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妻との”精神的距離”が生まれてしまう決定的な原因とは?

妻と同じ空間にいるのに、まるで遠い外国にいるかのように距離感を感じるんです。

異様なほど距離を空けられてソファーに座っているせいかもしれませんが、そんな物理的な距離以上に、なんというか、精神的な距離感を感じるんです。

この距離感はなぜ生まれたんでしょうか?

そして、どうすればこの距離感を詰めることができるのでしょうか?

そんなことを思ったことはないでしょうか?

ぼくもあります。そして、ぼくに夫婦関係のご相談をされる男性も同じような経験をしています。

妻との間に存在する精神的な距離感。

この距離感はどこからやってきて、どこへ行くのか?

どうすれば、妻との心の距離を縮めることができるのか?

今日はそんなことについて書こうと思います。

妻との精神的距離によって関係悪化に気づく

(なんだか、妻の様子がおかしい…。妙に避けられている気がするし、こちらの言うことにすごく攻撃的になっている…。)

そんな風に妻との間に距離が生まれていることに気がつくことで、やっとぼくら男性は夫婦関係が悪化していることに気がつきます。

女性からしたら「遅いよ!」と思うかもしれませんが、ぼくも他の男性も明らかに妻の様子がおかしくなってから気がつくんですね。

何かがおかしいということに。

なぜ気がつくのが遅いかというと、”精神的な距離感”って目に見えないじゃないですか?

でも、物理的な距離感は目に見えるんですよね。

妻と自分がソファーに座るときに二人分くらいのスペースを空けられて座っている。

同じ寝室で寝ることを嫌がるようになる。

同じ時間に同じ場所にいることを嫌がるようになる。

二人とも自宅でリモートワークなのに、ランチを一緒に食べることを嫌がるようになる。

そんな目に見える物理的な距離感を感じることで、やっと自分達の関係がおかしいことに気がつくんです。女性の方はずっと前に気がついていたとしても。

女性としては、今までの積み重ねによって徐々に夫を避けるようになっていると思うのですが、決定的な物理的な距離感の発生によって、やっとぼくらは精神的な距離感が生まれていることに気がつくんです。

精神的な距離感は目に見えないため、気がついた時には距離感が生まれてしまっているんです。

そして、ぼくらは戸惑うんです。

いったい、いつ?

どうやって?

この距離感は生まれたのか、と。

妻との距離感はなぜ生まれるのか?

ぼく自身の体験や他の方のお話を聞いていて思うのは、自分と妻の考え方にズレが生じることが距離感を生んでいるということです。

違う人間ですからもちろん考え方は異なるのですが、この場合の”考え方”は相手が感じていることに対する”考え方”のことなんですね。

きっと、妻はこう思っているに違いない。

きっと、夫はこう思っているに違いない。

相手がどう感じているか、何を考えているかを自分の予想で判断してしまう。

そして、日頃の行動もその”予測”をもとにしてしまうということです。

例えば、自分の収入は周囲よりも高いのだから、妻は不自由ない暮らしをしているはずだ。だから、労働時間は長くて家にいる時間は少ないけれど妻はきっと幸せなはずだ。という思い込みなどです。

でも、もしかしたら妻は育児のグチを夫に言いたいのかもしれない。お金はあったとしても自分の話を夫に聞いてもらいたいのかもしれない。

もしくは、自分も働きたいと思っているのかもしれない。社会と繋がりたいと思っているのかもしれない。”妻”という記号ではなく、自分という”人間”を他の人に見てもらいたいのかもしれない。

妻がなにを感じているのか?妻がなにを考えているのか?

ここを見誤ってしまい、誤った予測をもとに行動し続けることで、夫婦間に精神的な距離感が生まれやすいなと思うんです。

では、なぜぼくらは妻の”考え方”を見誤ってしまうんでしょう?

それは、妻の”考え方”を知る機会が少ないからじゃないのかなって思うんです。

少ない会話時間が妻との距離を生む

下の図は「夫婦の会話に必要な時間は何分ですか?」という質問の回答と、実際の会話の時間のデータです。

下の図を見ると夫婦が一日に必要と感じている会話時間は「80.6分」であることがわかりますが、実際の平均時間は62.7分のため会話時間が足りていないことがわかります。

夫婦の会話量調査(グリコ)

さらに子どもがいる夫婦の実際の会話時間は「48.5分」のため、必要と感じている時間の6割しか達成できてないことがわかります。

夫婦の会話量調査(グリコ)

家事に育児に仕事に忙しい毎日を送っていると会話時間は減っていき、会話時間が減ることでお互いに考えていることがどんどん分からなくなっていくんですよね。

相手が考えていることが分からなくなってくると、(妻はきっとこう思っているに違いない)と予想するようになってしまうんです。これはぼくも経験があります。

一緒にいれば分かることが分からなくなってしまう。話せば分かることが分からなくなってしまう。

それが(こうすればいいのに)とか(こうしないなんて妻はどうかしているんじゃないか?)とか(きっと妻はこんなことを思っているに違いない。こんなことをしているに違いない)という思い込みへと繋がっていく。

妻との距離感を埋めるために、そして距離を発生させないためにも、夫婦の会話時間の確保はぼくら男性にとってかなり重要なものだと思うんです。

もちろん、いざ話そうとしても何を話したらいいのかとか、妻が心のシャッターを下ろしているのでなかなか話を聞いてもらえないという問題はあると思います。

でも、まずは圧倒的に足りていない会話時間を増やし、その会話の中で妻の”考え方”を少しづつ知っていくことが大事なのかなって思うんです。

妻の心を開くにも、妻の考え方を知るにも、何をするにしてもまずはそのための「会話時間」を確保しないといけませんから。

どうやって何を話したらいいのか?

会話の中でどうやって距離感を埋めていったらいいのか?

そういった具体的な話はまた別記事で書いていこうと思います。



◇◇◇

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