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生態系ピラミッドの話し

著者 加藤正文

・当初描いた生態系ピラミッド

軽井沢町補助金みなまちサポートによって行った愛宕山てっぺんの森の植生調査結果を踏まえて生態系ピラミッドを描きました。

当初の生態系ピラミッド

・斬新なデザインの生態系ピラミッド「愛宕山動植物図鑑」

その後、同じ軽井沢町のみなまちサポートをいただき、初期の生態系ピラミッドを基に、「愛宕山動植物図鑑」と名づけた斬新なデザインの生態系ピラミッドを印刷物として世に出しました。

ダニ博士青木淳一横浜国大名誉教授の指導の下で100種類以上のササラダニを採取し、その中から「風のナウシカ」に登場するオームのモデルとなったと思われるオオイレコダニのイラストも載せました。

表紙の写真は筆者撮影の絶滅危惧種オオヤマカタバミです。

イラストは公募に応じてくださった軽井沢在住のイラストレーター大林高基氏の作です。

グラフィックデザインはABCデザイン川崎修司氏

ABCデザインの川崎修司氏は津村重臣a-trust 理事の資生堂勤務時代の同僚ですが、これまで世になかったデザインの生態系ピラミッドを創作してくださいました。
ササラダニは土中に数千種類が住み、人畜無害で陰ながらに土壌形成に努めていると聴いた川崎氏が「善ダニ」との造語を生み出しました。

巣箱の効用 フクロウが戻りカラスが逃げ出した


生態系ピラミッドの頂上には最強とされる猛禽類のフクロウがおかれています。愛宕山てっぺんの森には多くのカラスがいました。そこで、フクロウ用の巣箱を2個設置しました。するとフクロウが森に戻ってくると同時に、カラスの鳴き声を聞くことは稀になりました。フクロウに恐れをなしてカラスが逃げ出したのだと思われます。

補足説明


生態系ピラミッドの構造は、地中に住むササラダニ類や多足類とその上の植物までを生産者と位置づけ、更にその上の哺乳類や鳥類、爬虫類から最上部の猛禽類までを消費者と位置づけています。

タイトル写真はa-trust 津村重臣理事の撮影。

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