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皮膚と精油

一般的な基礎知識で、
自分のためのメモです。

ご興味あれば、詳しいことはネットにもたくさんあるので調べてみてくださいね!


精油の吸収経路

嗅覚から脳に伝わるルート
皮膚などを通じて血液にのり、全身に運ばれるルート

血液にのるルートは、
精油が吸収される場所によって、
①皮膚から
②肺から
③消化器から
という3つのルートがあります。


皮膚の構造

皮膚は、日本人の成人平均で約1.6m²の面積(およそ畳1枚分)、
体重の約16%もの重量を占める、
人体最大の臓器です。

皮膚は、表面から表皮、真皮、皮下組織の3つの層に分けられます。

・表皮

表皮には、角質層皮脂膜があり、
お肌の水分を保つバリア機能の役割があります。

この部分はたった0.02mmと薄く、
ラップ1枚分の厚さだと言われています。

メラニンを合成するメラノサイト(色素細胞)などが存在していますが、
神経や血管は通っていません。

表皮を構成する細胞が、
生まれてからはがれ落ちる皮膚の生まれ変わりを、
ターンオーバーと呼びます。
45日程度で全ての細胞が入れ替わります。

・真皮

真皮は表皮の数倍~数十倍の厚さをもつ層で、
弾力性があり、
血管、神経、皮脂腺、汗腺、リンパ管が通っています。
炎症に関与する肥満細胞や、免疫に関与する組織球が存在しています。

・皮下組織

皮下組織は真皮の下の組織で、表皮と真皮を支えています。
脂肪を多く含んでいるため皮下脂肪組織とも言われ、
血管、神経、汗腺などを保護しています。

・その他

汗腺、皮脂腺、毛といった特別なはたらきをしている器官も皮膚機能の一部です。


皮膚のはたらき

・保護作用

体外からの刺激から体を守る。
体内からの水分喪失を防ぐ。

・分泌作用

皮脂や汗を分泌する。
皮脂は弱酸性で乾燥を防いだり、細菌の繁殖を防いだりする。

・体温調節作用

暑いときには汗を出して体温の上昇を防ぎ、寒いときには立毛筋を収縮させて体温が奪われないようにする。

・貯蓄作用

皮下に脂肪を蓄える。

・排泄作用

体内の老廃物を汗腺から汗として体外に捨てる作用をもつ。

・知覚作用

触覚や痛覚、温覚・冷覚、かゆみなどの感覚をとらえる役割もある。


アトピーと皮膚

アトピー性皮膚炎では、
表皮の外界から守る機能(バリア機能)に異常があり、
外からの異物が侵入するなどの刺激によって炎症が起こりやすくなっているといわれています。


皮膚と精油

香りをかぐなど、
 "鼻から" 取り込まれる精油は、
肺に入り血中に取り込まれ全身を巡ります。


自律神経にも影響を与え、心と身体両方に作用しています。


では、
精油が "皮膚から" どのように吸収され、
作用していくのでしょうか。

皮膚からの経路は、
・精油をキャリアで希釈した、オイル等を使った施術(アロマトリートメントやオイルトリートメントなど)
・バスソルトなどお風呂での吸収
・直接塗布
などになります。

皮膚にはバリア機能がありますが、
精油成分は分子構造が小さく、かつ親油性であるため、
皮膚の表皮から真皮へ浸透していきます。
(一部は、汗腺、毛穴、皮脂腺にも浸透。)

浸透した精油は、
皮膚の真皮層にある毛細血管やリンパ管に入り、
血液、リンパ液にのって全身へと運ばれ、
各組織や器官に働きかけます。

経皮吸収された精油は約30秒で毛細血管から血管に入り、
約20分で全身の細胞に行き渡るといわれています


血行促進、加温、リンパ排泄促進、ホルモン様作用など、それぞれの作用を働かせ、
およそ24時間で体外へ汗や尿などの排泄物と一緒に排出されていきます。


最後に

アロマトリートメントなどでは、
皮膚の下に流れている体液が移動します。

血行が良くなるだけではなく、体液の循環が促進されるんですね!

その時に細胞などに留まっていた老廃物が排泄されていきます。
むくみの改善にも役立ちます。

鼻からでも、皮膚からでも全身を巡った精油は、
肝臓で分解され水溶性の成分に変わり、
腎臓から排泄されます

いくら肌にいいからといっても、大量に使うのはNGですし、
直接塗布も避けましょう。

肝臓やその他の器官にダメージを与えないように、
適切に使用することがとても大切です。

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