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初めてのイベント主催


1.はじめに

 初めまして。Penwoodと申します。普段はMTGの中でもオールドスクール・ヴィンテージをメインに遠征をして遊んでおりますが、本質的には初代アーティストディレクターでもあり、最初のアーティストの一人でもある「Jesper Myrfors」先生のカードをコレクションしているコレクターをさせていただいています。
 今回はフォロワーさんの眞白井エイドさんが、ブログをリレー形式で12/1~25までつなげる企画「ブログアドベントカレンダー」をMTG関連記事縛りで行うという企画を見かけ、ちょうど自分が初主催するイベントが控えていたため、
「イベントをしてみたいけどよくわからない人に向けてあたふたした話をするのはアリかな?」
と思って参戦しました。
多くの人は自ら主宰してイベントをしたことがないと思いますがこれからイベントを主催したい!となった時にほんの少し参考になれば幸いです。

2.イベント主催をするまでの経緯

そもそも論として、私がイベントを主催しようと思った経緯について。
先述の通り私は遠征をすることで遊んでいるのですが、理由の一つとして、
私の住む石川県では
「オールドスクール・ヴィンテージのイベントが無い」
という悲しき事情がありました。
それに加え、私は遠征先によく何かしらお土産を持参するのですが、一部に大会に海産物(押し寿司など)を持ち込んだところ、よくお会いする方(仮に会長と呼びます)から
「寿司も旨いけど、北陸で刺身が食いたいよねえ!雪が降るから冬以外で
というお言葉を何度か頂きました。
その言葉を受けて1年ほど悶々としておりましたが、高校生の頃に全く別ジャンルでイベントを主催した経験があったことが後押しして、
「石川県でイベントするか!」

赤い部分が石川県

という気持ちになったわけです。長々と書きましたが
ぶっちゃけ衝動です。旨いもの食べてほしかっただけです。冬に。
抑えきれない熱情の律動というやつです。

3.会場を探そう

心が決まれば後は行動あるのみ。
では次に何を決めるか、ですが私の場合はまずは会場を抑えることでした。「手が出せる値段」
「利便性が良い」
「都合のいい日程が空いている」
という条件を満たす会場というのは当然人気があり、実際私が会場探しを始めたのは9月の頭でしたがこの時点で11月まですべて埋まっていました。12月も今回の12/7のみ。
そのため、告知より何より最優先すべきは会場確保です。

今回借りた会議室の12/11時点での2月スケジュール。すでに埋まっています

会場を決めるには以下を考えなければなりません。
・参加人数を予測する
 会場の大きさにより値段が変わります。20人が来ると予測したところに
 100人規模会場ではどう転んでも赤字です。
・利便性に問題ないか
 具体的には今回のヴィンテージイベントの場合、先の記述通り
「地元参加はそこまで期待できず、遠征勢がメインになる」
ため、駅に近いほうが利便性が良いと言えます。
石川(金沢市)でも駅近くに候補はありますが建物がかなり古く初めての開催がこれではあまり面白くないと考え、利便性は他でカバーするとして建屋が新しく海産物が食べやすい「港の施設」を選択しました。

金沢港クルーズターミナル、大型フェリーも停泊する施設です

4.告知をしよう

場所が決まれば告知です。
告知方法はいろいろありますが、エクセルをポチポチして画像に必要情報を記載、Twitter(現X)に専用アカウントを作成して告知しました。

こちらの方式は遠征先の一つである倉吉ヴィンテージさんパクリ参考にさせていただきました。(Hさんありがとうございます)。
大変ありがたい話ですがツイートした直後から様々な反応を頂きました。特に北陸勢からの反応がとてもうれしい。こういうイベントを待っていたと読んだときには感動したものです。

5.景品を考えよう

これは必須ではないのですが、
私の知るヴィンテージのイベントでは
倉吉ヴィンテージ:梨・米
沖縄ABSOLUTE ZERO:マンゴー
北九州ヴィンテージ/オールドスクール:ラーメン、ネジチョコ(記念大会の時)
と地方色豊かな景品が提供されています。
ならば石川は…
と考え、せっかく初回なのだから参加者全員に何か持ち帰ってほしい、ならば地元民も自分には買うことはなく、遠征勢にはそのまま活用もできる石川土産をチョイスしました。

酒は能登応援も兼ねています。お土産全部言えるかな⁉

6.交通案内・天気情報を調べよう

遠征勢が多く、駅から遠い場所のため必要になります。特に石川は
「弁当忘れても傘忘れるな」
という格言があるほど雨が多い地域ですので情報は重要です。

実際の天気。ばっちり雨。日曜の雪だるまは見えない(見えない)

7.打ち上げ会場を抑えよう

最重要項目です。これを失敗すれば何のために冬を選んだのかわかりません。
※通常のイベントであれば必要のない項目です。

石川の大きなウリは海産物のうまさ。特に

打ち上げ会場での刺身の盛り合わせ

年末の忘年会シーズンもあったので9月時点でおそらく参加するであろう人数を予想して予約しました。が、これは思いのほか心労に繋がる話でして、参加者が減る分には何とかなりますが(お店にはごめんなさい)、増える分には対処できません。可能ならば参加をエントリー必須(今回は任意)にしてその項目で打ち上げ参加可否を決めるほうが(心が)安定すると思います。

8.当日の対応をしよう

まずは受付。これには事前に参加予定者をプリントアウトし参加料を受け取ったチェック欄を用意するとスムーズにいくと思います。お釣りもある程度準備を。番号を書いた何かを用意するのもいいと思います。
次に大会運営ツール等で大会進行を。
私はコンパニオンを使用しましたが個人の場合、MAX16名までしか対応していないので注意を。16名を超える場合はTonamelをお勧めします。
今回は、というかヴィンテージの大会の場合、50分フルに使うことはあまりなく、総ての試合が終わった場合は次の試合に勧めるといった形式で対応ししました。これは会場が19時までに対して受付が~13:30。撤収準備を考えると約5時間。16名までなら4回戦ですがSEを考慮するととても時間が足りない為です。
実際、4回戦終了で17時。残り1時間半程度でSEできるか悩みましたが、のこっと4人のデッキ的に行けると判断し、GO。
結果、3位決定戦まで行った上でわずか30分で終了する事態に。おかしくない?
これに関しては裏でオールドスクールを実施しており、そちらに集中する必要があること、メンバーが熟練メンバーでしたので完全にお任せ。本当にありがとうございました。

9.打ち上げを楽しもう

無事大会が終了したら最後の戦いでもある打ち上げです。
最初の利便性にもつながりますが車前提の場所ですので私の車+タクシー+参加者の車に乗り合いで移動。ありがとうございます。
一番気にしていた石川の冬の味覚に満足いただき、ようやくやりきった、という気持ちになった次第です。

10.参加メンバーの協力あってこそ

今回は私一人の主催ではありますが、大会前~大会当日に多くの方からアドバイスや手伝い(会場準備・撤収)、進行サポートを頂いており、参加メンバーの協力あっての成功と言えます。この場を借りて改めてお礼申し上げます。ありがとうございました!

いただいたお土産の数々。食べきれない分は分けて持ち帰り頂きました。どれもおいしい!

イベントを主催するにはちょっと…という人が大半だと思いますし、実際大会直前まで「参加者で参加したいよー」と地団駄を踏んでおりましたが終わってみればやってよかったなあ、という思いです。これはやはり協力いただいた皆さんのおかげでもあり、楽しかったという感想を頂いたからです。これは主催側でないと味わえない楽しみです。わからないことは先駆者に聞けばいいのです。その代わり、受けた恩は他のイベントを始めようとする人に繋げられればいいではないかというとこで、〆の言葉とさせて頂きます。


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