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「るか」の最期 (1)

わが家の次ニャンが亡くなりました。(※閲覧注意。一番下に彼の亡骸の写真があります。)
それはそれは静かに枯れるような最期でした。長ニャン“元気”が亡くなったのが2009.5.30。その後釜としてダンナが勝手に連れてきたのが“るか”。

そんな“るか”に体調の変化が見られるようになったのが2年くらい前だったでしょうか。食後にやたら口を気にして前脚で擦る、咬み合わせが悪いのか時々口を開閉する際歯が擦れる音がするなど。しかし、病院で口内を診てもらっても歯肉が赤くなっているところはあるものの、ソレを示す所見は見当たらない。
そして昨年4月末のことダイニングテーブルに乗った“るか”を降ろそうと抱き上げ高さ60〜70cmくらいの高さから手を離し降ろした途端、異変が。なにがどうしたー、と走り去る“るか”を追い確認すると口から出血。よくよく確認すると近くに犬歯と思しき歯が落ちており、そこから出血。落ち着かせつつ口の中を確認すると脱落したのは右上の犬歯で、落ちていた歯は抜けたのではなく折れた模様。根っこが残っていてはマズいのではないか?と、まだ診療時間なのを確認しすぐさま病院へ。GW直前だったため、連休明けの最短で予約可能な日に残った根っこを抜歯することに。 

術前検査で“心臓バイオマーカー”という検査をしたところ、心臓病の“可能性”があるという結果に。13歳という年齢もあり麻酔に多少なりとも不安がつきまとうが、折れた歯の根っこを残したままなのも不安なので今ならまだぎりぎり大丈夫と判断してOPをした。もちろんその時レントゲンも撮っており、歯に関しては必要と思える処置は全てお任せしたが、少なくともレントゲンで気になる所見はなかった。必要な処置は全て行ったのだし、今後は口を気にすることもなくなるだろうと思っていたのだが変わらなかった…。

なのであとから思うに、昨年末からさらに口を気にするようになった時、病魔は既に進行しつつあったのだろうと推察される。

あまりに口を気にするので12月にも病院に行ったが、今年1月末頃から“ん?なんかお口歪んでないん”“あれ?下顎右にズレてるよね?”と、病院にすっ飛んで行き、とりあえずレントゲンを撮ってもらうもレントゲンでは特になんの所見も出ず…。でも、絶対おかしい!と飼い主の勘は言うのだが先生の「特に何も…」にそれ以上のことは言えず。ただ積極的になにかするなら「下顎切除」と言われたのはこの時だったろうか(記憶が曖昧)。
今は素人(飼い主)でもネットを使えばそれなりのことは調べられるからね。先生も口にこそしなかったが「下顎切除」と言ったからには“扁平上皮がん”の可能性が頭を過ぎっていたのではないかと思う。ワタシですらその可能性考えていたし。だって“猫の口内腫瘍の大半(80%以上だったかな?)はその可能性”だの“予後は極めて悪い”だの“治療せず余命3ヶ月、手術での延命は6ヶ月くらい”だの調べてたから。腫瘍らしき出来物は見当たらなかったけれど。
辛い思いさせて3ヶ月余命が伸びるだけ?先代😺の時、あんなに後悔(OPしたというわけではない)したのに無理な延命措置とかあり得ない、二度と同じ轍は踏まない、とそれだけは決めていたので、悩んで悩んで悩みまくって「OPはしない。胃ろうも経鼻栄養もしない、家で看取る」という方針を固めた。←あくまで基本
自分がしたくない、されたくない事はうちのコにもしたくないですし…。

なのでそれ以降病院には行かず、患部の腫瘤がそれと分かる程度に腫れてきて食べにくくなり、だんだん痩せてきたので高カロリー食を探して食べさせてみたり(3月頃〜)、患部の自壊が始まり出血し家を汚すようになり(確か4月〜)、家中血まみれを防ぐため首におしぼりタオル巻いてみたり患部に傷当てパット当ててみたりしたものの、手当てってこれで良いのか?というのと食べたいのにほぼ食べれなくなってきたので輸液くらいは入れた方がと思いGW前久しぶりに病院へ。そして、ここから病院通いがはじまったのであった。
幹部の手当てはワタシが我流てやった方法をみて「こんな感じでいいと思います」と。その時、そろそろ取り替えたかったので先生にもやってもらったところ、ワタシがやったほうが全然ましだった(ぼそっ)。輸液をお願いしたところ「(確かゼェスチャーで)やってみます?」的な振りがあったので「σ(^_^;ワタシ?(まさにこんな感じ)」と返したら頷くのでブンブン首を振った。通うの大変だし飼い主さんが自分で入れてることがあるのは知ってたけどまさか、いきなり自分でやる?と問われるとは思わなかったので💦 でも次行った時に自ら「やります」とやり方教えてもらったんですが。
そんなこんなで毎日シリンジ1本(60ml)分の輸液をしつつ、ほぼ週1〜2ペースで病院へ行きその時は(獣医師しか許されてない)栄養剤も入れてもらい、日中は3時間おきくらいに傷当てパットを変え、食事介助をし、時に出血で汚れた床や布物を片付け………。空気を読めないタイプの陽(はる・♂)は通常営業でしたが、事情を理解しているであろうひなた(♀)とゆめ(♀)はジャマをしないという協力をしてくれたり、夜はるかと一緒に寝たいゆめに「(るかに)何かあったら知らせてね」とお願いして休む日々。
実はGW中日(なかび)に病院に行った時には「このまま看取りですかね…?」て先生に言う程度には“そろそろかな”と思ってはいた。
(※注:↓に亡骸の写真があります。)








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