【新聞社の仕事】難しくて、面白い「係り受け」

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久しぶりに、あの桃太郎新聞でまた遊んでみようと思います。以前、この桃太郎新聞には①泣き②両流れ…という二つのルール違反があることを書きました。

①泣き = また〜の段落が上段のどちらから続くか分からない

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②両流れ = 流れて〜の次が下段のどちらに続くのかわからない

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きょうは、係り受けについて。

息子の快挙の見出しの記事を読み進めると、最後に「桃太郎さんは乳児期、村内の山中の川から桃に入って流れてきたところを女性が発見し、夫と育てた。」とあります。

この文章はねじれてしまっています。主語は桃太郎さんなのに、述語は育てた、になっています。なんとなく意味は通じている感じがするが、気持ちの悪い文章です。

これを正しく直すなら、「桃太郎さんは乳児期、村内の山中の川から桃に入って流れてきたところを女性に発見され、面倒をみてもらった。」となるでしょうか。

もとの文章は、「係り受け」がおかしいのです。もっと例を挙げると、「私の好きなことは、サッカーが好きです」とか「漢字練習を毎日、20個をがんばります」。文の初めと終わりがねじれている。

文の途中から読んだり、途中で読み飛ばしたりすると気がつかない間違いなので、新聞のレイアウトの最中も、気をつけて読むようにしています。

新聞社には校閲といって記事や漢字の書き方、事実関係に誤りがないかどうかを確かめてくれる部署がありますが、頼り切ってはいけないと思います。頼りにしていないのではなくて、その記事を使って料理をするイコール見出しをつけたりレイアウトをする当事者は当然、記事をよく読まなければならないというのが私の考えです。それで誤りに気付けば二重丸だし、そうでなくても納得して紙面を世の中に送り出せると思います。レイアウトをしている人の目が節穴、みたいな感じになるのは嫌です。

そんなようなことも考えながら、日々、仕事をしています。

【おことわり】noteを書き始めて一か月がたちました。今までの記事を振り返ったところ、〜だ、〜である、という書き方が気になってきました。そこで、主に私の仕事に関する記事については、記事の内容は変えず、ですます調に直しました。これからもどうぞ、よろしくお願いします。


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