そして本番にはつきもの、
度重なるハプニングやアクシデント。
連日の睡眠不足で疲弊しきった脳味噌と身体に
レッドブルをぶち込んで誤魔化し、
のらりくらりとかわした。

なんとか終演までこぎつけ、
やっと終えた、と肩の荷が降りた気持ちに。
感慨に浸る時間は皆無。
撤収作業や事後作業もあり、疲れはMAX。
ただただ睡眠を欲していました。

けれど、みんながせっかく
セッティングしてくれた打ち上げ。
自都市の打ち上げに行かないなんて言語道断。

こちらもまたフラフラになりながら
なんとか打ち上げ会場へ。

打ち上げではたくさんの人から
労いの言葉をいただきました。
決して完璧な舞台ではなく、
満席の会場ではなかったけれど、
私が頑張っていた、ということを
たくさんの人から認めて貰っていました。

「なんでチャランポランな奴なんだ、
と思ってたけど、あづあづへの印象は
高松BPFで大きく変わったよ。」

との言葉も。

もちろん頑張っていた、
だけで完結させてしまっては
いけないんだけどね。
それでも、やはり嬉しかった。

そして何よりここで初めて、

あぁ、高松支部の活動はここで

終わってしまったんだ

と、やっと終わりを
強く実感することができました。
ご飯もそこそこにラムネとレッドブルで
胃をごまかし、
「あ?
なんやおまえこのクソみたいなデザインは」
「色彩感覚どした?」

と作ったスライドに
フィードバックを貰うことも、終わった。 

打ち上げ会場で代表への
ビデオレターを撮るために
外へ呼ばれた。

その時、活動してきたことを
初めてと言っていいレベルで
やっと思い返した。

そして。

代表へのビデオレターを撮影している時、
なぜか涙がこみ上げてきた。

一生懸命自分にできる力を振り絞った。
力を合わせようと頑張った。
たとえ後悔しようとももう、
自分の力量はここまでだった。

けれど、ビデオレターを撮っている時に
感じたのは達成感でも幸福感でもなかった。
ただただ私たちの成長を
祈って頑張ってくれた代表の姿と、
ガラガラの客席のコントラストばかり
私の頭の中を駆け巡った。

こんなにも自分の力の無さを
痛感したことは、
類まれなことだった。

ビデオレターを、撮り終わったあと
名古屋支部の代表にかけられた言葉で、
こみ上げてた涙はボロボロと止まらなくなった


「涙を流せるってことは、

熱量をもって活動してた証拠だよ」


私はこの時初めて気づいた。
あぁ、私はこのBackpackFESTA高松という
イベントの成功度に、
満足できなかったんだと。

自分の力が足りなかった、ということだ。

受け入れるしかなかった。
妥協もしていない、出せる力は出した。
手を抜いたわけではない。

ただ、自分の力が足りなかったのだと
受け入れなければならなかった。

それが悔しかった。
成功させたいと願っていたのに、
自分の思い描く成功は手に入れられなかった。
仲間との達成感も掴めなかった。
それだけがただただ悔しかった。
その時の涙がただただ熱かった。

声を上げて雄叫びのように叫んで泣いた。
他都市のスタッフがドン引きするくらい。

(1週間3時間睡眠、前日オールの体に
ビールって入れたらダメって学んだ)


誰よりも私たちの成長を願ってくれた
うちの支部代表の言葉を聞いて
目が熱くなった。

想いに応えられなくて、ごめんなさい。
支えてくれて、ありがとう。

たくさんのごめんなさいやありがとうが
わたしの中で大渋滞。
結果またもや大号泣。何回泣くんや。

一緒に頑張ってきたみんなと
辿ってきた道を振り返って、
あぁ、頑張ったよな、と言い合うことで
寄り添えたことがなによりも
最高の感動体験でした。


さいごに。

TABIPPOでの活動は
私の中の「引き出し」を増やしてくれた。
そう思ってる。

うまくいかなかったことも、
うまくいったことも、
悩んだことも、喜んだことも。
ひとつひとつ振り返ってみれば
どれ1つとして無駄なことなんてなくて。
いろんな人に出会って、
いろんな人のいろんな挑戦を目にして
私の中の経験値を増やしてくれた。

その大なり小なりの経験や出会いが
私の中に蓄積されていると思う。
その蓄積こそが、「ひきだし」。

これから生きて行く中で、
何かの選択に迷ったり、
どうすればいいかわからない時、
TABIPPOの活動で触れたことを閉まっている
私の「ひきだし」が
その時に役に立ったり、心を和ませたり、
私を奮い立たせてくれるような何かを
与えてくれるんじゃないかなぁ。

そう思う。

#学生団体 #TABIPPO

コジキなので恵んでください。