世界のゴルフ動向
1.ファーマーズインシュランス、PGAツアーから撤退
米大手保険会社のファーマーズ・インシュランスが、現在の契約が2026年に満了後更新をしない、と米スポーツジャーナルビジネスが伝えた。
(中略)
同大会は1952年に「サンディエゴ・オープン」として開始された。
86ー87年にはいすゞ自動車が冠を務めたことでも知られている。
2010年以降は、ファーマーズ・インシュランスが冠スポンサーを務めてきた。
(中略)
昨年12月にはタイトルスポンサーを22年間務めてきた米大手金融機関のウェルズ・ファーゴが、今年の大会を最後にスポンサー契約を終了することを発表。DPワールド(欧州)ツアーとLIVゴルフによる統合合意の渦中のなか、スポンサー離れが加速している。
(Albanetより)
タイガーの得意とする、トーリーパインズで長年開催されたサンディエゴ・オープンのスポンサーが2027年以降空白となりました。
2.R&A最高責任者マーティン・スランバース氏、本年をもって退任へ
R&A(ロイヤルアンドエイシェントクラブ・全英ゴルフ協会)の最高責任者であり、ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ・オブ・セントアンドリュースの事務局長でもあるマーティン・スランバース氏が、9年間の役割を終えて、2024年末までに退くことが発表された。
持ち前のビジネス経験とゴルフへの情熱でR&Aを率い、1754年から続く象徴的なゴルフクラブの事務局長として、委員会を支援してきた。
「最高レベルのゴルフに貢献できて光栄だった。これは、R&Aの従業員、ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブのメンバー、およびすべてのグローバルパートナーを代表して私が任務を果たせたことを誇りに思う」とコメントした。
R&A会長のナイル・ファークハーソン氏は「組織を成長期に導き、知名度と評判を高めて、ゴルフをより身近で、魅力的なものにしてくれたスランバー氏をCEOとして迎えることができて幸運だった」とメッセージを寄せた。
スランバース氏はこれまでR&Aの近代化を主導してきた。2018年には最初のプレーブックの開発、2019年にゴルフ規則の最新化、翌年にHDCPスランバーズ界統一、昨年12月に発表されたディスタンスインサイトのプロセスも監督した。また、世界ゴルフランキング、国際ゴルフ連盟、欧州女子ゴルフツアーの理事も務めた。
(Albanetより)
これから用具の新規定、わかりやすいルールの制定、ファストプレーの徹底、環境に合ったゴルフ界の発展など、R&Aもたくさんの課題を抱えて発展していきます。
3.DPワールドツアーツアーの最高責任者、キース・ペリー会長が辞任
DPワールド(欧州男子)ツアーの最高責任者であるキース・ペリー会長(カナダ)が辞任、転職先はカナダのメープルリーフス・スポーツ&エンターテインメント(以下MLSE)であると地元メディアのTSNが報じた。正式発表は、早ければ現地時間11日(木)にされる予定。
MLSEはカナダ最大のエンターテインメント社でNHL(ナショナルホッケーリーグ)のトロント・メープルリーフス、NBAのトロント・ラプターズを含む6つのプロスポーツチームの親会社として知られている。
また商業施設の運営も行い、ラプターズの本拠地でもある、トロントのスコティアバンク・アリーナなどのアスレチックファシリティを所有する。
ペリー氏は2015年から欧州ツアーのチーフ・エグゼクティブとして同ツアーを率いてきたが、その以前はカナダのロジャーズスポーツ&メディアでNHLとの50億ドルの契約を成立させるなど、辣腕(らつわん)を振るった。MLSEに転職後はマイケル・フリスダール氏に替わりプレジデントおよびチーフ・エグゼクティブに就任するという。
欧州ツアーは現在、米国男子ツアーとともにLIVゴルフを支えるサウジアラビアの政府系ファンド『PIF』との統合合意に向けて話し合いを進めている。昨年12月31日までに設けられた締切が延長され、春までの合意を目指している。欧州ツアーは今週からシーズンが再開され、アラブ首長国連邦で「ドバイ招待」が行われている。(文・武川玲子=米国在住)
(Albanetより)
PGAツアーと一緒にLIVゴルフとの統合を目指す最中、今年4月でペリー氏は退任します。
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