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12/3 雇用統計(12/8)前に絶対知っておきたい事

こんばんは、アトレです。11月の相場が締まりました。FOMCのパウエル発言から大きく反発、金利が下がった事で株価が上昇反応した月でしたね。1年ほど前には「23年11月1日のFOMCで利下げが開始される」という見込みが出ていた事を考えると随分と米国経済は強かったと感じる1年でした。

米国の本場の経済アナリストも年始には23年は早々にリセッション(経済不況)に突入すると見ていたという事で、経済の強さに裏切られた1年でした。そんな米国経済も1年遅れでようやく経済指標が悪化を始め、「利上げはもうない」と自信を持って言えるような環境になってきました。

経済指標が悪化したという事で金利が減少を始め、株式(特に金利に敏感なグロース系)が今後期待が膨らむような展開になってきました。
ところが、今回はやや趣が違うかもしれません。あまりに長くて急な経済引き締めのせいで、経済悪化も遅れてやってくるかもしれません。

まずはサームルール。
これは、これまで100%景気後退のタイミングを当ててきた指標分析の仕方で、詳しくは以下参照ください。

サームルール景気後退指標(不況指標・SRI)の推移とチャート (stock-marketdata.com)

この計算方法は、直近1年の失業率の最も低い値に対し、直近3か月の平均値は+0.5%となったらリセッションという計算です。それをまとめた図が以下の通り。
過去一年を分かりやすいように太字にしており、最低値を黄色色掛けしています。パーセント表記は左が実績値、右が直近3か月平均。シンプルに
言うと、12/8に発表される11月分の結果が4.0%になると、サームルールではリセッション突入となります。その結果を受けてすぐに株価暴落する訳ではないですが、金利低下うんぬんの前に経済の悪化が懸念される水準になります。


失業率推移

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