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明確な目標や使う機会がなくても、学びたいという気持ちだけで語学を学び始めればいい

 社会人6年目に入った私ですが、昨年から英語を学び直しています。
 私にとって英語は、中高大と、学生時代ではずっと身近なものでした。
(中高時代に得意な教科で、大学時代は英文学専攻、在学中には半年ほどの語学留学や3ヶ月ほど東京のゲストハウスで働くなど……。)

 しかし就活の際、英語はあくまでもツールである――つまり、何かをするために英語が必要になる場合があるけど、英語を使うこと自体が目的にはならない――と捉えていた私は、英語を就活の軸にはしていませんでした。
 社会人1、2年目で勤めていた会社ではたまーに必要になる機会があったものの、その後SEに第二新卒として転職し、その頃ちょうどコロナ禍が始まったため、英語を使う機会はほぼゼロに。

 そうして社会人3年目頃、縁がなくなったことをずっと残念に思ってはいたものの、でも使う機会ないしな、と勉強を再開することはなく、2年ほどが経ってゆきました。

アイルランドの首都ダブリン、中心地のオコンネルストリート

 しかし、あるきっかけがあり、ふと勉強を再開してもうすぐ1年弱ほど。
 分かったことは、使う機会や目標がなくても、語学学習は充実したものになる! ということです。

 この記事は #私の学び直し のお題で投稿するものですが、以前から英語学習にまつわることは書きたい! と思っていたのでちょうどよいタイミングをいただいた気持ちです。

 以下の目次の通りですが、きっかけ、語学学習に対する姿勢、勉強内容、今後の見通しなんかを書いていこうと思います。

■英語の勉強を再開したきっかけ

 結論から言うと、キャリアのことを考えてるうちに、とりあえず好きだし得意だからまた頑張ってみようかな! みたいな気持ちが生まれたからでした。

 もう少し具体的な話の流れとしては、20代後半の人生そのものやキャリアに対する不安、クォーターライフ・クライシスという名前が名前がつくほどこの時期は何かに悩みがちということで、私も例に漏れず、今後のキャリアに対する不安を抱えていました。

 確か去年の8月の夜、パートナー(同い年で去年の年末に退職&クリエイティブ系なので勉強期間を置くことを決めた)とキャリアについての話をしていました。
 私は今の仕事は向いていると思うけど、この会社にずっといるビジョンは見えない……(理由は※1)というありがちなことを話していて、でもやりたいことも決まってないし何にどうやって動いておこう、みたいなことをね、話してたんですけど、私はだから、そろそろ向いてることを軸にするんじゃなくて好きなことを軸にして働くことを考えてみてもいいのかなって思っていたのです。

(読み飛ばしてどうぞ)
※1:モチベーションはできることが増えたり周りからの期待や信頼を得てそれに応えることであって、仕事内容自体にはまだ面白さを感じていないかも……先輩たち忙しそうだし自分もああなるのやだ……というありがちな悩み

 そこで、「じゃあとりあえず語学の勉強が始めやすいしいいんじゃない?」「……確かに」という会話になり、勉強再開を決意したのですが、私はそこで英語を学ぶきっかけを得たことに嬉しさを感じたのでした

 目的とか機会がないからって思ってたけど、英語やりたいってこれだけずっと考えてたんだから、英語やりたいって気持ちのために英語やってもいいのかも!
 ということに、そういう嬉しさを覚えたことで、そのとき思い至ったんですね。
 やりたいってずっと思ってるからやってもいいのかも、って後半だけ切り抜くと本当に当たり前のことなんですけど。

 なんか、実際勉強を始めて、週末とかに気が向いたら勉強してるって言うと「えらいね」ってよく言われるんですけど、たぶん私は「えらいね」に対して「うん、~~~~をしたいから」って答えられるような目的がないと、って思ってたのかもしれないです。

 でもそんなことなーい! というのが、この記事の主旨です。

■どうやって勉強を始めたか

 いざ勉強を始めるにあたり、さすがに教材は欲しかったのと、何か達成を目指すものが欲しかったので、私は英検準1級を受けることにしました。
 その場で検定を調べ始めて、日程的に2ヶ月後とかだったのでちょうどよかったのです。あとは4技能が含まれているので。すぐ対策の勉強始めなきゃいけないし、2ヶ月なら集中力も続くかなと。

・7月下旬:NativeCampを始める

・8月上旬:本格的に英語勉強する!!! って決める

・9月中旬:Tandemという言語交換アプリを開始(英語でチャット)

・10月上旬:1次試験
  →下旬:合否発表(無事合格◎)

・11月下旬:2次試験
  →12月初旬:合否発表(無事合格◎)

 英検の勉強と並行して、NativeCampというオンラインの英会話も始めていました。遡ったら7月のうちに招待URLだけもらってた。ちょうど友達が始めていて招待URLを持っていたので、それを使いましたね。
 予約不要で空いている先生と25分くらい話せるという、割と気軽に続けられる(だからこそ元を取るには自力で時間を生み出す必要がある)サービスです。

 また、秋にはTandemという言語交換チャットのアプリを始めました。英語話者で日本語勉強したい人×日本語話者で英語勉強したい人など(ほか言語多数)、でチャットして、メッセージに対する添削のほか、ボイスメッセージや通話機能も入っているアプリです。日常的に英語でやり取りをする相手ができたことで、毎日英語の作文をすることになりました。

 その後今までは、英会話はやはり機会がないので、それよりも以前より興味のあった翻訳系の勉強を求めて、文芸翻訳検定という検定の存在を知り、公式で薄いですが問題集を出しているので、それを教材にしました。
 2月に4級を目指して勉強し、無事受かり、8月下旬にまた試験があるので、3級or2級どちらを受けようか勉強しながら考えているところです。

・12月初旬:英検合格

~テキストに向かう勉強は少しお休み~

・2月:文芸翻訳検定に向けた勉強開始
・2月下旬:文芸翻訳検定4・5級を受験
(同問題で結果次第で級が決まるタイプ)
  →3月下旬:合否発表(無事4級合格◎)

~テキストに向かう勉強は少しお休み~

・6月:文芸翻訳検定に向けた勉強開始
・8月:文芸翻訳検定2級or3級受験予定

■勉強を始めてから気付いたこと

▽冷静に考えたら勉強したくなる要素が周りに転がっていた

 上記の時系列説明の「~テキストに向かう勉強は少しお休み~」の間に何をしていたかと言うとですね、Tandemとかのほかに、私、英語圏のVTuber(バーチャルYoutuber)にハマっていてですね、、、

 だから彼らの配信とか切り抜き動画はよく見ているので、シンプルに日常的に英語と接する機会があるんです。
 VTuber自体にハマりだしたのが本当にちょうど7月くらいらしいですね。海外勢で推しが決まってきたのが8月中旬とからしい。英語頑張る! って決めた少しあとです。

 そのほかにも洋画は基本的に字幕で見る派だし、なんかね、使う機会とか目的ないしな~って思ってたけど、英語を勉強することで増えた楽しみは身近にめちゃくちゃあった!
 というか、きっと順序も逆で、英語使う機会ないけどできなくなるのはやだな~って思ってたのは、こういうチリツモな機会が身近に在り続けたからだったのかも、と思いました。

 だから本当に、「やりたいってずっと思ってるなららやってもいいのかも」だったんですね……。

▽なんで英語がやりたいのかわかった、方針が立った

 そして英語の勉強を始めたからこそ気付いたこと、大きな2つをさらに紹介します。

 まずは、自分の英語学習に対して、具体的に何がやりたいのか分かったこと
 「英語を勉強する」って、実は結構漠然としている言葉ですよね。
 私は英検準1級を勉強して、オンライン会話をやってみて、Tandemの友達とチャットをして、そして英語圏VTuberや洋画を楽しみながら気付いたことは、以下の通りです。

 まず得意不得意で言えば、リーディングはとにかく得意で、スピーキングが1番弱いこと。しかしスピーキングは今のところは1番使う機会がないこと。
 そして、できるようになりたいこと・興味のあることで言うと、英語から日本語への翻訳です。楽しんでいるものがYouTubeや映画なので、スラング込みの話し言葉や、英語独特の表現・言い回しに興味を持ちました。そしてそれをどのように日本語で表現するかということに面白さを感じる。

 だから自分でも歌詞の和訳をしながら勉強するのが楽しかったり、検定を次に受けるなら英検1級よりは、文芸翻訳検定や(弱点であるスピーキングを含む)TOEICのライティング&スピーキングの方かなと思ったり、当たり前ですけど始めなければ学びの方針ってここまで具体的に立たなかったなという方針が自分の中でできました。

▽目標や使う機会は後から自然と出てくる

 そして始めたからこそ気付いたことの2つ目は、英語の勉強をしたことで、目に入ってこなかったことが視界に入ってくるようになってきたことです。
 つまり、何というか、目的を持って始めなくても、レベルアップすることでできるようになりたいと思える目標や、使える機会は後から自然と付いてくる、ということです。

 文芸翻訳検定の4級から今の2,3級の勉強までの間(3月~5月頃)にテキストベースの勉強をしていなかったのは、4月に別の仕事関係の試験があったためでした。
 そのため、私は時間の使い方とか、生産性向上について話している動画をYouTubeとかで探したいなって思っていたのですが、そこでそういうのを英語で説明してる動画を見れば、内容面の勉強も語学の勉強も一緒にできるじゃん、ということに気付きました。
 これはここまで英語を勉強していなかったら出てこなかった発想です。
 また、歌詞の和訳をより良いものにしたいとかより多くの歌詞を和訳したいっていう新たな目標や願望が生まれてきたのも、英語の勉強を始めてしばらく経ってのことだったと思います

■「えらい」と言われるような目的がなくても、勉強はただ楽しい

 以上が、私が特に明確に目標とかなかったけど、英語の勉強を再開しよう! と思い、再開して本当によかったな、と思ったことです。

 今ほかに勉強していることとして、韓国語があります。これは一応小学生のときにハマっていたファンタジー小説が韓国発だった、いつか同じ作者の未翻訳のものを読みたい、だとか、K-POPアイドルの歌やバラエティを理解したい、だとか目的が先にあるのですが、それでも後付けで楽しいことはいっぱいあります

 まず、シンプルに、私たち日本人にとって身近なハングルが読めるようになるのは、記号が意味を持つ文字になるので楽しい。標識の韓国語表記が少しずつ読めるのは嬉しいし楽しいです。
 あとは電車の駅案内表記がハングルに切り替わってるときでも読めると便利、とか。笑
 それから、韓国語も日本語の和語と漢語のように独自語と漢語があるのですが、知ってる言葉が漢字変換できたときのアハ体験というか、なるほど!!!感
 私ね、カムサハムニダのカムサが「感謝」だと知ったとき本当に感動しましたよ。あと勉強がコンブなのですが、それの漢字が「工夫」だと知ったときも唸りたくなるような納得感がありましたね。確かに学ぶことには工夫が不可欠だなあ、と。

 韓国語だとK-POPのイメージがあってそれを想起されそうなイメージですが、とにかく「学び」に時間を割くことって大仰で大層なことだと思われがちな気がします。
 でも、いや、私は勉強が好きな自覚がありますが、でも、学びって楽しい

 しかも学び直しって、自分の過去の実力と比べたり、思い出したり、分からなかったことが分かるようになるっていう勉強の楽しさを色々な角度から体験できる。

 特に語学は、英語をはじめとして大学の第二外国語や海外ドラマで少し触れている機会が多いと思うので、学び直しには向いているんじゃないかなと思います。単語アプリや動画、ドラマや映画など教材となるリソースが多いのも学びやすさに繋がると思います。

 そして語学じゃなくてもきっと学ぶこと・学び直すことの楽しさは変わらないはずです。

 だから私は、もしこの記事を読んでいるあなたが、何か改めて学んでみたいことがあるなら、そう思う理由はきっと小さくても大きくてもあるはずで、始めてみたら楽しいことや新たな目標ができるはずだから、躊躇う理由があっても、やりたいという気持ちだけでやっちゃいませんか! と背中を押したいです。

#私の学び直し 、社会人5年目に、ブランク数年で始めた英語学習ですが、やりたい気持ちだけで進んでいけると分かったので、きっとこれからも細く長く続けていけるだろうなと思います。
 韓国語も続けていきたいですし、第二外国語だったフランス語もDuolingoというアプリで一時勉強し直してそのままなのでよいタイミングがあれば始めたい。。。
 勉強を再開してから色々な楽しいことがあったので、これからもまたいいことが起きるのかなと楽しみです!

 それでは、ここまで読んでくださったあなたに感謝です! あなたにも楽しい学びがありますように!

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