見出し画像

怖いほう、選べてるか?|『自分の中に毒を持て』岡本太郎|読了日記26冊目

※全て、我が心に向けて書く。

画像1

今自分は、人生にとって最も怖い道、恐れを抱く道、全人生をかけて冒険できる道を選んでいるだろうか?

「岡本太郎」といえば、芸術が爆発している人で、太陽の塔を作った人というイメージだった(同じ感覚の人いないですかね?)
偉大な芸術家とはいえ、太陽の塔の良さは分からないし、何を持って芸術は爆発なのかも知らない。言ってしまえば、全くもって興味を持っていなかった。

そして、本を読んで後悔した。なぜなら、

覆水盆に返らず系だった。「この本に出会わなければ、苦しい人生を選択しなくてもよかったのに…。」

「嫌われる勇気」を初めて読んだ時と一緒の感覚。
自己啓発系の本を読む人ってのは、もしかしたら究極のドMかもしれない。
良い自己啓発本は、読むのに苦しい。
自分の中では『嫌われる勇気』と『七つの習慣』が代表格。
持論だけど、大したこと書かれてない本はスラスラ読める。
自分にとって実りある本は、まず読んでいる間苦しい。読み終わった直後も苦しい。そして読んで1か月後くらいにまたじわじわ苦しい。

いつもなら不条理でも理不尽でも、時間が経てば飲み込めるのに、どうしてか喉につっかえて飲み込みきれない気分。
なぜなら、自分の人生のことだから。
自分の人生は自分の判断でできているから苦しい。
自己啓発本の多くは、自分の人生は自分が責任を取るものが前提にあるから、その責任を取れていない自分がじわじわ自分を苦しめるんだよね。

だから「意識高い系の人が読む本」と揶揄される対象にもなる。
きっと自己啓発はドMが読む本です。(断定)

手に取ったきっかけはマコなりとドングリ。

手に取ったきっかけは二つで、好きなYouTuberマコなり社長の人生の一冊であったことと、先週人生で初めて一人芸術館に行ったほど芸術への興味関心高まっているからだった。
シンプルな知的好奇心と、ドングリを拾い投げる気軽さで読み始めた本です。(良い意味で大変後悔してます。)

迷ったら、苦しいほうを選びなさい。

人生は決断の連続であるとともに、その判断は全て自分にまかされている。
自分の責任によって今いる環境の全てを選んでいる。
その選択は「苦しいほう」を選べというのだ。

この「苦しい」とは単純に体力的なもの、というわけではない。
「苦しい」とは、ぞわっと恐怖や嫌気を感じるものだ。

たとえば良い芸術とは人にいやらしい気持ちを抱かせ、不快な感情を起こすものだと著者は言う。芸術はジェットコースターのように、怖さ・恐ろしさといったネガティブな感情と、楽しさ、興奮・感動といった、プラスの感情を同時に抱かせるものが優れている。
感情を大きく揺さぶるものと出会い、安定保守に走る自分の心とぶつけ合い火花を散らす生き方こそ人間のあるべき姿だという。

運命の出会いほど恐ろしく苦しいものはない。

人生が運命によって決定している運命決定論には断固反対だ。
運命とは”運ぶ命”とあるように自らの意思で動かしていくものだから。

そして、人が魅力を感じるのは自分とは全く正反対の魅力を持った人に対してである。自分の魂や心が揺さぶられるのは、自分と全く異なる考えかた生き方をする人が運命の人だ。

そんな運命の人との関係は、非常に素晴らしく、同時にとても苦しいものである。
正反対の人間と向かい合うことで自分が新たな自分自身を発見するように、相手も相手自信を発見する作用反作用のような関係である反面、自分の姿が明白に突き付けられる。

正反対の魅力は、二項対立を生む。

自分とは正反対の魅力を持つからこそ、二人きりになったときに二項対立の関係になってしまうことも苦しい要因だ。二項対立の関係は善悪、勝ち負け、優劣を生み出すから、苦しい

たとえば、もともと決断力に優れた人同士が二人いるときを想像しよう。
傍から見ればどちらも決断力に優れているのに、二人しかいない場合には決断力のすぐれた人とより決断力のすぐれた人に分かれ、いずれ決断力と優柔不断という対立に色を濃くしていく。

話しは逸れたが、正反対の魅力は、正反対であるからこそ魅力的である。
これは大きな矛盾をはらんでいる。
正反対ゆえに惹かれ合えばそこに衝突が生まれる。ケンカも増えるだろう。
けれど妥協して特長を打ち消し合ってしまえば、互いの魅力はガクっと下がる。

矛盾はあって良いもの。火花を散らして運命を創り上げる。

解決策といえば、その矛盾があって良いものだと認めることだけだ。
互いにぶつかり合い、火花を散らし、そして高め合うことを二人の是とするしかない。大きな大きな矛盾を抱えながら生きるしかないのだ。

人が2人集まれば、そこには自然と社会が生まれる。
人付き合いという他人を良く知り理解する政治力と、人間関係における基礎である原理・原則を学ぶ経済の力、そして人間の心に芽生える情動を正とする芸術の力の三つのバランスが重要。

情動だけのケモノでもいけないし、人付き合いのできない岩石でもいけないし、お金や学問ばかりの頭でっかちでもいけない。      

新たな時代の三権分立として、政治、経済、芸術の力をバランスよく鍛えていきたいものだ。

自分は、どうする?常識人間を捨てられるか?

人生は全てギャンブルだ。
どこかで保守に入れば、どこかで攻めに行かなくてはいけない。

水澤が考える、自分の中に毒を持つアクションプランはこの三つ。

1.常識外れの芸術家、岡本太郎美術館に一人で行く。
2.常識の通用しない、東南アジア、アメリカに行く。
3.自己啓発の本を読み続けること。

1は明日実行します(夏休みなので)
2はコロナ情勢を見据えてですが、休みを取って必ずや行きます。
3は月に2冊読むことを絶対条件にしてブクログを更新していきます。


お読みいただきありがとうございました。
一緒に、常識人間を捨てましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?