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エンゲージメント・エコノミーから考える「普通の人のため」の発信戦略。

松井さんがけんすうさんの記事のエンゲージメント・エコノミーについて書かれていました。

アテンション稼ぎの時代が終わり、ユーザとの関わり合い(エンゲージメント)が重要視されるようになると。

ぼくはテキスト系は、はてなブログ、WordPressブログ、noteと移行し、今はニュースレターに力を入れ始めています。

また、音声配信はstand.fmからポッドキャストへと移り、今はそこにVoicyもプラットフォームの一つとして加わりました。

夫婦関係のオンライン相談をよく受けますが、ポッドキャスト経由の依頼がもっとも多いです。

ぼくも規模は小さいですが、コンテンツ配信のポイントがユーザーとの親密な関わり(エンゲージメント)に移行しつつあることを感じ始めています。

なぜなのか?

そして、ぼくのような「普通の人」が発信するにはどうすればいいのか?

考えてみようと思います。

なぜ、エンゲージメント・エコノミーなのか?

ひとつはアテンション稼ぎアカウントの嘘くささが見え始めたからだと思います。

これであなたも英語がペラペラに!

え?これガチ?知らんやつは年間100万円損してるで……?

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Xにはこんなアカウントがゴロゴロしてますよね。ついついクリックしちゃいます。ぼくもしょっちゅう時間を溶かしてます。

3クリックの先にあるいいのか悪いのかわからん高額情報商材に案内され、おもわず購入する瞬間に思いとどまる。

そんな経験された方も多いと思うんですね。こういう人たちはいなくなりません。

なぜなら、人の脅威システムをうまく利用しているからです。人は何かを失う脅威を感じると身を守ろうとします。

それは自分への自信だったり、お金だったり、愛情だったり。

でも、そろそろこういう発信に飽き飽きしてませんか?みんな同じようなテンプレで「詳しくはプロフに!」で締めくくる。

あんた誰?なにやってんの?信用できんの?

そう思いますよね?それにお金などのメリットにつられてコンテンツを消費しても、結局その人が誰なのか覚えられないままだったりします。

特にTikTokは「コンテンツの面白さ」は評価されるけど、「その人が誰か」は関心を持たれません。

もっと個人のプライベートをさらしてくれた方が信頼関係を作れるのですが、彼らはそんなことしません。

なぜか?

信頼関係は心でつながることで生まれますよね?心でつながるためには、その人が信用できる人でないといけません。

つまり、人柄が重要なんです。

情報発信者が素直な気持ちを出さずに、情報メリットだけを発信するのには理由があります。

浅はかな人間性に気づかれたくないんです。

発信者の不誠実さが表にでれば顧客は離れていきますから。

あなたも熱心にnoteやXをチェックしていた発信者の素の姿に幻滅した経験がありませんか?

人はちょっとした言葉のなかに人間性が染み出てしまう生き物です。特に音声は感情が出やすいですよね。

逆にいうと、人柄を表現しやすい音声は濃いファンを作りやすいとも言えます。

コンクリートで固められた冷たいコンテンツに嘘くささを感じた人々は、もっと心の深くでコネクトできるコンテンツを求めてる。

そんな気がしています。

実際、ぼくはポッドキャストよりnoteを書いている期間の方が長いですが、「夫婦関係学ラジオ」のアツとして認知されているケースの方が圧倒的に多いです。

ポッドキャストの視聴数がnoteのPVの3分の1であるにも関わらず。

ヒトラーは民衆掌握にラジオを使ったと言われていますが、音声は音という限られた手段だからこそ、人の心に深く刺さり、感情を揺さぶるんです。

昭和天皇の玉音放送が戦後のストーリーを語る時に欠かせないのも同じ話です。

普通の人はどう発信すればいいのか?

では、普通の人がこれから発信するにはどうすればいいのか?

それは、手段にとらわれず、エンゲージメント(関わり)を作るという目的にフォーカスすることです。

テキスト、音声、動画、いくつもの手段があり、その手段を形にするためのプラットフォームも数多く存在します。

では、ユーザーとエンゲージメントを作れる手段とはなんなのか?

ユーザーと直接的に関われるものを選ぶことで、エンゲージメントをアップさせることができます。

ぼくはポッドキャストをSpotifyやApple PodcastだけではなくVoicyにも流しています。

そして、リスナー数は少ないにも関わらずコメント量は圧倒的にVoicyが多いです。これはVoicyがコメントを簡単に書ける仕組みを作っているからです。

コメントにハートを押したり、テキストで簡単に返信もできます。

では、どんな発散内容でもいいのかというとそんなことはなく、ぼく個人のストーリーを絡めた話の方が反応をしてくれるケースが多いです。

ぼくの結婚生活における悩み、仕事と家庭と個人活動を両立させる悩みなど。

こういった話を夫婦関係ナレッジ回の合間に置いておくと、よく聴いてもらいやすくなります。

これは、ぼくという人柄をよく知ってもらえる内容になっているからだと思うんですよね。

以前は後半で近況報告をしてましたが、それも好評でした。単なる知識の伝達だけじゃなくて、プライベートを挟み込むことで人間性を知ってもらうきっかけになったんです。

メッセージ:プライベートの割合は8:2くらいがよさそうです。

では、メッセージとプライベートをいい感じに織り交ぜて、愛させながらもメッセージをきちんと伝えるにはどういうプラットフォームを選べばいいのか?

ぼくはミックス戦略が大切だと思っています。

どういうプラットフォームがいいのか?

ぼくも試行錯誤中ですが、これはホントに人によりけりです。なので、ぼくのケースで話しますね。

夫婦関係学ラジオはシーズン2に入りました。シーズン2は夫婦関係を軸とした多彩なゲストへのインタビューがメインです。

となると、そこにぼく個人のプライベートを混ぜるとゲストのメッセージ性が薄れてしまいます。

また、いただいたコメントのお返しもしたいのですが、ゲストトークの後で関連性の低いコメント返しをすることでもメッセージ性が薄れます。

コメント返しはその回が終わった後に別放送として流すのもいいですが、そうするとコメント返しだけの回となり、ちょっともったいないです。

とはいえ、コメントをくださる熱量の高いリスナーさんとは、ぼくもがっちり関係性を築きたい。

ということで、夫婦関係学ラジオの補完的に使っている夫婦関係学ニュースレター内でコメント返しをするのはどうかと考えているんです。テキストか音声で。

ニュースレターは無料なのでメルアド登録してくれれば読むことができます。メール配信だけにすれば、ネット上に情報は残らずクローズドコンテンツにできます。

ニュースレターはオンラインに記事を残さずメールだけに配信できるので、ぼくもプライベートな話やクローズドにしておきたい話ができる。

実際、noteよりニュースレターの方がぼくは素直に感情表現できるし、自分のトラウマだって安心して書けています。弱さをさらけだせるんですよね。

noteはone of themなので、結局、数多くのコンテンツの中の一つ(1人ですらない)でしかないんですよね。noteはストック型コンテンツに見えますが、流れ去っていくSNS型フローコンテンツの要素が強いです。

たとえ人数が少なくても、ポッドキャストを聴いてくれて、共感してくれて、もっと関わりたいと思ってくれた人ともっと親密に関わりたい。

だから、ポッドキャスト&ニュースレターを選択しました。

noteは認知を広げてくれる力があるので、まだまだ書いてはいきます。プライベートな話もちょっとだけ挟みます。だけど、Xのようなフロー型に近いものであることは忘れてはいけないと思っています。

ポッドキャストもプラットフォームのなかに大勢のプレイヤーがいるのでone of themともいえますが、没入感が強く、ながら聴きができるので選ばれ続けるチャンスは高いです。

これから個人発信される方は、認知を拡大させるプラットフォームと親密度を高められるプラットフォーム、この両方を同時に走らせるといいかもしれません。

少しでも参考になれば幸いです。

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夫婦関係に向き合いやすくなる無料ニュースレター「夫婦関係学ニュースレター」を発行しています。

今なら特典「じわりと柔らかな気持ちが湧き出る井戸掘りワーク(word)」付き。

オンライン個人相談へのリンクもレター内に書かれています。

過去レター閲覧と読者登録は以下リンク先からどうぞ。

毎週月曜AM5:00配信「夫婦関係学ラジオ」のリンクはこちら。

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それではまた来週!

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