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知的生産者にとって雑談は生産性が高い。でも、オフィスからは雑談が消えていっている

知的生産者にとって、もっとも生産性の高い仕事は「雑談」と言っても過言ではないでしょう。無駄なことをどんどん減らして、雑談の時間を減らすのがおススメです。というのは、今週以下の記事を読んだから。

水野学(以下、水野) ぼくのまわりの人はだいたい「遊んでるの? 働いてるの? どっち?」みたいな人ばっかりです(笑)。多少は業界も関係あるけど、「仕事で遊んでいる」というのは、「チャラチャラやってる」という意味ではなく、仕事を楽しんでいるということ。
佐渡島さんと打ち合わせをしていても、仕事の話はだいたい数分から十数分ぐらいで終わって、あとはだいたい時間ギリギリまでずっとこういう雑談をしています。雑談で遊んでいて、楽しいから覚えていく。自分の頭の中にストックされていくんです。

ずっと解決方法が思いつけなかった問題が、雑談をしていたら自分の口から語られていたり。。。他の人が取り組んでいることを聞いているうちに、自分にとっての新しい切り口が見つかったり。。。僕自身も、利害関係のない人との雑談によって、問題解決やヒントを得られたことがたくさんあります。

得られたヒントをもとに形にしたり、戦略を練ったりという部分では、孤独にこもってやる必要はありますが、ひらめきを得ているのは大概雑談や、旅などの外部刺激によることがほとんどです。

なにより雑談自体が楽しいし、雑談することで集中していた緊張状態から弛緩状態にモードチェンジできるのも心地よくて好きです。そういえば、カフェも飲み屋も、心地いい雑談できる人数までで嗜むのが好きです。

そう考えると、今のオフィスのあり方ってこのままでいいのでしょうか? 昔は雑誌の編集部ってセキュリティとかもなかったので、外部のライターやカメラマンがふらっと雑談しにくる場所でした。そこから生まれた企画もたくさんあります。たしかにカフェのようなインテリアのオフィスも増えましたが、外部の人と商談以外でダラダラと雑談できる仕組みにはなっていません。

シェアオフィスによって人気不人気が出るのも、結局はこの雑談をアフォードする仕組みの有無と、 そもそも雑談の面白い人が集まっているのか?という質の問題がありそうです。

チャットサービスとかSNSでいいのかというと、雑談には向かない気がします。形は雑談しているのだけれど、相手が本当に楽しんで話しているのか?今、こんなとりとめもないことを話していてもいいのかというふうに相手のモードを心配になってしまうからなぁ。

リアルで集まって雑談を楽しめるサードプレイスを持ち、雑談を楽しめる余裕のある人間でいたいものです。生産性のためというより、雑談自体が人生の喜びなのかもしれないなぁ。今週は以上です!

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