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夢のあとさき

43
オリジナルの小説です。 話の舞台は、2001年となります。 ジャンルは、主に恋愛(BL)を中心にビジネス、サスペンス要素が含まれています。
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記事一覧

#46 ディズニーランド編(2)

「この間に帰っちゃうか?」と剛が知多に聞いた。 「それは、さすがにまずいんじゃないの?」 …

#45 ディズニーランド編(1)

剛は、図書室の入り口から図書室の様子を観察した。机には本を読んでいる人や勉強している人が…

#44 ホストの価値

翌朝、彩世はベッドの中で目覚め、諭の寝顔が見えた。自分が先に寝てしまったのか、諭が先に寝…

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#43 Sweet night(後編)

彩世は、シャワールームのシャワー音を聞きつつ、ぼんやりと新宿の風景を眺めていた。風景を眺…

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#42 Sweet night(前編)

 彩世は、お店に来ていた最後の指名客を入り口で見送った後、スタッフルームに向かった。スタ…

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#41 クラブ「哀」編(3)

「ちょっと、あんたたち、お客様に失礼なことはしていないわよね?」 「大丈夫ですよ」と諭が…

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#40 クラブ「哀」編(2)

彩世は、新宿歌舞伎町までタクシーで向かい、クラブ「哀」に着いた。時刻は、20時半を回っている。 裏口からスタッフルームに入り、シャワー室に駆け込んだ。熱いシャワーで、まだ完全に醒めきっていなかった頭が次第にしっかりとしてきた。タオルで体を拭き、バスタオルを腰に巻いて自分のロッカーのドアを開けた。スーツとシャツを取り出して、隣にあるパウダールームのドアを開けた。 「彩世さん、どうしたんですか?その恰好…」とヒカルが驚きの声を上げた。 「…寝坊してしまって、急いでるんだ。髪の毛、

#39 クラブ「哀」編(1)

 彩世は、目を覚ました。見覚えのある天井が見えて、自分が家に帰りついたことが分かった。頭…

#38 ほつれる、からまる

剛と知多、内田は椅子に座って、すっかり冷めたコーヒーを飲んでいた。 「…どうやって暮らし…

#37 朝からの来訪者

 翌朝、剛は諭の部屋のベッドで目が覚めた。ベッド脇に置いてあった携帯に手を伸ばす。着信、…

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#36 深まる謎、スティンガーの正体

剛は知多のマンションに着くと、知多がドアを開けて、剛を迎えてくれた。 「どうしたの?早い…

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#35 スティンガーの影

 剛は放課後、2年A組の教室に向かった。ドアから教室を覗くと、窓際に三崎が居るのが見えた…

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#34 夢幻のお願い

 彩世はクラブ「哀」のスタッフルームでメールを打っていた。 「彩世さん、まだ居たんですね…

#33 自分の存在証明

剛は彩世のマンションを出た後、後ろを振り返った。知多が剛の方に向かって走ってくるのが見えた。剛はその場に頽れた。 「剛…」 知多が剛の肩に触れようとしたが、剛はそれを払いのけた。 「俺のことはほっといてくれ」 「剛は彩世さんのことが好きだったの?それとも諭さんに彩世さんを盗られたことが悔しいの?」 「お前…人の傷を抉るよな」 「ごめん。でも、気休めな言葉をかけるべきじゃないと思って」 「そうかもしれないけど、言い方がさぁ・・・すごい傷付く」 「…ごめん」 「いいよ。知多らしい