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ISPSHANDA選手権で注目する日本人選手 その2

 前回はDPワールドツアーを主戦場とする日本人で注目する選手について投稿しました。
 今回はジャパンゴルフツアーを主戦場とする、本大会で注目する選手について投稿します。


1.「待ってろ啓太!」開幕2連勝で欧州へ、金谷拓実

〇エモーショナルな開幕戦優勝

 今年のジャパンゴルフツアー開幕戦・東建ホームメイトカップ。
 静かな立ち上がりながらも徐々に本来の実力を発揮し、自身2度目の開幕戦優勝を挙げました。
 丁度DPワールドツアーではヒーローインディアンオープンが開催され、後輩ながらもライバルである中島が優勝を争っている中、お互いのLINEで「JKGJust Keep Going)」のメッセージを送り合いました。
 JGAナショナルチームの合言葉でもある「前進あるのみ、この3文字だけで最終日をお互いに乗り越えることができ、エモーショナルな優勝と相成りました。

〇本当はDPワールドツアーで戦うはずが

 昨年の賞金ランク3位で今年はDPワールドツアーで戦う、そんな青写真を描いていた金谷。
 しかし出場順位の関係で試合になかなか出られない状況となり、アジアツアーで肩慣らしをしてきました。
 そして当初の方針を転換し、まずは今年ジャパンゴルフツアーの賞金王となり、それを足掛かりとして海外に出るというスタンスに変え、シーズンを始動しました。

〇御殿場とは相性抜群

 19年の三井住友VISA太平洋マスターズ、当時アマチュアとしてこの大会に出場した金谷は並み居る強豪に臆することなく実力を発揮。
 11年同大会で一番尊敬する大先輩・松山英樹に次ぐ、当時4人目のアマチュア優勝を達成しました。
 プロ転向後もトップ10には必ずといっていいくらい結果を残していることより、御殿場との相性は抜群です。

〇優勝すれば一気に五輪代表の可能性も

 DPワールドツアーとの共催で世界ランクのポイントも、ジャパンゴルフツアーの中で一番多く貰える本大会。
 22日発表の最新世界ランクは106位なので、優勝すれば2桁台に届くことは間違いなく、そして大会を欠場する久常涼、星野陸也より確実に上回ることも確実です。
 そうなるとパリオリンピック男子ゴルフ競技日本代表の可能性が高まってきます。
 憧れの大先輩、気心の知れた後輩と一緒にパリで戦えるかもしれません。

2.「いくら金谷さんといえども、優勝は譲れません」海外へのステップへ、蟬川泰果

〇こちらもDPワールドツアーに出場できると思ったのに

 昨年の賞金ランク2位でこちらも本来ならDPワールドツアーで戦っていたはずが、金谷同様出場順位の関係で試合に出場できない状況に。
 今シーズンの目標も賞金王というところも同様です。

〇スポット参戦で腕磨き

 年頭からPGAツアーでスポット参戦し、こちらも偉大な先輩の松山や今年からPGAツアーに参戦する久常と共に行動してきました。
 時より光るプレーでギャラリーの注目を集めました。
 自分の名前”泰果”は、タイガーが由来だということもアピールしてます。

〇希望を持って臨んだ開幕戦だったが

 スポット参戦後もいろいろ日本国内でトレーニングや合宿を積み、日本ならずとも海外で戦える力を蓄えてきました。
 賞金王を目標にして臨んだ開幕戦でしたが、蟬川自身予期していなかったまさかのカットに遭い、優勝した金谷と対照的な結果に終わりました。

〇海外進出へ絶好のチャンスを生かしたい

 この大会に優勝すれば、来週中国で開催される試合から今年の残り試合及び来年から2シーズンの出場権を得ることができます。
 もともと海外志向の強い蟬川のこと、一気に優勝して海外に飛び立ちたいという行動は容易に想像できるでしょう。

3.先輩達より一足先に海外へ、杉浦悠太

 昨年のダンロップフェニックスで、金谷・中島・蟬川に次ぐ史上7人目のアマチュア優勝を挙げ、そして即プロ転向を表明した杉浦悠太。
 今年からジャパンゴルフツアーに本格参戦するツアールーキーも海外志向は当然強く、アジアツアーのQTを受験し見事出場権を得られる順位で通過しました。
 しかしなかなか出場できるまではない状況なので、日本を軸としたツアー生活となりました。
 でも優勝すれば欧州、そしてその先のアメリカが見えてくるこの大会で大きな足跡を残したいことでしょう。

4.もう一度この場所へ”地元の利”も後押しに、岩崎亜久竜

 一昨年賞金ランク3位でDPワールドツアーに出場するも、環境の違いやタフなコースセッティングで思うようなゴルフができなかった岩崎亜久竜。
 でもそのタフなセッティングでプレーしたことがが自身をレベルアップさせたのでしょうか、茨木カンツリー俱楽部で行われた日本オープンでは自信に溢れたプレーぶりでプロ入り初優勝をビックタイトルで飾りました。
 故郷の静岡県駿東郡清水町から会場まで30キロという環境ということもあり、”地元の利”で再びDPワールドツアー出場を目論見ます。

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