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夫婦関係の相談を2年間受け続けて分かった「妻との関係改善4つのステップ」

夫婦関係に悩む男性のお話を聞き続けて2年が経ちました。

最近になって、妻との関係改善にはステップがあることが、おぼろげながらわかってきました。

ケースバイケースではありますが、全体的な傾向として見えてきたことをシェアしたいと思います。

妻との関係に悩んでいる方、夫との関係に悩んでいる方の参考になれば幸いです。

第一ステップ:執着

妻との関係に悩む多くの男性は、初めは自分の願望や欲望に対する強い執着を感じていることが多いです。

妻がセックスをしてくれない。

妻が自分の話をまったく聞いてくれない。

妻の態度が急に変わってしまったように感じられて、戸惑いを感じているんです。

なんで妻は急に体に触れて欲しくないと言い出しんだろう?

なんで、妻は自分の言うことを聞いてくれなくなったんだろう?

そんな戸惑いですね。

妻としては、いままでの積み重ねの結果として、そのような行動に出ているわけですが、ぼくら男性としては”突然の態度の変化”に見えるんです。

なぜなら、自分の欲望に執着するあまり、妻の感情の緩やかな変化にまったく気がつかなかったからです。

それは、極端な言い方をするならば、妻に感情があることに気がつかなかったと言ってもいいかもしれません。

この時期というのは、妻の感情を飲み込めていないので、まだ自分の欲望(主に性的な問題)に固執しており、固執していること自体に本人が気がつけていない状態です。

そして徐々に、妻からの言葉(離婚したい)や行動(触れられるのを嫌がる)によって、”自分は変わらなければいけない”と思うようになります。

ですが、どうすれば変われるのかわからないため、夫婦間に衝突が起こります。

第二のステップ:衝突

夫が変わろうと思い、妻とコミュニケーションを取ろうとするのですが、そもそもコミュニケーション自体が成立しないことがあります。

妻が心を閉ざしている場合、無理にこじ開けようとして夫が失望することが多いのもこの時期です。

夫だけが変わるのではなく、妻も夫の話をきちんと聴く必要があるのですが、傷つくことを恐れているためか、夫の話に反発を感じ、夫の言葉を受け止めてくれないこともあります。

また、夫と妻の両方か、もしくはいずれかが自分の感情の言語化が苦手な場合、ふたりだけで話し合っていても、話が一向に前に進まないことがあります。

「どちらかが悪い」という犯人探しになってしまい、お互いが責任をなすりつけあう”悪魔の対話”と呼ばれるものに突入します。

ふたりは”夫婦関係を良くしたい”という共通の思いを抱いているのですが、自分の言動を客観視できないことや、自分の感情をうまく言語化できないことによって、望まない衝突を引き起こしてしまいます。

ですが、ふたりとも目的(夫婦関係の改善)は同じですので、あとは正しい手段を持つだけなのです。

ここで効果的なことは、自分たち以外の第三者を間に挟むことです。

それは臨床心理士(夫婦カウンセラーじゃなくて)との夫婦カウンセリングであったり、関係性がそこそこいいのであれば「世帯経営ノート」を使ってもいいと思います。

他の誰かを間に挟むことで、客観的に自分たちを見つめ直せるようになったり、第三者にうながされることで、自分の感情の言語化ができるようになっていきます。

そこではじめて、ふたりは”対話”ができるようになっていきます。

第三のステップ:対話

ぼくは当初、対話は簡単にできると思っていました。

でも、夫婦関係が悪く、お互いの感情に寄り添わない関係性である場合、対話ではなく叱責になってしまうんですよね。

話の受け取り手も、パートナーからの話を”批判”として受け止めてしまいがちです。

相手の話を批判として受け止めず、冷静に受け止めるためには”ふたりだけ”では無理なことが多く、そのため先ほどのように、このタイミングで臨床心理とのカウンセリングが有効になってくるのです。

嫌がっている相手をカウンセリングに連れてきたら話がこじれるだけですが、ふたりとも関係性をよくしたいと思っていて、そのための手段がないという状況であれば、カウンセリングはかなり有効です。

カウンセリングのなかで、思いもよらなかった相手の感情を知ったり、
または自分の感情に気が付くこともありますから。

対話ができないような関係性なら「臨床心理士のカウンセリング」、対話がそこそこできる関係性なら「世帯経営ノート」を使って、対話を深めていくのがいいと思います。

第四のステップ:愛着

ふたりがお互いに相手の感情に気がつき、相手の感情に寄り添えるようになってくると、男性は初期にとらわれていた”自身の欲望”を手放すことができるようになっていきます。

そして、心から妻を大切にする意識が少しづつ醸成されていき、気がつけば妻のことを大切にする言動ができるようになっていきます。

これが”恋愛感情”から”愛着感情”への転換です。

ここまでくれば、妻を大切にする姿勢が心の底まで染み込んでいますので、ちょっとぐらいでは以前のような関係に戻ることはありません。

ぼくは、これは男性にとって”一生モノの宝物”だと思っています。

”妻を大切に扱う”マインド”妻をケアする”マインド、そういったマインドを持つことができれば、ふたりの関係性に大きなヒビが入ることはなくなり、ちょっとしたことでケンカになってもリカバリーがかなり早くなります。

執着、衝突、対話、愛着

noteサークルで妻との関係に悩む方たちのご相談に二年間乗ってきましたが、夫婦関係をうまく改善できる方には、このようなステップがあるなと感じています。

夫婦関係に悩む方の参考になれば幸いです。

今は男女両方のご相談に乗っていますので、お悩みの方はお気軽にご連絡ください。


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夫婦関係に関するポッドキャストをやっています。ご夫婦で聴いていただけると嬉しいです。

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