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イクメンの大きすぎる代償

イクメンと言う言葉が生まれて、10年近くが経ちますが、その代償は大きいと思っています。

もちろん、男性が育児に積極的に関与することで、妻の助けになることは大賛成ですし、ぼく自身、家事に育児に積極的に行動している方です。(妻からもそう言われています)

特に女性は生まれて2ヶ月近くは、産褥期(さんじょくき)と呼ばれ、体が大変弱っています。

この期間は、夫が妻を支える必要があります。

ぼくも3ヶ月間の育休を取りましたが、この育休期間がなければ、今のように妻と心を通わすことができなかったと思っています。

ですが、そんなぼくだからこそ、「イクメン」と言う言葉に責任感を強く感じ、追い込まれてしまっている男性もたくさんいるんです。

今回は、そんなイクメンという言葉が生み出した大きな代償について、書きたいと思います。

イクメンプレッシャーに押しつぶされる男たち

男は家事や育児を積極的に行って、妻を支えるべし。

仕事は二の次で、妻のケアを優先すべし。

確かにぼくもそう思いますし、実際にそういう毎日を送っています。

ですが、こういう男性って、責任感が強くて、ついつい力を入れすぎてしまうんですよね、

力を入れすぎて、自分自身のケアがおろそかになって、心を壊しやすくなります。

ぼくも、うつ気味になってしまったことがあります。

その時の経験はこの記事にまとめています。


妻を支えなきゃ、子どもの面倒をもっとみなきゃ。
妻は自分より辛い環境にいるんだ。
まだまだ努力が足りないんだ。

そんな風に、ぼくは自分自身を追い込んでいました。

男性が、家事や育児にもっと積極的になるのには大賛成ですが、人によっては、こういったプレッシャーを辛いと感じている人もいます。

周りの様子をみていると、優しい人が多い気がします。

優しいからこそ、妻の苦労がわかって、支えようと思って無理をしてしまう。

メディアでは、「男性はもっと育児をすべし!男性の育休取得率は低すぎる!」など騒ぎ立て、もっともっと男性の家庭への介入を促しています。

全然、家事や育児をやっていない人なら、そういうべきですが、もともと積極的に行っている男性にとっては、さらなるプレッシャーになり、自分を追い込むことになるんです。

ただでさえ、子どもを育てにくいこの国で、無理をしすぎて、心と体を壊してしまいます。

イクメンプレッシャーが、根が優しい家庭的で妻思いの男性を苦しめていると、ぼくは考えています。

とはいえ、「男性の家事育児の手の抜き方」なんて、誰も教えてくれません。

なぜなら、ぼくらのように、家事育児を積極的にやる男性はマイノリティだからです。

世の中のほとんどの男性は、残業で帰りが遅く、妻へ子どもの分の朝食を作ることもなく、土日も食事を作らず、寝てばかりか、趣味のフットサルなんかに堂々と出かけていきます。

こういう人間の方が、実際は多いんですよ。

男性の家事育児の手の抜き方は誰も教えてくれない

そういうわけで、マイノリティな存在の家庭的な男性は、どこまでやったらいいのかわからず、どんどん疲労していきます、

そして、男性は育児に集中すると、テストステロン(男性ホルモン)の分おいつが減少し、免疫力が落ちたり、気持ちが落ち込みやすくなります。

ましてや、30代後半から男性は更年期障害が始まるので、余計気持ちが落ち込みやすくなります。

家事や育児や妻のケアを、どうやってバランスをとればいいのかは、誰も教えてくれないんですよね。

先駆者が少ないですから。

しかも、メディアは、家事や育児に熱心(すぎる)男性を取り上げる傾向があるので、「自分は努力が足りないんじゃないか」と自己嫌悪にも陥りやすくなります。

どうやって疲労せずに家事育児&妻のケアを十分に行うか?

これは、かなり根の深い問題です。

やらなすぎると、妻からも世間からも叩かれますから。

バランスをどうするかは、とても重要です。

うちの場合は、妻と話し合って、バランスを調整しています。

子どもの体調もあるので、完全にスケジュールが確定しているわけではなく、その都度臨機応変に対応しています。

月曜、火曜:19時半〜20時に帰宅
水曜:17時半に帰宅し子どもを風呂に入れる
木曜、金曜:19時半〜20時に帰宅

うちの場合は、このように水曜以外は遅く帰るように、あえてしています。

17時半から19時半くらいまでは、自分の時間を作れるので、そこでnoteやブログの更新やジムに行ったりしています。

このスケジュールは全部、妻と話し合って決めました。

また、妻が毎朝、朝ごはんを作るのが大変とのことだったので、朝ごはんはぼくが全員分を作ってから、家を出るようにしています。

子どもが熱を出したり、妻の体調が悪い時は、その都度スケジュールを変えています。

そういう時は、妻が「ジムに行ってきたら」などと、気を使ってくれています。

気を使ってくれるのも、普段から妻へのケアを第一で考えているからだと思います。

つまり、夫婦間の信頼があれば、やりたいことをやる時間を作れるということです。

妻からの信頼のおかげで、自分のやりたいことができるようになる

家事も育児も妻のケアをしないのに、週に何回もジムには行けないわけですよ。

妻からの信頼があるおかげで、妻の方から「行ってきたら」と背中を押してくれるようになるんです。

それは、夫婦間のお互いへの理解と信頼があるからです。

それがないと実現はできません。

信頼を作り上げるには、実績と話し合いが必要です。

自分がある程度、妻へのケアを優先して動いていることを妻が認めてくれ、その上で、話し合いをし、自分の時間を確保するのです。

しっかりとケアされていると、妻が感じているならば、きっとあなたに自由な時間を与えるようになるはずです。

「妻が何をして欲しいと思っているか?」

これは、話し合う中で模索した方がいいです。

この記事に書いたように、週に一回、妻とお酒を飲む機会(お酒を飲めない人なら美味しいお菓子とお茶とか)を作って、普段思っていることを洗いざらい話すんです。


うちの場合は、金曜と土曜の夜ですが、この時間はお互いに普段思っていることを話し合うと決めているので、あらかじめお題を自分の中で考えることができます。

そうすれば、会話のネタに困ることもありません。

会話を繰り返していけば、お互いへの理解も深まりますし、微妙にだけど着実に変化している夫婦関係にも気がつきやすくなります。

「子どもが生まれれば、夫婦でドキドキなんてしなくなるよね。」

なんて、冷めたことは言わずに、こういった心の通い合いを増やしていけば、いつしか二人の間にDINKS時代とは違った心の交流が生まれます。

それは、恋ではないですが、「愛着」と呼ばれる新しい男女関係です。

お互いを慈しみ合い、包み合うような関係で、結ばれるようになります。

そうすれば、お互いに対して、自然と優しく接しられるようになります。

自分を犠牲にした関係には、ならないで済みます。

夫婦の「恋愛」と「愛着」については、この記事でまとめています。

それでは、今日はこの辺で。

今日があなたにとって、いい一日になりますように!

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