ぽーランド9!!!!!!!!!ライブレポ

小林歌穂さんが24歳の誕生日を迎えた6月12日、ぽーランドが9度目の開国を迎えました。
今年は歌穂ちゃん自身がアイドル10年目ということで、自分なりのアイドル像を表現したい、としきりに仰られていた通り、まさに"アイドル小林歌穂"を凝縮し、体現したような、素晴らしいライブとなりました。

まずはオープニングムービー。
こちらはもう毎年恒例となる、歌穂ちゃん自身による手書きムービーとなっておりまして、エビ中の公式インスタにも動画がアップされてますので、もちろん皆さんもうご覧になられてると思いますが、なんかね、髪形の変遷だけでもう泣きそうになるんですよ笑
いや、髪形だけじゃなく、お顔の造形もちょっとずつオトナになっていってるのが、余計にこう感情のいろんなところを刺激してですね。
ホント、まだ見てない人はぜひ見てみてください。
あと、冷静に考えて、このアニメーションの作画量、すごくないですか?

と言ったところで、いよいよ小林歌穂さんご登場。
白を基調とした衣装というのは、ぽーランドでは初めてじゃないかしら。
どことなく、去年発売した写真集の衣装の雰囲気もあったり。

M01:ぐらりぐら想い
初披露から10年、当時のディレクションが「24歳の女性の気持ちで」というものだったそうで、ついにその年齢に追いついてしまったと、感慨深げな歌穂ちゃん。
ただ、歌穂ちゃん自身は、当時思い浮かべていた24歳といまの自分を比べると、まだまだ物足りないそうで笑
まあ、14歳からしたら24歳ってずいぶん大人に見えますものね。

M02:面皰
少女が歌った大人の歌から、大人が歌う少女の歌へ。
このギャップがたまらないですよね。
ちなみに、これまでのぽーランドで一番歌われてるのが「ぐらりぐら」で、二番目が「面皰」なので、いきなりこの2曲を持ってきたことで、一気に実家のような安心感。

ここでMC。
春ツアーでは自己紹介がないということで、久しぶりのじゃんけんぽー。
そして「たんじょうびー?」「おめでとー!!!」のコール&レスポンス。
前フリも何もなくても咄嗟に「おめでとー」が出る住民のみなさまの暖かさよ。

M03:黒毛和牛上塩タン焼680円
いつかのちゅうおんでも歌った、大塚愛さんのカバー。
スクリーンには、所謂「23回目のサマーナイト」的なガチ恋デート映像が流れてましたが、春ツアーの「DRAMA QUEEN」で鍛えられた我々にとって、ステージとスクリーンを同時に見るなんて造作もないことでしたね。
ちなみにその映像は、安本さんと莉子ちゃんにお願いして撮ってもらったそうで、そのおかげで、デート映像からだんだんとただの友達映像になってしまったとのこと。
でも、普段あまり見ることのないようなファッション、表情、仕草に、少なからずドキッとさせられてしまいましたね。

M04:ルージュの伝言
ここから2曲はウクレレコーナー。
「イヤフォン・ライオット」のMV110万回再生企画でも歌われたこの曲ですが、当時と比べるとかなり自分なりのアレンジを施したそうで。
もはや歌穂ちゃんにとってウクレレは、単なる演奏道具としての楽器じゃなく、パフォーマンスの表現方法のひとつなんだろうな。
演奏前のチューニングから、もうサマになってましたもの。

M05:人魚
NOKKOさんのカバーですが、これがめちゃくちゃ素晴らしかったですね。
いやもう、小林歌穂さんの「原曲を自分の世界に落とし込む」素晴らしさはいまさら何を、という感じですが、ホントにもう、いましたもん。人魚。そこに。
それでまた歌声も素晴らしくて、優しいのに力強いハイトーンとか、ちょっとしたブレスの使い方とか、歌い終わりの柔らかさとか、これが小林歌穂さんなんですよ!と大声で全世界に伝えたいぐらいの素晴らしさ。
あと、なんだろうね、数年前に歌った吉澤嘉代子さんの「泣き虫ジュゴン」もそうですけど、小林歌穂さんって"海"ですよね。
小林歌穂さんは、海。

そんな放心状態のところへ、続いてのMCは生写真コーナー。
というか、小林歌穂さんによる、生写真大喜利。
今回の生誕生写真に、歌穂ちゃんがいろいろ落書きを施したものを紹介するんですが、途中から歌穂ちゃんの言い方が完全に「写真で一言」のそれなのよ。
こちらは歌穂ちゃんのTikTokでなんとなく伝わると思いますが、夜中の1時にけらけら笑いながらこれを書いてる姿が容易に想像できて、それもすごく愛くるしかったですね。

そしてここで、スペシャルゲストのご登場!
誰かと思ってワクワクしていたら、まさかの平凡人×2体!
ていうか、平凡人って意外とデカい(160cmぐらい?)のね。

M06:年下の男の子
事前情報から、なんとなく80年代アイドルソングをやるのかなー、なんて思ってたら、まさか70年代までさかのぼるとは笑
名曲は色褪せない、というのもあるんでしょうけど、ほぼ半世紀を経てもなお、ステージで鮮やかに輝ける小林歌穂さんの表現力ですよ。
ちなみに、歌穂ちゃんのお母様のカラオケの十八番だそうで、もしかして妹さんも交えて3人で歌ったりしてんのかな、なんて想像したらなんか微笑ましくてニヤついてしまいました笑

M07:ムーンライト伝説
数々のアイドルさんがカバーしたこの曲を、歌穂ちゃんが普通に歌うはずもなく。
平凡人ズのひとりに、カツラを被せるのに四苦八苦する歌穂ちゃん。
着せ替えたセーラー服は、歌穂ちゃんの自作だそうで、ツアー中もメイクの最中にせっせと制作していたようで、サイズ感がピッタリなことにご満悦な歌穂ちゃんが可愛かったです。

M08:木枯らしに抱かれて
そしてこちらは、キョンキョンの名曲。
今年はじめに関内デビルのBFFでもカバーしていて、その時も歌穂ちゃんの歌声との相性の良さに感動しましたが、ソロコンで聴くとまた格別ですね。
キョンキョンの歌い方とはまた全然違うんだけどね。
全然違うんだけど、相性良く聴こえてくるのが、歌穂ちゃんの歌声のスペシャルなところでもあって。
ちなみにここでは、もう1体の平凡人が某ギタリストへと変身しておりました。

ここで、開演前に住民のみなさまでマスキングテープをペタペタ貼った「ぽーの自由帳」展示用作品の、完成版がお披露目されることに。
歌穂ちゃんも実は、ここで初めて目にするとのことでしたが、あまりの完成度の高さにものすごく感激しておられましたね。
孔雀をベースにした歌穂ちゃんの絵に、重ねて貼ったマスキングテープを羽根に見立てた作品で、遠くからでも立体感や重厚感が伝わってきました。
ちなみに、裏から見てもすごくキレイとのこと。
こちらの作品は、16日まで開催中の「ひらけ!ぽーの自由帳 2冊目!」に展示されておりますので、ぜひ皆さま恵比寿のALさんにお立ち寄りくださいませ。

M09:日記
この曲ではバックモニターに、自由帳作品制作のオフショットが。
この映像もめちゃくちゃ可愛かったんだよなあ。
自由帳に飾られている作品ひとつひとつはもちろんのこと、この映像を見ると「ぽーの自由帳」そのものがひとつの壮大な作品なんだろうな、って思いますね。

M10:さよならの夏~コクリコ坂から~
ジブリ映画でもお馴染みの、手嶌葵さんの名曲。
ここでもスクリーンに歌穂ちゃん手書きのイラストとメッセージが流れてたんですが、なんでこんなにも感情の深い部分を包み込むような言葉を紡げるんですかね。
たぶん会場の誰もが、小林歌穂さんの幸せを願っていて、でもその小林歌穂さんが願っているのは、みんなが幸せになることであって。
そして、その幸せに寄り添える人になることであって。

M11:幸せの貼り紙はいつも背中に
んで、この曲。泣くでしょ。物理的に。泣くでしょ。
ホント小林歌穂さんを推してるとね、なんかもう「癒される」とかじゃないんですよね。
「意地でも幸せになってやる」って感じなんですよね。
ここまでされて幸せになんなかったら、何のために推してんだって、自然と自分の内側からパワーが湧き上がってくる感じ。
こっちが勝手に思ってる事だけどね。

そんな歌穂ちゃんから、本編最後のMC。
「自分の気持ちを言葉で伝えることが苦手だから、代わりに歌やダンスで表現して…」と、突然声を詰まらせて涙を流す歌穂ちゃん。
に、びっくりする歌穂ちゃん自身。
冒頭のOPVでの「人間味だだもれ」という言葉が、歌穂ちゃん自身も予想していなかった形で伏線回収されてしまったかのような展開に。
「直接言うのは苦手だから、いつもちょっとチョケちゃって」なんて、歌穂ちゃん自身はちゃんと伝えられていないんじゃないかと不安だったみたいだけれど、もうホントね、全部ちゃんと伝わってるから!
全部ちゃんと受け取ってるから!

20歳の誕生日に、歌穂ちゃんの掲げた20代の目標「自分を好きになる」。
この日の歌穂ちゃんの涙を見て、その目標にまた一歩近づいたんじゃないかと、なんとなくそんな気がします。

アンコールでは、まずは忘れちゃいけない国歌斉唱!
ゼッテーアナーキー!!!
今年からはもう、練習もなくぶっつけ本番で。
さらに歌穂ちゃん曰く、「いままではなんとなく直前まで濁してたけど、もうべつに濁す必要ないよね?」とのこと。
今年はとくに春ツアーでもセトリに入ってるからか、みんなめちゃくちゃ声出てて素晴らしい国歌斉唱でした。

M12:ねえ中学生
ラストは、吉澤嘉代子さんとエビ中でコラボしたこの曲。
吉澤さんの曲で、いままでぽーランドで歌ってなかったのが不思議なぐらいでしたけど、歌詞も、曲も、サビでの合唱とか、今日という日の締め括りに相応しすぎる大団円でしたね。
最後の曲です、って言われたときは、ええー?もう?なんて思ってたのに、歌穂ちゃんと一緒に歌ってるうちにだんだんと、ああ、なんか、スゲエ良い一日だったなあ、って。
放たれた銀テープの眩しさが、このぽーランドの明るい未来の象徴であるかのような、そんな幕引きだったんじゃないでしょうか。

いままで見せなかったような涙を流したり、
水を飲んだあとに喉がケロケロ鳴っちゃったり、
住民さんとの共同作品の署名に悩んだり、
これでもかというぐらい、小林歌穂さんの人間味、ひいてはその大きな魅力が溢れ出るようにだだもれしまくった今年のぽーランド。
アイドルとしてここまで積み上げてきた10年間が、歌穂ちゃんなりの表現で、パフォーマンスに、演出に、しっかりと刻み込まれておりました。

精一杯のありがとうを。

幸せの貼り紙とともに。


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