見出し画像

#33デコパウチコレクション2022!素敵パウチ爆誕中~迷えるあなたに捧げる制作ヒント②

前回に引き続き、

デコパウチコレクションには興味があるけどいったい何を作ったらいいかなぁ


と作業の手が止まってしまっている方に、制作のヒントをお届けします。繰り返しますが・・・・〆切まで~あと2週間ちょっとですよ~!まだパウチを入手していない方は、協力メーカーに取り寄せを依頼しましょう。

デコパウチコレクションは、オストメイトに欠かせない医療装具”パウチ”を思い思いにデコってWEB上で展示したり、そのできばえを競ったりするイベントです。協力メーカーから製造工程ではねられたものなど廃棄予定のパウチを”もったいないパウチ”として提供頂くなど、環境にも配慮した仕組みで運営しています。応募作品は実用することを前提としていないので、心おきなくデコってください。ご自身のパウチをデコる当事者の方は十分に衛生面に留意し、パウチの機能を邪魔しないデコ方法を探究してください。詳細はこちら

ということで・・・はりきって特別企画、後編スタート!!

3)素材やしかけにこだわってみようじゃないかい!

続編の今回はまず、私たちのグループ”オストメイトといっしょ!秘密結社アッと♡ストーマ”の中に立ち上げた、デコパウチ開発特命チームのメンバーの作品から、素材やしかけにこだわったものをご紹介します。

くぅ・・そうきたかぁ、からくりデコパウチ!?


第一走者はyasukaさん。その作品がこちら!

yasuka ichikawa/コロプラスト

夜空をみつめる黒猫さん。パウチの下の方を敢えて折り曲げた状態でキャンバスにしています。ちなみに使っている筆記用具はポスカだそう。で、実はこれ、さらに仕掛けがあります。

この折り曲げた部分を広げると・・・

yasuka ichikawa/コロプラスト

美しい夜景が広がります。黒猫ちゃんは気まぐれに夜の街に消えたのでしょうか。一枚のパウチを自由な発想で使いきってくれました。第一走者にぴったりの力作です。

これは絵画か


続いては、まさに本格的な絵画のようなパウチに挑戦してくれたメンバーの作品です。こちらのkawataさん、なんと今年から開発チームに加わってくれた新顔さん。その作品というのが・・

emi kawata/コロプラスト

う~ん・・・♡♡♡

この表面のペタっぷくっとした立体感、伝わるでしょうか。

アクリル絵の具を使って描かれています。kawataさんは普段、画用紙に書くときにはアクリル絵の具に水を加えることで濃淡をだしているそうなんですが、パウチに描くのは初めてとのこと。うまく素材にのるか、また発色するかどうかわからず、絵の具をたっぷりめにしてみたところ、透明パウチに綺麗な色の状態で載せることに成功したんだそうです。だれかが新しい挑戦をしてくれると、そこからさらに次の挑戦が始まります。

今後、アクリル絵の具で描くアーティスト系デコパウチ勢力が増えてくるかも!?

筆記具のクセが強い!

ところで、意外な筆記具を使った作品も。

yuma shimaoka/ダンサック

絶妙な手書き感。ジワります。
何を使って描いているかわかりますか?
実は…

歯ブラシと綿棒なんだそうです。

筆やペンを使うのとはまた違うタッチを生み出し、個性的な作品に仕上がっています。絵の具は布用絵の具として販売されている海外製品だそう。ちなみに、飛行機雲で描いているのは、「ヘルプマーク」。

ヘルプマーク(WEB上でお借りしました)

「ヘルプマーク」とは、外からはわからない障害のある方が身につけることで、サポートが必要であることを見える化できるマーク。デコパウチをきっかけにこちらの周知も広がるとしたらそれも素敵です。

実用デコパウチでは出てこない!?超絶技巧!

そして・・・技術と情熱がこれでもかと詰め込まれているこちらをご覧ください。

hiroshi iwamoto/アルケア

そう、

折り紙を使った立体作品。

作ってくれたのは、当事者メンバーで、開発チームの責任者を一緒に務めてくれているhiroshiさん。

川崎ローズ、福山ローズ、ハートを折って埋めつくしてこんな感じにしてみました。装着は無理だけど笑

川崎ローズや福山ローズというのは折り紙で薔薇を作る折り方の名前らしく(詳細は外部サイトに発見!)、とにかくゴージャス!

本業が理美容師さんということで、普段から器用な手先を生かした作品が多いとはいえ、実用を前提とする普段のデコパウチ制作では衛生面に留意し、パウチの機能面を邪魔しないことが絶対条件。

まさかこの常識破りの大作、折り紙の立体デコパウチを当事者メンバーのヒロシさんが提案してくれるとは!

そう、これが普段のデコパウチとは違うデコパウチコレクションの魅力!

「こんな風にデコりたい」という気持ちがあれば常識にとらわれず、自由に表現していいんだ!ということをあらためて思いださせてくれた作品です。だって、その結果、このデコパウチを通じてオストメイトに関心を持ってくれる人が広がってくれるかもしれないのだから。

4)身近な題材をテーマにしてみてはいかがでしょう?

そして最後におすすめしたいのが、自分にとって身近なことを題材に決めること。

たとえばこちらは、入院中に、メンバーの鈴木眞弓さんが作ったデコパウチ。

mayumi suzuki/コロプラスト

そう、これは、新ジャンル、#入院デコパウチ なるモノなのです

入院中、そんなに色々な筆記用具や材料をそろえることはできませんよね。そこで、使ったのが4色ボールペンの青色。

ひたすらぐりぐり。
ひたすらぐりぐり。

シンプルなブルーの♡を無数に連ねた大きなハートを描き出しました。

敢えて、入院中の病院で手に入るものだけで作るという”縛り”の中で制作したことで、他にはない、メッセージと個性が生まれています。さらに、このあと、病院内のお菓子のパッケージとかも使えるよねぇと盛り上がり。ワクワク。楽しもう♡という気持ちとボールペン一つあれば、挑めるのが、デコパウチなのですね。(ちなみに眞弓さんは第二弾に挑戦中!#34をご覧下さい。)

初の連作シリーズ誕生か!?

一方、こちらの作品は・・・

yuma shimaoka/ダンサック

ダンスシリーズ
ストリートダンスをイメージしてデコってみました!ミラーボールに使ったのは安いラインストーンシールですが、反射した光をイメージして貼ってある小さいキラキラは本物のスワロフスキーです

そう、”ダンス!”なんです。

ちなみに、パウチのベースにはカラフルストマというパウチに貼るシールを使うことでポップな背景に。開発されているのは香川県で内科医をつとめる小林先生。クラウドファンディングに成功されて、現在は無料で受け取ることができるそうです。実は小林先生も結社のメンバー。当事者メンバーも使用感のアンケートなどに協力しています。みんな自由に、常にトライアンドエラー、それぞれが失敗を恐れずに出来ることをやることでオストメイトの方の選択肢を増やしていこうとしているのが、秘密結社アッと♡ストーマなのですっ!(鼻息。

あ・・・・すみません・・・・つい、うっかり話がそれてしまいました。

テーマを決めてみようの話に戻ります。

ダンスシリーズの本作を制作したshimaokaさんは、おじいさまがダンスを本格的にたしなみ、自身も教えてもらっていたそうです。そして結社には、ダンスにゆかりのありそうなメンバーが何名か。せっかく特命チームというグループでやっているわけなので、ここはひとつ、”ダンスシリーズ”としてみんなで連作に挑戦しようということになりました。

こんな風に職場や学校のお仲間と、共通のテーマを決めてシリーズで制作してみるのも、コミュニケーションのきっかけになるかもしれませんよ。

前編で紹介したナガタのドラァグクイーンもダンシングパウチなので、現在プロジェクトチーム内で完成しているダンスシリーズは2作品。私はこのあとフラで3作品目に名乗りを挙げる予定なのですが果たして無事に完成するのでしょうか!?

tomoko nagata/ダンサック

さぁ、みなさん、〆切の9月末まであと、2週間ちょっとです。あなたの自由な発想で、ほんのちょっとの勇気をだして今年のデコパウチコレクションの扉をたたいてください。メンバー一同、瞳を♡にしてお待ちしています。


▼デコパウチコレクションに参加するにはこちら
▼パウチの無償提供を受けるためにはこちら


※記事の内容は、執筆社やメンバー本人によるもので、それぞれの所属する組織や団体とは一切関係ありません。

※デコパウチコレクションは当事者の方の実用を前提とするものではありません。当事者の方がご自身のパウチをデコる場合には十分に衛生面に留意し、またパウチの機能を阻害しない方法を探求してください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?