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気になっていたうどん屋

いまとなってはさぬき市になってしまったが、学生時代を過ごしたあの辺り。初めて"ざるうどん"なるものがあると知り、持ち上げきれない長さのうどんに(恐らく)苦笑した事を思い出した。讃岐うどんが世に広まる、ほんの少し前の話になる。

だから、気軽に行ける所に讃岐うどんのお店ができた時には"へぇ〜"っと思った。チェーン店ではなく、さぬきで修行した方のうどん屋さん。できてから数年経つが、行けていなかった。なんとなくこんな感じだろう、と想像できていたからもある。

ところが、コシが強かったであろううどんを少し時間を掛けて湯掻いたかのような、いわゆる『コシが強いのが讃岐うどん』を崩した味わいで、少し太めのうどんは周りは柔らかくコシは残しつつ、口に含むと温かさと柔らかさで満たして来る。一本を噛み切らずに啜り上げると、ほぼ口いっぱいで、美味しくいただけた。

結局、想像を超えてくれた。いりこの出汁がよく効いて、そう言えば、あの辺りにあった定食屋で飲んだ味噌汁も美味かった。あれもいりこ出汁だったのだろうか。近く行ったみるのもありだが、まだやっているのだろうか。あの当時、行けてなかった、行ってみたいうどん屋があの辺りにたくさんある。

わたしの中に眠っている、当時の思い出が甦えるキッカケがこんな所にあった。初めて行った風呂屋(サウナ)の近くで。

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