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”家業”に”自分の好きなこと”を掛けあわせる|株式会社ミズワン 水本彩香さん

アトツギU34が運営するオンラインサロンには総勢300名超の34歳未満のアトツギと、そのアトツギ達に数々の困難を乗り越えてきた自身の経験をシェアしてくれる約40名のメンターがいます。

アトツギ達は「次の10年先のメシの種を蒔く」ことをテーマに、メンターや仲間に相談しながら、家業でイノベーションを起こそうと日々奮闘中!
そんなメンバー達の家業に関わる新たな取り組みを事務局が厳選取材!
不定期で、紹介を行っていまーす!

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\  第六弾はこの方 /
株式会社ミズワン
三代目 水本彩香さん
”家業”に”自分の好きなこと”を掛けあわせる

水本さん③


ヴェルディ:宜しくお願いします!まずは、水本さんの家業について教えてください!

水本さん:はい。家業の株式会社ミズワンでは、婦人服の企画製造、卸売および直営店の展開を主として行っています。わたしの祖父が創業し、68年続く会社です。
はじめは生地売りからのスタートでオリジナルの生地などを作り売ってました。そのあと商品企画、製造、販売まで一貫して事業を展開するようになりました。現在生地部門は廃止しており、企画製造卸売及び小売業を行なっています。


ヴェルディ:ありがとうございます。では、ご自身のバックグラウンドを交え、家業に入るきっかけについて教えてください。

水本さん:はい。大学は専門学校ではなく4年制の大学でした。学生時代は部活やサークルには入らず、幼少期から続けていたバレエをしながら過ごしておりました。家業が服屋だったからなのかわかりませんが、物心ついたときには洋服が好きで、毎晩明日着る服を考えるのが日課でした(笑)
ファッションに興味を持っていたので就職活動は、アパレル業界に絞って活動していました。

新卒ではファーストリテイリングの傘下のコントワーデコトニエというフランスのブランドへ就職しました。そこで1年販売の仕事をしたあと、父の知り合いの女性社長の経営する東京の会社へ転職をしました。ここではファストファッションからラグジュアリーブランドまで多岐にわたるブランドでの販売の経験をさせていただきました。また、その女性社長からは社員教育や人材育成など、人に関するところも学ばせて頂きました。
元々就職活動の際は、プレスやバイヤー、いわゆる花形と呼ばれる職種に憧れてましたが、結局ご縁がなくって。それらの仕事を他社でする事はできませんでした。しかし接客業を3年経験したことで、お客様と関わる接客という仕事は楽しくやりがいのある仕事なんだと気づきました。今では接客業に戻りたいぐらい販売の仕事が好きです。
就職活動を行っていた際には自分の中ではすでに家業にはいつか戻ることは決めていたですが、外にでてちょうど3年が過ぎたときに、どうせ家業に戻るなら早い方がいいなと思い家業に入ることを決意しました。

水本さん⑤


ヴェルディ:ありがとうございます!昨年、家業で新規事業に取り組まれ始めたとお伺いしましたが、詳しく聞かせていただけますか?

水本さん:はい。昨年秋からバレエウエアブランドをスタートしました。それにはアパレル業界の衰退というものが背景にありました。アパレル業界は年々厳しくなってきており、家業も昔からの商売の仕方は変えずにやってきており厳しい状況が続いております。そんな中で今まで自分が経験してきたものと家業を活かして何か新しいことができるかを考えたときにクラシックバレエが頭に浮かびました。私は小学校1年生から大学卒業まで約16年間バレエを習っておりました。また妹はバレエ業界で現在も活動しています。バレエとの繋がりという強みと、私が洋服が好きなこと、家業がアパレル業界であることを掛け合わせようと考えました。バレエ業界はニッチですが、まだあまり競争が激しくないこと、また新規参入が難しいことから、婦人服で戦うよりも、土俵に上がるチャンスがあるなと感じて、取り組み始めました。

ブランド立ち上げに込めた思いとしては、私が毎日服を着るのも、アクセサリーを選ぶのも、すべては自分がご機嫌でいるためです。同じようにバレエの地道なレッスンの時も、さらに自分のモチベーションが上がるようなウェアを提案したいという思いをもっています。

具体的にはデザイン面で動きやすさは重要ですが、その中で可愛い!と思うポイントをいれることと、自分が着用したいかどうかを軸に考えています。
また気にって購入してくださった商品は長く着ていただきたいという思いがあるので、素材や縫製にはこだわりを持って着心地の部分も追及して企画しております。

ブランドのコンセプトの中にも“自分の機嫌は自分でとる”とあるのですが、手に取るお客様がご機嫌になれるような、お手伝いをしたいと思っています。

水本さん①


ヴェルディ:素晴らしい思いだと思います!ところで、バレエウエアブランドを展開するにあたって既存事業のリソースが活きた点などありますか?

水本さん:一番はやはり、モノづくりができる環境が整っていることですかね。生地、縫製に詳しい人材が社内にいたこともそうですし、協力してくれる昔から取引のある工場さんがいることも活きました。これは本当に婦人服を取り扱っている経験があったからこそのリソースだと感じます。このバレエウエアブランドを始めるにあたって、社内では反対されることなく、社長にも許可をもらえて取り組ませていただいています。
しかし大変な点としては、一人で立ち上げ、商品デザイン、販促、ネット管理、、、、すべてをほぼ一人で行っている状況であるのでマンパワーに限界を感じています。本業の服作りのほうでも業務があり、その空いた時間でバレエブランドを進めているのでなかなか思うようなスピードでいかないのが歯がゆいです。たくさんのアトツギの仲間たちも同じように奔走していると思うので私も少しずつでも進んでいきたいと思います。

水本さん②


ヴェルディ:ありがとうございます!では最後に水本さんが考えるこれからの未来展望について聞かせてください。

水本さん:はい。先ほども申し上げましたが、新規事業として参入したバレエ業界はニッチですが、まだあまり競争が激しくないこと、また新規参入が難しいことから、婦人服で戦うよりも、土俵に上がるチャンスがあるなと感じています。
また現在コロナウイルスの影響で世の中の流れや、人の価値観が変化しています。今まで以上に健康を意識したり、自粛で自分の時間を大切に持つ人も増えたように思います。そんな中で健康に気を遣いバレエやピラティス、ヨガなどを始める女性が増えていることも肌感覚で感じるので、バレエだけでなく幅広く運動をする人に知ってもらえたらいいなと考えております。コロナウイルスへの対応として、家業ではマスク販売の取り組みにも挑戦しました。その中で、良いものを提供すること、お客様の必要としているものを提供すること、そして何よりもお客様に知っていただくことがいかに重要か学んだので、それをバレエブランドや本業の婦人服のほうでもうまく生かしていきたいと考えております。


あとこれだけは・・・
事務局のみなさまいつもありがとうございます!U34オンラインサロンに入会してから、いろんなことが前に進みだした気がします。
相談できるこの場があることは本当に心強いです。サロン内のメンバーはいろんな業種の方がおられます。それぞれが家業の存続を真剣に考えて一生懸命取り組む姿にはいつも刺激をもらっています。
今後ともよろしくお願いいたします!

(文/田村みらい)


いかがでしたでしょうか?家業の殻を破り新規事業開発に積極的に取り組んでいるアトツギメンバー。


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ぜひ!アトツギU34オンラインサロン”へ!

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