3歳の言う"肌色"

以前から3歳娘が、らくがき用のカラーペンの、日本ではいわゆる肌色のことを、"はだいろ"と呼ぶことに少しの違和感と、もどかしさがあった。

昭和と平成の境目に生まれた母である私は、もちろん人生のほとんどはその色は"肌色"だと呼んできた。

だけど、今この時代に子育てをしながら、その色を“肌色"という認識でいてはいけないだろうと心のどこかで感じていた。

少し前に見かけたツイートにもあったが、幼稚園や小学校では、"うすだいだい"とか"ペールオレンジ"と教えているそう。

娘が"はだいろ"と言うのは、つい最近まで通っていた保育園か、近くに住む祖父母か、テレビか……、それとも私自身が無意識に発していたのか。

ディズニープリンセスにハマっている娘のために、プリンセス達の絵を描いてみることがある。

ラプンツェルにベル、アリエル、ジャスミン、白雪姫、エルサ…

もちろん肌の色は様々だ。

だから、顔を塗るときに、"肌色"のペンやクレパスを探すことに何かモヤモヤしたものを感じることがある。

娘にはそんなつもりはなくても、"はだいろ"という言葉や認識が、将来、無意識のうちに差別につながる場面が出てくるかもしれない。

小さい子供の心の中に、そういう無意識の壁が建ってしまわないように、建ち始める前に、何ができるのか、何をしてはいけないのか、考えたり、考えすぎないようにしたり。

日々の子育ての中で、そんな思いがより一層強くなるここ数日である。

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