7/14 あのトランプセクターに期待が集まっている?
こんばんはアトレです、今日はトランプ大統領が狙撃され、数年前の安倍さんの事件を思い出しました。ネットでも言われていますが、盟友だった安倍さんがトランプさんを生かしたのではないか?なんともそう思わずにいられないような衝撃的なニュースでした。
さて、先週はCPI、PPIが相場を動かした週でした。残念ながら私の予想は今回は外れてしいました(結果は、総合が3.0%、コアが3.3%)。私の予想は市場の対前月比予想から計算する方式ですが、今回はここにズレがおきましたが、今回の結果-0.1%(対前月比)を正しく入力すると前年比は3.0%になったので、予測計算式自体はしっかり機能している事が分かりましたので来月は当てたいと思います。
この結果、重大な事が分かりました。
以下の図の通り、CPIの総合値がコロナショック以来、初めてマイナスになったのです。マイナスが意味するのはデフレです。棒グラフが前月より低くなるのはディスインフレ=「インフレはしているけど程度が軽減した状態」ですが、棒グラフがマイナスになるのは物価が前月より安くなっている事を示すので単月でデフレ状態です。
では過去はどうであったか?2000年以降のデータを見てみると、今回のように単月でわずかにマイナスになる事はあっても長くは続いておらず、経済がマズイ時は大きく下がってきた事が分かります。従い、今回のマイナスは単月ではまだ大したことはないのかもしれませんが、もう少し深い下げになると経済への悪影響を懸念した方がよいかもしれません。ただ、少なくともインフレ再燃の脅威はもはや去ったと言ってもいいレベルまで来たかもしれません。
では今後インフレは低下しそうなのか?色々と調べてみました。以下は、「全米の商業銀行における総消費者ローン」です。これが増えている時は消費者がローンを組んで(つまり自分の資金にレバレッジをかけて)物を購入しているので経済が好調であり、消費、投資活動が活発な時です。これが23年年央に止まり、24年5月頃からはやや減少が始まっております。個人の借金が文化に根付いている米国でこれが減るのは大変稀な現象であり、インフレ減退に有効であると同時に、これが本格的に減り始めると、世の中に回るマネーが減る事にもつながるので不安もありますね。
次にお見せするのは「全労働者の週間賃金の対前年比伸び率」です。税金の変動を無視して考えると、「賃金伸び率 - 物価上昇率」がプラス圏であればインフレしていても労働者は耐えられると考える事ができます。 これを見ると、6月末現在で3.55%でCPIの3%よりは高い状態となっております。
分かりやすいように青線=賃金伸び率、緑線=CPIで併記してみました。①は青線(賃金)が緑(CPI)より上で推移する期間、②は緑線(CPI)が青線(賃金)よりも上で推移する期間を指しています。
①は賃金伸び率がCPIを大幅に上回っているので、インフレしやすい期間、②はCPIが賃金伸び率を大幅に上回っているのでインフレ鎮静化しやすい期間。という考え方になります。現在は賃金(青線)がCPI(緑)をやや上回っている状態なので、インフレが大幅に低下はせず、停滞しやすい期間と言えそうです。
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