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意味のないことはない
人様に誇れるような、たいした人生ではないけれど、60年生きてきたということは、多くの選択を経てきたということになります。
なかには自らの意思で積極的に選択したわけではないことも数々。挫折、不本意、妥協、無駄…そんなことも繰り返しながら、いつのまにか今、ここに立っている私。
まあ、多少「もっとこうだったらな」や「他にも選択肢があったよな」てことはあるにしても(人間は欲深いですから…笑)、後悔のようなものはほぼありません。
そもそも「後悔」や「…たら…れば」ほど無意味な思考はないと思っています。それでも万が一、そのようなものにさいなまれそうになったときは「意味のないことはないんだよ」と自分に言いきかせます。
実際、長い人生を振り返ってみても、挫折や不本意だと落ち込んだことが次のステップへの肥やしになってきた気がします。希望する道ではなかったけど大きな別の希望が見つかっていたり、かな り回り道をしたようだけど、その分経験が積めたと思えることも。
いつだったか、そんな話を、私のことを「ものすごくポジティブな人」と称してくれる?息子に話したら、「それは、結果的に進むことになったその道を、これでよかったと自分で意味のある道にしていくのでは。」と言われました。
なるほど勝手にそうなっていくわけじゃなく、自分で作りあげていくものなのね人生って。
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