10年ぶりにハリー・ポッターを読んだ

僕が読書を好きになったきっかけを作ってくれたのは「かいけつゾロリ」「ズッコケ3人組」などの児童文学だったのだけど、最も熱中して読んだのは「ハリー・ポッター」シリーズだと思います。

第1巻『ハリー・ポッターと賢者の石』の邦訳が刊行されたのは1999年。僕が小学校に入るか入らないかくらいの頃です。映画は2001年公開なので、その頃から原作も気になって読み始めたように思います。

あまりにも好きだっので、中学生の頃はずっと山手線ゲームでハリー・ポッターの登場人物名を言いながら遊んでいました。「ほとんど首なしニック」は「ニコラス・ド・ミムジー・ポーピントン卿」と言わなければならないというローカルルールもありましたね。あの頃は、登場人物の名前を50人くらいは記憶していたと思います。

ところが『炎のゴブレット』以降は、ハリー・ポッターシリーズに対する熱がやや冷めてしまったように思います。映画は『炎のゴブレッド』までは見たのですが、そういえばその後は見た記憶がありません。3巻まではあれほど繰り返し読んだのに、それ以降の巻は義務のように1度読んだだけ。

しかし僕の中で、ハリー・ポッターを読んだことがあるという経験はそれなりに大きいものでした。小学生の頃にほとんど初めて書いた小説は魔法を題材にしていたし、魔法やそれを取り巻く世界のことが好きでMaho ONLINEという魔法使いのためのニュースメディアも作ったことがあります。だから、いつかまた再読したいとは思っていたんですよね。

そこにきっかけができたのは8月中旬。参加しているDiscordで、とあるURLが送られてきました。

ハリー・ポッターゲームの日本語版ローカライズについてのインタビュイーを選抜するための問題なのですが、これが本当に全然わからない。まず1問目からわからない。

1. 賢者の石を守る7つの仕掛けの内の3つを答えてください 。

小学生の頃の僕に聴いたらすらすら答えたと思うのですが、これを開いた27歳の僕はまるっきりわかりませんでした。ぼんやりと覚えているのは、「なんか、スネイプの魔法薬を選ぶ論理パズルが……」という曖昧なものだけ。読み返した今となっては全部ありありと思い出せるのですが、あんなに好きだったハリー・ポッターシリーズのことが何もわからないことにショックを受けました。というわけで、全巻読みました!

他のこともしながらだったので時間はかかりましたが、なんとか半月をかけてゴール。もっと早く読み終わると思っていたのですが、正直この作品の長大さを舐めていましたね……。

巻数としては炎のゴブレッドですでに折り返しているはずなのですが、炎のゴブレッド以降は上下巻になっているので、実際はまだまだ半分にも来ていません。しかも、ヴォルデモートが復活していこうは学園生活の楽しさよりも血生臭さの方が際立つので、悲しい気持ちのときは読み進めるのが難しいという欠点があります。なるほど、だから1回ずつしか読んでいなかったのか……ということがわかりました。

個人的には、ハリーがいかにしてチョウ・チャンに恋し、その後いかに気持ちがジニーに移っていくのかというところが思い出せずに気になっていたので、それがすっきりしただけでも大満足でした。全体的に『不死鳥の騎士団』以降は覚えているところがあまりなく、『死の秘宝』に至ってはほとんど初読のような感じで読みましたね……。

ハリー・ポッターシリーズに関しては、そのうち蓼食う本の虫でクイズにしたいなと思っています。そのときはぜひ遊んでください!

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