7/25 半導体銘柄はどうなっているのか?
こんばんはアトレです。今日は昨日書ききれなかった半導体に関して書きます。AIブームの恩恵を受けた銘柄という事で、NVDAを中心にSOX指数採用銘柄の株価は大きく上げてきました。
まずは、AIブームに関しては先日の記事でも深く解説しました。
7/19 生成AIブームにおける勝者はだれか?|アトレ (note.com)
ポイントは、AIブームで半導体に起きる影響はAIサーバーにGPUが搭載される数が増えるというのがポイントです。ここで大事な事を言いますが、AIサーバーというのは大変高価な物で、そう何台も爆発的に増える代物ではありません。加えて、iPhoneなどと違って常に最新版を持ってないといけない訳でもないので、中古でも十分機能するという側面があります。
そもそもAIサーバーに搭載するGPUはNVDAの物は非常に高価であるものの、一緒に使用される半導体はメモリーなど従来の物と変わらないので、基本的にはNVDAだけがこの分野の実質的な勝ち組と呼んでいいかもしれません。ただ、巷で騒がれている程の爆発的な恩恵はまだ無いかもしれません。
実際、TSMCは今回の決算においてAI関連需要はまだTSMCの中ではマイナーアプリケーションであり、やや冷や水をさすようなコメントを出しているようです。
それよりも気になっているのが、TSMCの決算において在庫が嵩んでいる事です。TSMCの決算によると1-3月期から4-6月期に在庫が8.5%増加しており、商品が期待よりも売れていない様が見て取れます。
また、TSMCの売上推移を見てみると、以下の通り、5月に上昇しかけて、また下がるという状態で、成長曲線に戻れていないようです。需要の底は打ったのかもしれませんが、昨年は夏以降2000億元を超える月が多かっただけにまだ需要の本格回復には至っていないのかもしれません。少なくともAIブームで需要好調とは言い難いかもしれません。
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