なぜ、過酷な子育てライフがプライベートを充実させるのか?
「子どもが生まれたら時間なくなるから、一人で旅行でもしてきたら?」
子どもが生まれる3か月前、妻がそう言ったんです。
双子であることがわかっていたので、あわただしい日々の前にぼくに最後の自由時間を与えようと思ったようです。
色々悩みましたが、結局ぼくはどこにも行かず、ずっと作れなかったスター・ウォーズのプラモデルを作っただけでした。
あの頃はいくらでも時間があり、子どもが生まれればなにもできなくなると思っていましたが、3人の子どもたち(8歳、8歳、4歳)に囲まれた今の方が、どういうわけかぼくは好きなことができています。
子育てによって自分の人生が狭まれると思っていましたが、現実はどうも違うようです。
今回のポッドキャスト「アツの夫婦関係学ラジオ」では、出産後に「プライベート」への考え方がどのように変わったのかをお話ししました。
この記事では簡単なまとめを書いています。ぜひ、ポッドキャストも聴いていただけると嬉しいです。
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子どもが生まれるまで、ぼくの時間はぼくだけのものでした。
好きな時に好きなことができ、いくらでもダラダラすることだってできる。
時間は無限にあると思えたものです。
ですが、子どもが生まれるとすべてが変わりました。
自分の時間はすべて子育てについやされ、自由時間といえば睡眠時間くらいです。
ダラダラとした無意味な時間を過ごすことはできなくなり、時間はとんでもない速さで流れていきます。
気がつけば上の子たちはもう8歳です。ついこないだ生まれたばかりと思っていたのに、あと10年もすればきっと家を出ていくはずです。
ぼくも気がつけば40歳になっていました。まさか自分が40歳になるときがくるなんて、10年前は想像もできませんでした。
子どもが生まれてからの8年間、特に下の子が生まれてからの4年間は、「時間は有限」であることをしみじみと感じ続けてきた日々でした。
この4年間で「やりたいことをやらないと人生が終わる」と本気で感じられるようになってきました。
家庭があるため、なにかをするための時間は限られています。そして、あと10年すれば50歳です。あっという間にその年になってしまうはずです。
子どもが生まれ、自分の時間をきちんと管理するようになって気がついたのですが、一日のなかでぼくが自由にできる時間は平日の3時間しかありません。
朝4時から6時までと、お昼の12時から13時までです。
また、「できること」も限られています。
妻は実の両親の近くにいてあげたいという希望があるため、今住んでいる場所から引っ越すことはできません。(ぼくもそれには同意しています)
子どもたちがまだ小さいので、長期間家を空ける仕事もできませんし、ぼくも子どもたちのそばにいてあげたいと思っています。
すると、おのずと選択肢が限られてくるんです。
4年ほど前からブログを書き始めましたが、書けば書くほど自分がなにをしたいのかが明確になり、今では「夫婦関係改善の研究」という柱のもとにnoteを書き、ポッドキャストを配信することが、ぼくの唯一の趣味でありライフワークとなりました。
出産によって選択肢が減ったことで、ぼくは趣味とライフワークを持つことができ、正直なところ、出産前よりもぼくのプライベートは充実しているんです。
一橋大学教授の楠木健さんは、禿げたことでマッチョになることを選んだとなにかで言っていましたが(ただのジョークかもですが)、なにかを諦めることで新しい選択肢が生まれるんだと思うんです。
ぼくは確かに子育てにコミットすることで、自由時間がなくなり、行動に制限もかかっている。
だけど、そうだからこそ「できること」に集中して取り組めるし、「なにをしたいか」を真剣に考えられるんです。
出産前はこんなに日々を大切に生きていなかったです。はっきり言って時間を無駄にしてばかりだったと思います。
出産によって時間の有限性に気づくことができ、自分が心から望むことを発掘することができ、時間がないからこそ、やりたいことに集中できるんだと思います。
子どもが小さいうちは、(子どもがいるとなんにもできない)と思ってしまいがちですよね。ぼくも上の子たちが0~2歳の頃はそう思っていました。
ですが、出産によって人生の選択肢が狭められるからこそ、プライベートを充実させることができるんじゃないかなと、今では思っています。
毎日3時間も自由時間があるなんて、考え方を変えればすごいことですよね。
3人の男の子たちに囲まれ、てんやわんやのお祭り騒ぎの毎日ですが、ぼくは間違いなく、この子たちが生まれる前よりも幸せを感じて生きることができています。
少なくとも、ひとりでスター・ウォーズのプラモデルを組み立てていたあの頃と比べたら、とんでもなくプライベートは充実しています。
考え方次第で、育児は親のプライベートや人生全般を豊かにしてくれるんじゃないかなと思うんです。
ポッドキャストではより詳しくお話ししています。合わせて聴いていただけると嬉しいです。
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■アツの夫婦関係学ラジオ
#467 出産後の”夫目線”での心境の変化【プライベート編】
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