「無理に行かなくてもいいよ」だけで終わらないで・・・
小学校2年生から中学3年生までほとんど不登校でした。その時「行きたくなかったら行かなくてもいいよ」と言われたことに思ったことがあります。
この言葉は「ボクの好きなようにしたらいいよ」と気をつかって言ってくれたんだと思います。でも、ボクは「行きたいけど行けない」と思っていました。
好きな授業は楽しかったし、部活も楽しかったし、休み時間も楽しかった。でも、人との関わりが少し苦手で、その他にも色々あって結果、不登校になっただけなんです。
最初は心の底から学校が嫌いで行かなかったわけではないのです。行きたいけど行けなかっただけなんです。
ボクの話を聞いてくれていたら
不登校になってから親は何回か学校に呼ばれてました。でも、不登校のボクに行けなくなった理由を詳しく聞いてくれる人はいなかったです。
「なんで行かないの?」
「行きたくないから」
「行きたくなかったら行かなくてもいいよ」
たった、これだけしか聞こうとはしてもらえなかった。本当はこの先に行きたくない本当の理由があるのに。聞かれないんだったら自分から言えば良いと思うかもしれません。
その当時はボクから言えるほどの勇気はなかったのです。行けない理由もたくさんあってうまく伝えられないのもありました。
時間をかけて、ひとつひとつ聞いてもらえれば言えたかもしれません。そうすれば「なぜ行けなくなったのか?」がわかり解決方法も見つかったのではないかなと思います。
その瞬間だから言える
これは親に向けて言いたいです。忙しくて疲れてるのかもしれないけど聞くだけでも良いから話を聞いてほしい。
せっかく、ボクから「こんなことがあって行きたくなくなったんだ」と言う勇気が出ても聞いてくれないとその勇気もムダになってしまう。
話を聞く機会を作ってもらっても緊張して思ってること言えるわけではないのです。日常のふとした瞬間に言えるものなんです。
その数少ないチャンスを「今はむり。後で聞くから」と言われることはすごく悲しいし、後で聞かれることもない。
何回もされると「もう聞いてくれないから」と思ってどんどん思ったことを言わなくなります。
その瞬間だから言えるのであって、後ではダメなんです。忙しくて疲れてるのかもしれないけど、出来るだけその時に聞いて欲しかった。
話を聞いてあげて
すごいわがままな事を書いてきました。でも、これがボクの本音なんです。
今、不登校の子供がいるなら話をちゃんと聞いてほしい。
本当に「学校に行きたくないのか?」
それとも「行きたくても行けないのか?」
話を聞いてあげてください。