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「ハートより頭で考える夫にどう対応したらいいのか?」にお答えします。

夫婦間の葛藤は相手がなにを「して欲しいか」ではなく、なにを「感じているか」にフォーカスするとうまくいきやすい。

同時に、自分が本当はどう感じていたのか?恐れや恥と向き合い、自分の柔らかな気持ちに触れることも、夫婦の葛藤への向き合いやすさを生みます。

ですが、「柔らかな気持ちへのアクセス」は人によって難しいケースがあるようです。

自分(妻)は柔らかな気持ちへのアクセスを大切にしているのだけど、夫はそのアクションの必要性に疑問を感じている。

そんなお悩みをいちこさんからいただいたので、Voicyオリジナル放送とこの記事でお答えします。

お悩み内容はこちら。

✉️

夫は私よりも柔らかな気持ちにアクセスしづらい様子です。

気持ちを知ったところで、結局はやらないといけない。(仕事やパートナーへの対応など)

ベストな行動がわかっているのに、自分の気持ちを再確認する必要があるのかわからないと言っています。

ハートより頭で考えるタイプなんだとは思います。

こういう場合はどうしたらいいでしょうか?
アドバイス頂けると幸いです。

✉️

感情に関する部分で自分の意見を受け止めてもらえないと辛いですよね。なぜそうなるのか?どうすればいいのかについて考えてみますね。

夫さんが言うように、仕事のことなら感情を挟むことはかえって業務遂行のさまたげになりそうですよね。

これ、やるのやだなあと思いながら仕事をしてもなかなか前向きになれないですからね。

ならば、感情をシャットダウンして淡々とやるべきとをやった方が早く終わりそうです。

もし、夫さんがそれでなんのストレスも感じていないならかまわないかもしれません。

だけど、もし少しでもそこに苦しさを感じているならば、その苦しみをポロっと誰かに話すだけでも楽になれそうですよね。

タバコ部屋やお昼休みに男性はよく男同士でグチを言ってますが、あれはあれでストレス発散になってると思うんですね。

ぼくはタバコも吸わないし、お昼休みは一人でnoteを書いたり英語の勉強をしてるので、少し苦しくなることがあります。

そんな時は、仕事が落ち着いたタイミングで隣の人と少しだけおしゃべりすると、肩の荷が降りたようにリラックスできるんですよね。

ただ、誰かに自分の苦しみを知ってもらえただけで、例えそれが冗談混じりであったとしても、楽になれるんです。

夫さんも、もしかしたらそういう体験がちょっとはあるんじゃないかなと思うのです。

柔らかな気持ちへのアクセスというと難しく感じるかもだけど、日常生活のなかにあるものじゃないかなと思います。

あと、仕事の葛藤と夫婦の葛藤は向き合うアプローチが違うので、そこを夫さんに理解してもらえると楽になるかもです。

仕事では論理的に業務を遂行させる能力が必要とされますよね。辛さを共有するのは有効だけど、それだけだと仕事は前に進まないわけで、論理的スキルを持つ人間はやっぱり昇進しやすいです。

でも、夫婦間の問題に対して論理的スキルだけであたろうとしてもうまくいかないですよね。ロジカルに、あれをすればうまくいく、なぜならこうだからだなんて言われても、心に響きませんよね。

そうではなく、そうだったんだね、それは辛かったねと「わかってもらえる感覚」が二人の関係を前に進めますし、実はこんなことがあってこう感じたんだよねという自己開示が二人の距離を縮めます。

つまり、夫婦の葛藤への対処には情緒的スキルが必要になるわけです。

これは、Appleでマネージャー職を勤め、現在は英語学校Brightureを経営される松井博さんのこちらの記事がとてもわかりやすいです。Voicyでは無料放送で話されています。

仕事と家庭では必要とされるスキルが違うことを夫さんに理解してもらうといいかもしれませんね。

それから、もしかしたら夫さんは「妻の素直な気持ちを知ること」の目的を、問題解決ととらえているかもしれません。

もちろん、妻の苦しみを取り除くためには解決に向けた具体的なアクションが必要です。

ですが、いちこさんが恥と恐れを乗り越えて、自分の素直で柔らかな気持ちを夫さんに話すとき、いちこさんが望んでいることは「問題解決」だけでしょうか?

もしかしたら、解決の前のステップとして、「私の気持ちを知って欲しい」という思いがあるのではないでしょうか?

もしそうであるならば

解決ももちろん大事だけど、私にとってはあなたが私の気持ちを知っていてくれることがなによりも大切で嬉しいことなの。

私にとってもっとも大切なあなたが、私の気持ちをわかっていてくれる。それだけで、心の中があたたかく満たされていくの。

そう伝えられてみてもいいかもしれません。

もし、いちこさんの素直で柔らかな気持ちが、夫さんの心の奥まで沁み渡れば、夫さんの妻へのケアの動機は「やらなければいけないからやる」ではなく、「やりたいからやる」といった柔らかく優しいものへと変化するのではないかなと思うのです。

少しでも参考になれば嬉しいです。

-本日のVoicy

ポッドキャストの深掘り無料ニュースレターも配信しています。よろしければこちらもどうぞ。夫婦関係への向き合い方を深く知りたい方向けです。

-夫婦関係学ニュースレター


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