12/24 年始に米国株が調整入り警戒
こんばんはアトレです。今夜はクリスマスですね、みなさんにとって素敵なクリスマスでありますように。
今回も易しく、分かりやすく米国株について解説していきます。
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さて、今日は絶好調の米国株について、見通しなどについて書いていきます。相場にはサイクルがありますが、現在はFRBの利上げが既にストップし、いつ利下げに入るのか時間の問題という段階にあります。
この段階というのはチキンレース的な要素があり、FRBの利下げが始まると、株価は暴落するとか、更に上昇するとか言っているインフルエンサーがいますが、実はどちらも正解なのです。以下のチャートを見てください。
上記は、黄色=SPY(S&P500)、緑=FF金利、青=米2年債券利回りです。
白の縦線はFRBが利下げを開始したタイミングです。このタイミングはITバブルショックとリーマンショックのタイミングなのですが、利下げとほぼ同時、乃至は利下げちょっと前から株価が下げていますよね。暴落論はこういう過去の経験値から来るものです。
一方で以下の図をご覧ください。暴落を回避し、株高になったケースです。
白線=利下げした時、黄色=SPY、青線=2年債利回り、緑=FF金利です。
これを見ると、金利下がる→利下げと順番よく進んでいますが、株価は上昇を続けました。その後にコロナショックで暴落しますが、これは事件的なイベントなので、一応、このタイミングは利下げの後に株価が上昇し続けたという、利下げ後のソフトランディング実現した時です。
そして現在がこれ。
青線=2年債利回り、緑=FF金利、黄色=SPYです。
2年債利回りが下落し始め、株価はやや調整しながらも再度上昇開始。2年債の下落が始まっているのに株価は強く、2019年型の利下げしても大丈夫なタイプのチャートパターンにかなり似ております。
つまり、このままいけばソフトランディングとして、株価が上昇するのではないか?と思いますが、その疑問を解くカギが以下の通り。
上記の図は青線=FF金利、緑=失業率、オレンジ=SPYです。
2007年の経済ショックケースは失業率が上がり始めて2か月経ってから利下げが開始しています。
2019年のソフトランディング&株高ケースでは利下げ後半年以上も失業率が上がらず、これが株価、ひいては好調経済の維持があったようです。
つまり、今後の動向は失業率が増えるほどの経済悪化が起きるか否かが、ソフトランディングかハードランディングかを分けるのではないかと思います。
そして、私が新年早々に下落を警戒しているのは雇用統計が1/5にある事です。
次の雇用統計では前月の3.7%というかなり良かった数字に対して改善か、悪化かの結果が出ます。経済環境が悪化している最中なので、長い目では上昇しやすいかと思いますが、仮に改善した場合、失業率の低下は金利上昇&株安に繋がり易く、ここまで一本調子に上げてきた株の利確売りからの調整局面に入りやすくなるかと思います。
一方で失業率の悪化は一般的には金利低下&株高を呼び込みやすいですが、これまで以下の図(ナスダック100)の通り、週足のボリンジャーバンド+2シグマに深く刺さっているタイミングで、確率論的にはここからの伸びしろが少ない状態です。つまり、仮に雇用統計で上昇しても上髭となって、利確売りに繋がり易いタイミングではないかと思います。
加えて、現在はBull Bear 指数がExtream Gread(過度な強欲)に至っており、これまで、相場の反転に至った事が多いゾーンに入りました。(現在77)
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
このゾーンまで入ってくると、一旦上昇が滞ったり、反転下落しやすいので注意が必要です。
さて、そのほかに気になる点です。
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