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DPワールドツアー特集「中島啓太について知っておきたい5つのこと」

 ヒーローインディアンオープンで、2日間好成績を出した中島啓太。
 DPワールドツアーもこれを受け、今年日本から来たツアールーキーの特集を組んでいます。


1.歴史を作ったアマチュア時代

 中島啓太はアマチュア時代、世界アマチュアゴルフランキングで87週連続1位に居続けた。これまではジョン・ラームが60週連続で1位になったことがあるが、その記録を上回っている。
 R&Aが2007年から毎年、その年の世界トップの男子アマチュアゴルファーに贈られる、マーク・マコーマック・メダルを2021、2022年と2年連続で獲得した唯一の選手である。
 2021年には日本アマチュア選手権とアジアパシフィックアマチュア選手権で優勝。そしジャパンゴルフツアーのパナソニックオープンで、プロに入り混じってアマチュアで優勝した。

2.メジャーに招待

 2021年ドバイでのアジアパシフィックアマチュア選手権で優勝した権利で、2022年のマスターズがメジャー初出場となった。
 初日72の好スタートを切るが、2日目79。初メジャーで4日間戦うことはできなかった。
 この年は全米オープン(アマチュアランク1位での資格)、全英オープン(アジアパシフィックアマチュア選手権優勝での資格)にも出場した。
 2023年は全英オープン(プロ転向したが、アマチュアランク1位での資格で出場)も出場している。
 今年は今現在メジャーの出場権はないが、おそらく出場権があるのではないかと見られている。

3.日本での成功後、見つめる世界への道

 2023年、ジャパンゴルフツアーで3勝を挙げ、オーダーオブメリット1位(賞金王)になり、賞金ランク上位3選手に与えられるDPワールドツアー出場権を獲得。現在、日本人選手で出場権を持っているのは7人おり、そのうちの1人である。
 彼のデビュー戦になった、ラスアルハイマ選手権では4位タイに入り好スタートを切ったが、その後は試合を”完走”することはできないこともあった(バーレーン、南アフリカ)。
 今回インディアンオープンで、昨年9月に久常涼がフランスオープン、そして先月に星野陸也がカタール・マスターズに優勝したのに続く、中島の優勝に期待がかかる。

4.ゴルフを始めたきっかけはタイガー、そして憧れは松山英樹

 ゴルフへの道に興味を持ったのは、やはりタイガー・ウッズのようだ。
 インタビューで中島はこう言っている。
「自分が中学生の頃、PGAツアーやメジャーのテレビ中継で、タイガー・ウッズのプレーを見るようになり、自分もプロゴルファーになりたいと思いました」。
 そして2021年に日本人として初めてマスターズを制した松山英樹は、”憧れ”の存在である。
 2020年に世界アマチュアランク1位になり、マコーマック・メダルを獲得した金谷拓実とは親しいながらも、お互いを認めるライバルでもある。

5.PGAツアーでの野望

 すでにツアーカードを保有している選手を除く、今年のレーストゥドバイ上位10選手に与えられる、PGAツアーカードを獲得して、来年のPGAツアー参戦を狙っている中島。
 今週インディアンオープンで優勝すれば、その道が開けては来るだろうが、まだまだ先は長いため、昨年の久常みたいな活躍(新人王獲得)を目指すようでなければならない。
 それでも久常や星野同様、才能ある日本人選手達がDPワールドツアーで戦っている。

 今大会の結果次第では、一気に状況が変わる可能性がある中島啓太。
 楽しみに待ちたいと思います。

 

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