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コロナ危機を変革のチャンスに変える |常磐精工株式会社 喜井翔太郎さん


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\  第四弾はこの方 /
常磐精工株式会社 
喜井翔太郎さん
コロナ危機を変革のチャンスに変える

喜井さん ①

5月に行った、【コロナに負けるな!】社会貢献に繋がる新しい取組みをしているアトツギ特集にて、喜井さんにインタビューをさせていただきました。
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの蔓延により社会機能が停止。今までの常識が通用しなくなり、打撃を受けた企業も少なくない。
そんな中、喜井さんは”コロナ危機は変革のチャンス”と前向きに捉え、家業のリソースを用いてスピード感を持って取り組める新規事業を模索。サービス業の店頭に今では当たり前のようにある飛沫防止パーテーションや消毒液用スタンドの開発・販売にいち早く取り組みまれました。


以下より喜井さんの新規事業開発についての記事をご覧いただけます!👉https://note.com/atotugi_34/n/nb79b1965d29a



ヴェルディ:以前もお聞きしましたが、家業とご自身のバックグラウンドについて教えていただけますか?

喜井さん:はい。弊社は大阪堺市に拠点を置く看板メーカーです。
創業時は金属切削加工業をしていましたが、父の代でベンチャー型事業承継をして「メーカー」になった歴史を持つ会社です。アウトドア用品、園芸用スタンドを経て看板メーカーになっています。
現在力を入れているもので、ショールームがあります。弊社のようにショールームを本社と別に運営しているのは、同業他社の中でも珍しいです。実際に看板を見てもらって、どんなモノを作っているのかを知っていただく機会になればいいなと考えています。

ショールームの様子はこちら動画でご覧いただけます!
👉https://youtu.be/-Rm8buLTeW4https://youtu.be/-Rm8buLTeW4

喜井さん


もともと私は大学卒業後、建設機械の製造メーカーに入社し、生産管理や治具の設計をおこなっていました。入社して二年ほど経った時、家業である常磐精工に生産管理システムの導入やHPの改修で、家業をよりレベルアップしていきたいと父から相談されて、家業に戻らないかと言われたんです。迷いはありましたが「いつか家業を継ぐならば、親と少しでも長く仕事をした方が良い」という思いもあったので、家業に入ろうと決意しました。前職で生産管理についての考えや3DCADを扱う力を培っていたことは家業の今に活きているなと感じています。


ヴェルディ:以前のインタビュー(【コロナに負けるな!】社会貢献に繋がる新しい取組みをしているアトツギ特集)でも伺わせていただいたように、現在家業である看板製造以外に、飛沫防止パーテーションや消毒液用スタンドの開発・販売に取り組まれているということでしたが、その後約3ヶ月で環境に変化はありますか?

喜井さん:前回お話させていただいたときは、まだ飛沫防止パーテーションや消毒液用スタンドの販売を始めたばかりでした。商品開発自体、スピード感を第一に取り組んでいたこともあり、業務効率化や他企業との差別化という点でまだまだ課題がありました。
業務の効率化という問題解決のために、生産体制の整備を着々と進めています。4、5月は私が予想していた通り、家業である看板の売り上げは落ちてしまいましたが、6、7月は少しずつ看板の受注も元に戻りつつあります。それにより、もともとの家業である看板づくりと新規事業である飛沫防止パーテーションや消毒液用スタンドの販売の二足の草鞋となり、有難いことに今は大忙しです。投資や人員の補強も済ませ、より多くの注文に対応できるように準備しています。

加えて、月日が経つにつれ、似たような商品を販売する競合他社も出て、同じような商品が世の中に増えてきました。このまま単純に売り続けていてはダメだと感じています。そこで、特注に対しても柔軟に対応を行うことが重要ではないかと考えています。
完全透明なスタンドを、曇りがかったものに変えた商品を開発したり、材質を変えたり、フレームを変えることで見栄えを重視したりとラインナップを増やすことで、よりお客様の要望に寄り添った商品を開発できるように力を入れています

差別化という点で、新しい取り組みも始めました。弊社は堺市に本社を置いているのですが、その本社の前に、LETSONE株式会社という消毒液や除菌液を製造し工場直売を行っている会社がありまして、今回私たちの新規事業とコラボをすることが叶いました。というのも、消毒液用スタンドを販売する中で何か他と違う売り方はないかと考えている中で、このスタンドと消毒液をセットで販売することを思い付きLETSONEさんと開発を進め販売に至りました。

喜井さん ②


ヴェルディ:新規事業がどんどん大きくなっているんですね!進めていく中で従業員さんたちの反応はいかがでしたか?

喜井さん:反発などは全くなかったです。というのも先ほどお話させていただいたようにコロナショックで、家業である看板製造が全くダメになった時期だったこともあり従業員の皆さんは仕事があることが有難いと、たくさん協力してくださいました。弊社は私の父が社長であり、母が専務を務めています。なので私が新規事業開発を進めていこうとするうえで二人からのゴーサインが必要になってきます。そこの説得が私にとって一番大切ですかね(笑)
今回の新規事業も父と母も賛成してくれたことでスムーズに製品開発に進めたと思います。私自身高校生の時からアルバイトという名目で家業の場にいることが有ったので、従業員の方たちには昔からかわいがっていただきました。家業に入ってからも、あたたかく私を迎え入れてくれたのですごく有難いなと感じます。


ヴェルディ:お話にもあったように喜井さんは家業に入ってから積極的に新規事業開発に取り組まれているようですが、どのように日常の業務と新規事業の取り組みを両立していらっしゃるのですか?

喜井さん:うーん、決まった時間を作っているとかそういうわけじゃないんですよね。何かきっかけがないと私も動き出せません。こういう商品を作ってみたい、こういうモノがあったらなぁとかそんな思い付きが私を動き出させるきっかけになっています。
コロナの拡大によって、今までなかった新しい商品が開発され、それによって新しい市場が生まれたりと世の中が様変わりしたように思います。「新しく生まれたニーズに誰が早く対応するのか」が勝負という、そんな社会になっているんです。でもこれって逆にチャンスだと私は思っています。ヒット商品が出やすいと思いますし、自分がやりたいことを自由に思いついたままできるから。私自身、これからこんな商品を作っていこうって既に考えているものもあって楽しみです(笑)


喜井さん ③



ヴェルディ:喜井さんは2019年8月に開催された南海アトツギソンに参加していただいてからアトツギU34オンラインサロンにメンバーとして加わっていただいてますが、率直にサロンに入ってみての感想を教えてください。

喜井さん:サロンに入って良かったと感じているのは、アトツギとして家業に携わる仲間の姿を見ることが自身の刺激になることですかね。経営というものについて全く分からないまま家業に入ったこともあって、私の中では「経営を学ぶ=親の姿を見る」ことになっていました。その中で父を超えたいという思い一つでやってきました。しかし、アトツギU34オンラインサロンのメンバーと出会い、自分とは異なる考え方を持つ同年代のアトツギや業界を牽引するようなメンターの方々と交流することは、私を大きく変えたと感じます。業種が全く違ったとしても、交流の中で、こんな経営の方法があるんだとか、こんな新規事業を考えられるんだとか、自分が思いつかないような考えをシャワーのように浴びることができて大変嬉しく思っています。
自分が将来経営者になるにあたっての考えの幅を広くすることは重要ですし、全部が自分に当てはまるわけではないかもしれませんがシェアしてくれた経験や考えを吸収することは自分を高めることにつながります。


喜井さん ④


ヴェルディ:運営側としてはこれ以上ないお言葉をありがとうございます!(笑)最後に看板業界の今後の動向も含めた喜井さんが考える未来展望について聞かせていただけますか?

喜井さん:看板業界だけでなく世の中のほとんどの商品の売り方が変わっていっていると感じています。日本らしい売り方がなくなるなか、コロナウイルスの予防の観点から、非接触というものが鍵になってきていて、これからネット販売等の対面を伴わない売り方が主流になることは間違いありません。これからは表現力=購買力になるんです。それによって私たち売り手の販売の手法も変えていかなければなりません。ネット販売のために商品の画像の撮影方法研究したり、商品の魅力をいかに消費者に伝えられるかの工夫を考えなければいけません。これから新しい仕事として、私は動画を作ってどのように魅力を伝えるのかについて考えたいなと思っていて、自社製品の良さを伝える手段を変えていきたいと構想中です。引き続き頑張っていきますので、応援宜しくお願いします!

(文/田村みらい)


いかがでしたでしょうか?
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