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なぜ、ぼくらは妻に弱音を吐けないのか?

前回の記事で「なぜ妻に感情を伝えることが重要なのか」について書きました。

妻の弱音を吐けるようになってから、ぼくは妻と一緒に生活することがとても楽しくなって、生きることも楽になったのですが

どうしても、妻に弱音を吐くことが「苦しい」んですよね。

喉の奥の方に言葉が詰まって、なかなか出せないというか、言いたいんだけど、なにか魔法にでもかかって言葉が喋れない状態というか

とにかく、弱音を吐くことって、とっても苦しいんです。

そういう経験ってありませんか?

今日は、なぜ、ぼくら男が弱音を吐くことが苦しいのかについて、考えてみようと思います。

同じような悩みを抱えている方の参考になったら嬉しいです。

音声配信もしていますので「音声の方がいいな」という方は、こちらからお聴きください。(お好きなプラットフォームでどうぞ。アプリからだと途中で切れないのでおすすめです)

内容はちょっと違います。と言うか、書いていたら全然違ってしまいましたね。どっちも楽しんでいただければ幸いです。

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生育環境が原因で弱音を吐けない?

子どもの頃、ぼくは父親からよくこんなことを言われていました。

「言い訳するな!」
「文句言うな!」
「泣くな!」

「言い訳するな」というのはよく言われていて、次第に自分の気持ちを親には話さなくなったのです。

なにかぼくが問題を起こすと(トイレでマンガ読んでたとか)、だいたい父が恐ろしい顔をして、ぼくを待ち構えていて、小突かれたり、叩かれたりしたことを今でもよく覚えています。

いつの頃から、ぼくは自分の気持ちを絶対に親には話さなくなりました。

だいたいの場合、否定される言葉しか返ってきませんでしたから。

この呪い(自分の気持ちを人に伝えられない)が溶けたのは、18歳頃でした。大学で知り合った友人たちに胸の内を話すうちに、次第に過去の重しがなくなっていったような気がします。

そして、底抜けに明るい妻と出会ってから、ぼくの重しはさらに軽くなったんです。

父親への恨みのような気持ちも、きれいに消え去りました。これは、妻という人生のパートナーができたからかなと思います。

ですが、それでも、いまだに妻に「辛いこと」を話すときには、心理的な抵抗があるんですよね。

男は生き残るために弱音を吐けない?

「男らしさの終焉」という本の中で、男性性の4要素が書かれています。

1.意気地なしはダメ
2.大物感
3.動じない強さ
4.ぶちのめせ

ぼくが育った小中学校は不良と呼ばれる人種が多く、学校内の喧嘩や他校との喧嘩がよくありました。

あなたの学校ではどうでした?

思い返すと、校内でいじめにあわないように、喧嘩に巻き込まれないように、ぼくはこの4要素を意識していたようが気がします。

幼児期からティーンエイジの前半を生き残るために、「有害」と呼ばれる男性性がぼくには必要だったのです。

社会に出てからは、弱音を吐くことはさらにできなくなりました。

「できません」と言うのは「無能者」の証のように思えたからです。

今となっては、「それは、ちょっと難しいかもしれませんねー」なんて、お茶を濁せるようになりましたが、社会に出たばかりの20代前半の頃は、岩のように硬くなって仕事をしてましたね。

父親としての責任感がぼくらに弱音を吐かせない?

「自分が弱い存在だと、家族は露頭に迷うかもしれない」

父親になってから、ぼくはこんなことをふと考える時がありました。

ほとんど、無意識の中にボワッと出てくる思考です。

心の中にモヤモヤしている考えは、「自分が強くないと、家族が大変なことになる」「自分が稼げなくなると、家族は生きていけなくなる」という強迫観念に近いものかもしれません。

強迫観念というほどではないですが、「自分のため」ではなく、「家族のため」に生きるという思考に、父親になってからは変わりつつあり

そうなってからは、「弱音」を吐きづらくなったような気がしています。

「父親としての責任感」

こんなこと思ったこともなかったのですが、もしかしたら、ぼくは無意識のうちにそのようなことを考えていて、その考えに縛られていたのかもしれません。

でも、こういう悩みを妻に話すとすっきりするんですよね。

妻もいざとなればフルで働けるわけですし、なにもぼくだけが肩肘張って思い込む必要はなかったんですよね。

一人でうんうん悩んでいると、考えすぎてしまって、(どうしたらいいんだろう・・・)とムダに悩みすぎちゃうんですよね。

父親は一人だけど、親は二人なんですよね。

ぼくら二人で子どもたちを育てていくわけで、一人で生きているわけじゃないんです。

そんな当たり前の事実を、妻と話すうちに気がつかされました。

自分を縛り付けているものって、実は幻だったり、勝手な思い込みなのかもしれませんね。

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2/16の日記

aのコピー

プライベートな内容が多いため、日記パートは有料にしています。細かい子育ての話や、妻との喧嘩や仲直りの過程など、正直に書いています。パパには参考になるかもです。無料で日記を公開している記事もあるので、この記事は買わずに、気になる方はそちらを読んでいただき、「また読んでみてもいいかな?」と思っていただけたら、マガジン購読していただけると嬉しいです。

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