妊娠中のアトピー悪化について

普段はInstagramでの発信が主なのですが、専門的な話で難しく…まとめるのに長くなるのでblogに書きます✎☡✨

クライアントさんに多いのが産後のアトピーの悪化。

その前に妊娠中にアトピーが悪化する要因を調べて見ました👀🔎

▪️妊娠中に50%以上の人がアトピーの悪化を感じている。25%の人が改善した。との報告

▪️61%の人が悪化、4%の人が改善した。との報告がある。

▪️主に中期~後期により増悪する傾向あり。

▪️原因その❶妊娠時には免疫状態がTh2サイトカイン優位になるから。*サイトカイン=細胞間の情報伝達*Th2はアレルゲンに反応する細胞*Th1は最近やウイルス

▪️原因その❷女性ホルモンの分泌亢進により、肥満細胞が活性化する為。*肥満細胞は顆粒球の一種。この中にはアレルギー反応を起こすヒスタミンが含まれている。

▪️原因その❸エクリン腺の亢進によるもの。元々アトピーの方にとって汗は厄介者。痒みを感じやすくなるから。エクリン腺ってなると全身に分布されているものだから、部位関係なく痒くなりますね。

▪️原因その❹妊娠生活がストレス。アトピーだけではない、、色々な身体の不調が重なり負担とストレスが何ヶ月も続く…

▪️原因その❺薬が使えなくなる。妊娠したことによって以前は使用できていた薬が使えなくなることもありますよね?薬を辞めたことによるリバウンド様の症状も可能性としてありそうです。

▪️原因その❻Th2サイトカイン環境による表皮のフィラグリン遺伝子の発現低下。

*この遺伝子は皮膚バリア機能に関与する。Th2が優位になっている妊娠中なら有り得そう。

この遺伝子変異が起きてるか?は手のひら(特に母指球)を見れば分かります。細かい線が沢山あるんです✋

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アトピーではなく、妊娠性痒疹・妊娠性肝内胆汁うっ滞症など鑑別すべき特有疾患もあるようです。

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ちょっと難しいからスルー笑

でもアトピー素因を有した湿疹・皮膚炎であるということは共通。

▪️特徴

初回妊娠時に見られやすい。体重過多、多児妊娠の割合が比較的多い。

腹部や妊娠線に反って蕁麻疹のような丘疹・紅斑が出来、おへそを避けて出現する事が多い。


そして、、出産後に速やかに消失する。🤰🏻

すごく納得出来た文献だったけど、じゃあ産後に消失しない人、産後に悪化する人はどんな背景があるんだろ。。

Th1とTh2のバランスがもどり切ってないのか?

産後は産後でまた別のストレスを感じるだろうし…

この辺はもう少しお勉強します😞♥️

でも凄いよ、妊娠って、赤ちゃんを攻撃しないようにTh2を優位にさせて守ってるんだから。

赤ちゃんを敵だ!と体が認識したらどうなっちゃうんだろう…?

ちなみに流産ではTh1が優位になっているらしい(🐭の実験ですが)

自己満の内容でしたがw

最後までご覧頂きありがとうございます💟

参考文献📖妊娠とアトピー性皮膚炎


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