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スキルと機会 その4


「高学歴難民」(阿部恭子)が面白かった。
私は自分の知らない世界のノンフィクションやルポを読むのが大好きなのです。
この本では人生に迷ってしまった方々の事例が紹介されています。
第1章 博士課程難民
第2章 法曹難民
第3章 海外留学帰国難民
第4章 難民生活を支える「家族の告白」
第5章 高学歴難民が孤立する構造

 博士号や司法書士などの資格を取ったからといって仕事が入るわけではありません。むしろ高学歴になるほど扱いにくい存在になることがあります。
 この本では 高学歴難民が社会的に孤立する要因として連帯することの難しさがあり、肉体労働が続かない、事務処理能力が低い、コミュニケーションができず独断で進めてしまう、相手にミスがあれば過剰に責めるなどが高学歴難民の特徴と指摘されています。そういうタイプは世の中の多くの職場では馴染めないでしょう。

 私の務める会社(製造業)にも修士卒、学部卒、高専卒、高卒といますが、それぞれ大まかな特徴や傾向を感じます。ちょっと書き出してみましょうか(ひひひ)
修士卒
 頭が良く我慢強い。会社にはまれば戦力になるが、ひねくれれば最悪。指示通りには動かず基本的に使えない扱いにくい。
学部卒
 扱いやすい。主張や不平不満も軽く、基本的に指示通りに動く。最近はみな大学院に進学するので学部卒が減っている。いつの間にか辞めていく層。
高専卒
 
学士様ほどの主張も少なく真面目で仕事をさせれば優秀である。
高卒
 真面目で素直である。会社は彼らの労働力で成り立つ。
パートタイマー
 女性社会を形成する。
(私はどこでしょう?)

 社会のプールに首まで浸かっていると真に迫る考察(wisdom)は難しいと思います。社会を上から俯瞰するくらいが良いと思います。
 人はなんのために働くのでしょう? なんのために進学したり資格を取ったりするのでしょう? なんのために学ぶのでしょう?
 勉強には4つのレベルがあるといいます。考えたことありますか? 少し紹介しましょうか。(ひひひ)

LEVEL1 教育
 その社会や組織に適合させる思想を植え付ける(学校、ブートキャンプ、洗脳)
LEVEL2 職業訓練
 働くのに必要なスキルを教える(専門学校、大学)
 最近の大学は学問はやらずに職業訓練校になりつつある・・・
LEVEL3 啓発
 知識やスキルを増やし仕事の幅を広めます。
LEVEL4 真理の追求
 これをいくらやっても収入にはつながらない。ここに手を出さない人も多い。
 でも私はやらずにはいられない。人間だもの。

 スキルと機会という俗世的なテーマで書き始めていますが、浮世離れした領域に向かっています。活字拾いのスキルを活かす機会を求めるのは辞めて一緒に銀河鉄道に乗りませんか?🚅

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