10月18日ニュース 独り言

日経新聞の朝刊から気になるニュースを抜粋。本日は引き続き中国問題。

"ゼロチャイナなら国内生産53兆円の損失"

米中対立の激化やロシアによるウクライナ侵略で世界のサプライチェーンが分断されつつある。日本は対岸の火事ではなく、米欧にならい中国を外せば、あらゆる製品のコストが大きく上がる。
昨日、アップルが政府の意向に従って、iPhoneなどほぼ全製品を脱中国化することが判明。インドでの生産比率を高めていく見通しとなっている。トランプ政権から極端なまでに中国との貿易に対して規制をしてきた米国政府は、バイデン政権が半導体メーカーの規制を表明。今後、日米を含む14カ国で創設した「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」の中で、有事などの危機対応を想定し、様々な製品の在庫を融通し合う。
日本メーカーであれば、ダイキンがいち早く脱中国に乗り出した。日経新聞によれば、ホンダが今夏極秘のプロジェクトとして、中国製品を極力使わずに自社製品を作れないか探る供給網の大規模な再編プロジェクトを本格化させたとのこと。
8割の部品などを中国からの輸入に頼る日本は、2ヶ月間供給がと途絶するとモノが作れなくなる。これにより53兆円分の生産額が消失すると、スーパーコンピューター「富岳」が試算した。53兆円は年間国内総生産(GDP)の一割に匹敵する。それだけでなく全体的な製品のコスト増に繋がる。
個人的には、長期的な目線に立ってみると、国内回帰していくのは、いいことであると思う。ただし、コスト増による国民の暮らしは短期的な目線で見ると、非常に苦しくなり、生活品が手に入らなくなるばかりか、現在の生活水準が保てなくなるであろうと考える。なぜならば、身の回りの商品はほとんどが中国製品だからだ。
中国に頼らない供給網の模索は、企業や国家にとっての試練になることは間違いなさそうだ。


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