見出し画像

主体的な人生とは①

皆様こんにちは日本初暇活コミュニティSCHOLE代表の熊本亜斗武です。

普段は講演会で志のあり方を話したり、志コーチングでお客様の志を見つけるお仕事をしていたり、暇活を世に広めようと動いています。

さぁ今回の暇活ブログですが、SCHOLEで目指している「主体的な人生」ですが、「主体性」とはいったいなんなのか、そこを紐解いていこうかなと思います。

主体性とは何か

主体性と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
一般的に言われているのが、「自分から率先して行動すること」「自ら考えて行動する」と言われることが多いですが、これはまだ表面的な部分で本質ではありません。

世界的自己啓発本として有名な「7つの習慣」の一つ目の習慣として、この「主体性」のあり方を書いているのですが、そこでは主体性をこう定義されています。

「自ら選択し、選択したことの責任を引き受けること」

主体性とは、自発的に率先して行動することだけを意味するのではない。人間として、自分の人生の責任を引き受けることも意味する。私たちの行動は、周りの状況ではなく、自分自身の決定と選択の結果である。

出典:スティーブン・R・コヴィー

受動的とは何か

主体性を紐解いていくにあたって、その反対の受動的な生き方について紐解いていく必要があります。

受動的な人生とは、自分では選択せずに状況に流され続ける人生を指します。
つまり受動的な人とは「周りの環境に影響を受ける人」を指します。

受動的な人は、「天気が悪い」「自分が応援している野球チームが負けた」「自分の意見に反対された」といったことにいちいち反応して機嫌を悪くします。

また「景気が悪いから」「上司が理解してくれないから」「〇〇さんの仕事が遅いから」といった形で状況に対する責任を周囲のせいにします。

受動的な人は、自分の人生をコントロールせず、コントロールする力を周囲や他人に委ねています。
また、受動的な人は物事がうまくいかないと周囲のせいにして苛立ちます。
その精神状態は周囲にも伝播して、場の雰囲気を悪くするとともに、周囲からの信頼を徐々に失っていきます。

つまり自分の選択を誰かに委ねる受動的な生き方では、自分を苦しめる要因が増え、やがては周りにも悪影響を及ぼしてしまうんです。

刺激と反応の間のスペース

主体的な人は、受動的な人と異なり、周囲の出来事にいちいち振り回されません。

日常生活ではさまざまな出来事(以後“刺激”と呼びます)が起こります。刺激の中には自分にとって都合が良いもの・悪いもの、興味や関心があるもの・ないものなどさまざまです。

主体的な人は、つい感情的になりそうな刺激に対しても、まず深呼吸して自分を落ち着かせ、気持ちを切り替える習慣が身に付いています。

朝起きて雨が降っている日でも、天気を変えることはできないと知っているので、無駄にイライラすることはありません。
たとえ電車の中で足を踏まれてしまうことがあっても「混んでいたら、こういうこともあるさ」と落ち着いてとらえて、苛立ちを押さえ、ネガティブな感情を引きずったり、周囲に発散したりすることはありません。

主体的な人は、なぜ周囲の出来事に反応せずに過ごせるのでしょう。理由は、主体的な人は「刺激と反応の間にスペースを空ける」習慣が身に付いているからです。

「刺激と反応の間にスペースを空ける」とはどういうことでしょうか。

人間以外の動物は、周囲からの刺激に対して、限られた反応を取ることしかできません。

しかし人間は、刺激に対して、「反発する」「理解しようとする」「嫌になって逃げだす」「諦める」「捉え方を変える」など、どう反応するかを自分で選択することができます。

じつは人間は「刺激に対してどう反応するかを選択する」能力を生まれつき持っています。

〈反応を選択するための4つの能力〉
1.自覚 ……自分自身の状態や思考を客観的にとらえる
2.想像力 ……自分の反応した結果などを想像する
3.良心 ……物事の善悪を判断する
4.自由意志 ……自らの意志で反応選択する

主体的な人は、人間が持っている刺激に対して反応を選択する力を上手に使いこなします。
感情的になりそうなときにも、「感情的になっている自分を自覚し、感情のままに行動したときの結果を想像し、その行動の善悪を判断したうえで、自分の意志で行動を選択する」ということを実施しています。

主体的な人も人間です。不都合なことや思い通りにならない場合に感情が苛立つこともあります。しかし、主体的な人は、刺激と自分の反応の間に“スペース”を空けます。別の言葉でいうなら、自分自身を“一時停止”させます。そして、スペースを作り一時停止している間に、自覚・想像力・良心・自由意志を働かせて、行動を選択するのです。

『7つの習慣』の著者、コヴィー博士は下記のように言っています。

私たちは自分の身に起こったことで傷つくのではない。その出来事に対する自分の反応によって傷つくのである。もちろん、肉体的に傷ついたり、経済的な損害を被ったりして、つらい思いをすることもあるだろう。しかしその出来事が、私たちの基礎をなすアイデンティティまでも傷つけるのを許してはいけない。

出典:『完訳 7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー

私たちの人生には、辛い経験や悪い出来事も起こります。
しかし、コヴィー博士が言うように、出来事にいちいち反応する生き方をしていれば、自分自身を傷つけてしまうことになります。
刺激と反応の間にスペースを設け、自分の行動を選択する」ことが主体的であるということであり、より良い人生を送るうえで不可欠な姿勢です。

とここまで主体性について話してきましたが、まだ話しきれていないので、また次回続きはお話しします。

僕も受動的な人生によって自己嫌悪に走り、環境を恨みましたが、それは受動的な生き方だったからに過ぎません。
そんな自分を変えるために、僕は主体的な生き方を目指しています。

ぜひその思考が少しでもみなさんの役に立てば幸いです。

また別の暇活で会いましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?